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2007年10月――商業と金融の融合を掲げ、リテール向けフルバンキングサービスを提供するイオン銀行が開業した。土日・祝日を含む朝9時から夜9時までの窓口営業、電子マネー「WAON」を搭載したキャッシュカードなど、銀行の常識を覆すサービスを打ち出し順調に口座数を伸ばしている。イオン銀行は、勘定系システムと複数のサービス系システムを結ぶ“基幹情報ハブ” にHP BladeSystem c-Classを採用。HP バーチャルコネクト、HP Factory Expressなどにより、革新的なサービス提供に不可欠な「スピード」と「変化適応力」を手に入れた。 |
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商業と金融が融合したフルバンキングサービスの提供 |
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2007年10月開業に向けたスピーディなシステム構築 |
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勘定系システムとサービス系システム間のデータ連携 |
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各種サブシステム、社内向け業務システム等の集約 |
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サブシステム・業務システムにx86システムを全面採用 |
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HP BladeSystem c-Classによる“基幹情報ハブ”の構築 |
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導入支援サービスHP Factory Express Level 5を採用 |
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I/O仮想化を実現するHP バーチャルコネクトの採用 |
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高信頼な基幹情報ハブをスピーディかつ低コストで実現 |
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HP BladeSystem c-Classによる高効率なシステム集約 |
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サーバ/ストレージの柔軟な変更と拡張を実現 |
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商業と金融の融合した新しい顧客価値の創出を支援 |
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革新的なフルバンキングサービスを支える高い信頼性 |
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新しい顧客サービス提供の迅速化と変化への対応 |
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世界にも例のない小売業によるフルバンクの誕生
イオンが銀行ビジネスへ進出――2006年3月に日本中を駆け巡ったニュースは、その構想が明らかになるにつれ利用者の関心と期待を高めていった。“土曜や日曜、夜間でも営業している銀行”“買い物帰りに気軽に立ち寄れる銀行”など、利用者にとって理想の銀行の姿がそこにあった。そして2007年10月20日、イオン銀行は世界にも例のない小売業によるリテール・フルバンキングサービスをスタートさせた。
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株式会社イオン銀行
事務システム部長
石原 政明 氏 |
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イオン銀行事務システム部長の石原政明氏は、次のように語る。 「イオンのショッピングセンターは、ひとつの街のような規模。街ではいろいろな買い物を楽しめることはもちろん、銀行があって自由にお金の出し入れなどもできるべきでしょう。イオンには、平日は約400万人、休日ともなれば1,000万人以上のお客さまが来店します。大型の商業施設の中でお客さまに提供できる新しい価値とは何か。これを徹底的に考えた結果、導き出した答えがバンキングサービスだったのです」
イオン銀行は、イオンのショッピングセンター内に店舗を開設し専任のスタッフが応対する。提供されるサービスは、預金から投資信託、保険商品、ローンまで幅広い。“貯める・殖やす・借りる”のすべてを網羅した文字通りの“フルバンキングサービス”だ。異業種からの新規参入銀行がインターネット専業かATM決済に特化しているのに対し、イオン銀行のチャレンジは際立っている。それだけではない。「夕方の買い物帰りや日曜日のお出かけのついでに、資産運用や住宅ローンなどのご相談をいただけます。ショッピングセンターにお越しいただくお客さまを第一に考えたとき、“平日はもちろん土日・祝日でも、朝9時から夜9時まで営業する”というのは、小売業であるイオンがバンキングサービスを提供するにあたっての大前提でした」(石原部長)
