アプリケーション開発を担うシーエーシーとインフラ構築&サポートを提供するHPの相乗効果
信頼性、パフォーマンス、導入スケジュール、協調体制などの総合評価から両社のコラボレーションを選択
営業システム基盤が扱うデータ量は膨大であり、移行先となるオープン系サーバにも相当なパフォーマンスとスケーラビリティが必要となる。当然のことながら、その導入プロジェクトも大規模なものになると予想された。
そこで同社は、新営業システム基盤に求める要件を数社に提示し、ソリューションを募った。そうした中で最終的に選択したのが、株式会社シーエーシーとHPの共同提案によるHP Integrity Superdomeを中核に据えたソリューションだったのである。
「シーエーシーは、これまでも営業システムのアプリケーション開発ならびに運用をお願いしてきたSIベンダです。HPについても、私たちはHP ProLiantシリーズなどすでに多くのWindowsサーバを導入しており、両社にはもともと高い信頼をおいていました。今回はコンペ方式による採用ですが、ハードウェア・プラットフォームの信頼性やパフォーマンスはもちろん、既存のデータウェアハウスやSANストレージとの親和性、カットオーバーまでの明確なスケジュール設定など、両社の提案内容はあらゆる面で私たちの要求を満たしてくれるものでした」(井上氏)
“実機”の上で信頼性やパフォーマンスを事前検証
インフラ設計からアプリケーション実装まで細かなサポートを通じて高い品質を確保
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株式会社シーエーシー
医薬第一センター
安田 宗弘 氏 |
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今回のプロジェクトをコーディネートしてきたシーエーシー医薬第一センターの安田宗弘氏は、HPと共同でソリューション提案にあたったことのメリットを次のように話す。
「メインフレームからの移行ならびにサーバ統合という課題に応える上で、HP Integrity Superdomeはハードウェア仮想化(パーティショニング)などの優れた機能を備えています。最大のポイントは、これらの最新技術をお客様の目線に立って、いかに最適なサービスとして組み立てられるかという点にあります。そうした中でHPは、提案の初期段階から基盤設計、アプリケーションの実装に至るまで、きめ細かいサポートを提供してくれました。例えば、インテル® Itanium® 2 プロセッサーの64ビット・アーキテクチャによる広大なメモリ空間を効率よく利用することで、安定したパフォーマンスおよびバッチ処理時間の短縮を図ることができました」
さらに、シーエーシー医薬第一センターの塩谷敬弘氏は次のように言葉を続ける。
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株式会社シーエーシー
医薬第一センター
塩谷 敬弘 氏 |
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「特に大きかったのは、テスト工程における貢献です。HPのベンチマークラボに提案システムとほぼ同じスペックの実機環境を用意していただき、共同で徹底した検証を実施しました。こうした協調関係がシステム基盤の高い品質の確保につながり、2006年4月カットオーバーというスケジュール通りの導入を達成できた背景となっています」
この事前検証の取り組みについてはアステラス製薬側も、「私たちは、プロジェクトの途中で機器の追加発注やスペックの変更などを行うことなく、最初から確度の高いプラットフォームを予算内で導入することができました。また、実際に運用を開始した新営業システム基盤は、事前検証によって予想された通りのパフォーマンスを発揮しています」(山内氏)と、高く評価している。
1台のHP Integrity Superdomeを複数パーティション(区画)に分割
メインフレーム上の業務やWindowsサーバの統合によって簡素化とコスト削減を実現
新営業システム基盤の中核を支えるHP Integrity Superdomeは、1台の筐体を最大16のハードウェア・パーティション(区画)に分割することが可能。それぞれの区画に異なるOSを実装し、運用することができる。この機能を活用することで、かつてメインフレーム上で運用していたバックエンドのアプリケーションをHP-UX 11i v2上に移行・再構築するとともに、特に処理データ量の多いWindowsサーバ10数台を1台のHP Integrity Superdomeの筐体内に統合した。
また、HP Integrity Superdomeに設けられた各区画ならびに現在も独立して運用しているWindowsサーバとの間のデータのやり取りは、共有SANストレージのHP StorageWorks EVA 8000内で一貫して行なわれている。これにより、「メインフレームとWindowsサーバの間でデータのやり取りや変換を仲介していた、従来のような特別なインタフェースは不要となり、システムの運用形態そのものが大幅に簡素化されました」と山内氏は言う。
こうしたシステム運用形態の簡素化は、営業システム全体のITコスト構造にも劇的な改善をもたらしている。
「営業システム基盤がメインフレームとWindowsサーバに分断されていた当時は、運用管理チームや監視ツールなども2つの環境で別々に用意しなければなりませんでした。それを今回、HP Integrity Superdomeへ移行したことで、運用体制を統合できたのです。結果、システム運用コストについては、以前のほぼ半分に削減されています。加えてシステムの安定性も向上し、さまざまな負荷も軽減されています。今後もサーバ統合が進んでいくにつれ、この効果はさらに大きく現れてくるのではないかと考えています」(井上氏) |