さらに、イオン銀行のキャッシュカードには電子マネー「WAON」の機能を組み込んだ。普通預金口座からの自動チャージも可能で、これによりショッピングの利便性はいっそう高められている。「ショッピングとバンキングサービスの融合、その代表例が“WAON搭載のキャッシュカード”でしょう。イオン銀行の便利さを身近に実感していただく意味でも、役割は大きいと考えています」(石原部長)
イオン銀行は、日本トップクラスの顧客基盤をもとに「平日・土日・祝日、朝9時から夜9時までの窓口営業」「電子マネーWAONを組み込んだキャッシュカード」といった他行の追随を許さないサービスとともに銀行業への参入を果たした。その戦略的なサービスを支えるITインフラストラクチャでは、HP BladeSystem c-Classが重要な役割を担っている。 |
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早く、安く、柔軟に。付加価値の高いサービスを提供
イオン銀行の革新的なサービス、果敢なビジネスチャレンジを支えるITインフラストラクチャは、「守りと攻め」2つの側面から捉えることができる。勘定系システムは確実な導入と稼働を最優先とし、実績あるパッケージ製品とメインフレームを選択。それに対してサービス系のシステムは、HP BladeSystem c-Classをはじめとするオープンなテクノロジーを全面的に採用している。
「銀行システムの基本要件は安定稼働です。まず、本業を支える勘定系はレガシーなシステムによって安全に立ち上げる、という判断をしました。一方、『リテールサービスで利益を出す』というビジネス目標へのチャレンジを担うのは、最新のテクノロジーに基づくオープンなシステムです」(石原部長)
“イオンのショッピングセンターへ来店されるお客さまのためのバンキングサービス”というビジネスコンセプトがあって、サービスへのチャレンジがある。オープンなシステムをフルに活用して、早く、安く、柔軟に付加価値の高いサービスを提供する――これがイオン銀行のIT戦略だ。
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株式会社イオン銀行
事務システム部
システム運用グループリーダー
吉開 浩 氏 |
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HP BladeSystem c-Classはどのような役割を担うのか。事務システム部システム運用グループリーダーの吉開浩行氏は次のように語る。「最初に、勘定系とサービス系システム間でデータを連携させる“基幹情報ハブ”としてHP BladeSystem c-Classを導入しました」
勘定系システムでバッチ処理された顧客ごとの口座データをはじめ、投資信託の取引データ、カスタマーセンターやインターネット経由で入力される顧客情報などは、いったん集配信サーバに集約される。そして、請求書発行システムやCRMシステムなどのサービス系システムへ適宜送り出される仕組みだ。この“基幹情報ハブ”としてシステム間連携を担うのが、インテル® Xeon® プロセッサーを搭載したHP BladeSystem c-Classである。
「たとえば口座開設の申し込み情報は、店舗、インターネット、カスタマーセンターなど複数のチャネル、複数のシステム経由で入ってきます。これをフロント−バックオフィスで参照・活用できるよう、基幹情報ハブによって集配信するのです」(吉開氏)
またHP BladeSystem c-Classは、そのシステム統合力を活かして複数のサブシステム・業務システムを集約している。統合の範囲は、キャッシュカードへの電子マネーWAONのID登録システム、投資信託の汎用検索データベース、債権管理システム、ローン審査システムなどのサービス系をはじめ、SAPによる自社の財務会計システムにまで及ぶ。
吉開氏は、HP BladeSystem c-Classへの評価を次のように語る。
「〈第3世代ブレード〉というキャッチフレーズとともに、HP BladeSystem c-Classには早い段階から注目してきました。複数のブレード型サーバと比較検討しましたが、他行と差別化して利益を上げるためのシステム、つまり、どれだけ“早く、安く、柔軟に”導入・活用できるかという基準で評価し、最終的にc-Classの採用を決めました。限られた人員で基幹システムの運用を担っているので安定稼働は必須。加えて、システム拡張を含む保守・メンテナンスのしやすさも重要なポイントでした」

図1:システム構成図 |
HP バーチャルコネクトとHP Factory Expressによるスピード構築
イオン銀行の開業は2007年10月――これが、勘定系システムの仕様決定からわずか1年後であることを考えると、“早く導入できること”がいかに重要な要求だったかわかる。
「“基幹情報ハブ”の仕様が固まったのは2007年3月末。5月の連休明けに予定されていた総合テストに間に合わせるために、HP BladeSystem c-ClassによるITインフラの構築を4週間で完了させました。このスピード構築を可能にしたのが『HP バーチャルコネクト』と『HP Factory Express』です」(吉開氏)
「HP バーチャルコネクト」は、HP BladeSystem c-Classに搭載するHP独自の“I/O仮想化テクノロジー”である。ブレードエンクロージャのスロットに仮想アドレスを設定することで、サーバブレードの物理アドレス(MACアドレス、WWN:World Wide Name)を意識することなくLANやSANに接続できる。
一方「HP Factory Express」は、サーバやストレージへのオプション組込からOSのインストール、高度なインテグレーションまでを日本HPの製造拠点(昭島工場)で行う導入支援サービスだ。本システムの構築では、この2つが効果的に組み合わされた。
「事前にバーチャルコネクトの設定情報を共有し、ITインフラ関係の作業は全面的にHPに依頼しました。受け入れ側の作業は、バーチャルコネクトの設定情報に基づきネットワーク側の準備をするだけでした」(吉開氏)
今回採用された「HP Factory Express Level 5」では、専任エンジニアによる導入コンサルティングサービスとともに、日本HP昭島工場において次のような作業が行われた。
- サーバブレードのフルカスタマイズとHP BladeSystem c7000エンクロージャへの収容
- OSインストールとパッチ/サービスパックの適用
- バーチャルコネクトモジュール(LAN用/SAN用)の接続と“仮想アドレス”の設定
- SANストレージHP StorageWorks EVAを含むシステム一式のラックへの収容
- システム接続および動作確認
HP バーチャルコネクトによって事前に“仮想アドレス”を決めていたので、システム納品当日の作業は事実上“ネットワークに接続するだけ”で完了した。通常はサーバの物理アドレスは納品されるまでわからないため、ネットワーク設定を事前に行うことは困難だ。
「サービスインに向けて多忙を極めていましたが、HP Factory Expressを活用することで担当業務に集中することができました。通常のケースでは、バラバラに持ち込まれたサーバやストレージの梱包を解き、システムの物理的な設置と配線が終わってからOSやアプリケーションのインストールを始めます。これではセットアップが完了するまで数週間もかかってしまい、総合テストにはとても間に合わなかったでしょう」(吉開氏)
HP BladeSystem c-Classが納入されてから総合テスト開始まで、実働はわずか3日間。I/O仮想化テクノロジー「HP バーチャルコネクト」と導入支援サービス「HP Factory Express」を組み合わせたことで、このスピード構築が可能になった。
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イオン銀行のサービスに「スピード」と「変化適応力」を
HP バーチャルコネクトはシステム導入時に威力を発揮したが、“I/O仮想化”のメリットはそれにとどまらない。吉開氏は、むしろ「運用段階に入ってからこそ実感できるはず」と期待する。
「HP バーチャルコネクトにより、サーバブレードの追加や移動、予備のサーバブレードへの切り替えを行う場合でもネットワークの設定変更が不要になっています。現在、サーバ/ストレージの管理とネットワークの管理は別のスタッフが行っていますが、システム拡張にあたって両者が事前に段取りを話し合ったり、タイミングを合わせて作業を行う必要がないということです」
HP BladeSystem c-Classは、サーバブレードの追加やシステム環境のクローニングを行う場合でも、稼働中の他のシステムを停止させる必要はない。もともと柔軟な運用が可能だが、HP バーチャルコネクトを使うことで、全く別のサーバブレードに交換してもLANやストレージネットワーク(SAN)のアドレス変更すら不要になる。逆に、特定のサーバブレードを異なるLANやSANへ自動的に接続変更することも可能だ。
さらに吉開氏は続ける。 「ハードウェア障害時の警告のわかりやすさも、これまでのサーバよりはるかに改善されていますね。同じようなサーバが何十台も設置されている環境では、とても重要なポイントです」
HP BladeSystem c-Classでは、エンクロージャに内蔵された「Onboard Administratorマネジメント・モジュール」がハードウェアのヘルス状態・温度・電力を常に監視している。何らかの問題が検知された際は、統合監視ツール「HP Systems Insight Managerr」とブレードエンクロージャ前面に配置された「Systems Insight Display」に警告を表示。どのサーバ、どのコンポーネントに問題があり、どのような対処が必要なのがガイダンスする機能を備えている。
また、保守サービスには4時間以内の問題解決をめざす「HP CarePackサポートプラス24」を採用。ハードウェアだけでなく、サーバOSやデータベース、クラスタなど、マイクロソフト製品への問合せから問題対応までも、24時間365日、HPが一括して対応している。
最後に、石原部長に語っていただいた。 「私たちはリテールバンクとして、個人のお客さまにどう満足していただけるかを追求していきます。その中で、システムの“導入スピードが早い”“追加や変更が容易”というのは大きなメリットになると考えています。流通小売業は、他のどんな業種よりもお客さまの嗜好の変化や季節感に非常に敏感です。たとえば、イオンのショッピングモールに来ていただけるお客さまに、時期・季節ごとにどんなサービスを提供できるか、ということがヒントになるかもしれません」
時期・季節に応じたサービスが提供できるシステム、それは「スピード」と「変化への適応力」を備えたシステムに他ならない。これまでになかった銀行が提供する、これまでになかったサービス――HP BladeSystem c-Classは、イオン銀行の新しいチャレンジを支えていく。
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| 株式会社イオン銀行 |
| 所在地: |
東京都江東区枝川1-9-6 |
| 代表取締役社長: |
片岡正二 |
| 資本金: |
162億5,000万円(2008年4月1日現在) |
| 従業員数: |
781人(2008年4月1日現在) |
| 設立: |
2006年5月15日 |
| URL: |
http://www.aeonbank.co.jp/  |
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