 |
開始10年目を迎えた主力ゲームタイトルのシステム基盤を刷新 |
 |
 |
 |
オンラインゲームを軸に幅広いユーザー層に対してデジタル・エンターテインメントを提供するガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社(以下、 ガンホー)。 2002年8月の創業と共にリリースしたPC向けオンラインRPG 「ラグナロクオンライン」は、 登録ユーザーID数が350万を超える日本最大級のゲームタイトルに成長し、オリコンが実施する顧客満足度ランキングにおいて2007年から5年連続で「プレイヤー数の多さ満足度」 部門の第1位を獲得している。
また、 近年では、 スマートフォンの普及に伴い成長・拡大を続けているモバイルコンテンツ市場へも注力。 PC、携帯ゲーム機、 スマートフォンなど幅広いプラットフォーム向けに多彩なゲームタイトルを企画・開発し、 新たなユーザー層からも大きな支持を得ている。
2010年秋、 ガンホーは、 ユーザー数を拡大し続けている主力タイトルのラグナロクオンラインの配信システムの刷新を計画。 およそ600台に及ぶサーバーとローカルストレージを集約・統合する大規模なITプロジェクトを始動させた。 同社が求めるハイレベルな要件を満たす製品として選ばれたのが、統合インフラソリュー ション「HP CloudSystem Matrix」である。
 |
俊敏・柔軟なIT基盤を構築すべく「HP CloudSystem Matrix」を採用 |
 |
 |
 |
 |
 |
ガンホー・オンライン・
エンターテイメント株式会社
オンライン本部
システム運用部
部長
森田康二氏 |
 |
 |
 |
ガンホー・オンライン・
エンターテイメント株式会社
オンライン本部
システム運用部
システムマネージメント課
課長
菊池貴則氏 |
 |
 |
 |
 |
ガンホー・オンライン・
エンターテイメント株式会社
オンライン本部
システム運用部
システムマネージメント課
主任
宮内諭志氏 |
 |
ラグナロクオンラインは、膨大な数の登録ユーザーが同時にログインしていても常に小気味よいレスポンスでプレイできる。オンラインでの快適なプレイ環境を支えているのは、大規模なシステム環境、潤沢なITリソースである。
オンラインゲームの安定的な運営に求められるIT環境について、オンライン本部 システム運用部 部長の森田康二氏は次のように説明する。「ラグナロクオンラインのようなPCオンラインゲームでは、リリース時から大規模なシステム環境を用意して、その後増え続けるユーザーに快適なプレイ環境を届けるべく継続的にITリソースを拡張していくことになります。一方、スマートフォンや携帯電話向けゲームの大半は、リリース直後にトラフィックのピークを 迎え、その後必要になるITリソースが徐々に減少していくという特性を持っています」
森田氏によると、前者では個人情報や課金情報を管理することが多いため、自社データセンターにサーバーやストレージを構えて運用するオンプレミスが適し、後者ではITリソースの増減のしやすさからパブリッククラウドを活用するケースが多いという。
主力タイトルである「ラグナロクオンライン」の運営にあたっては、ガンホー最大規模のシステムが構築され、日々のノンストップ運用のために多大なコストと人的リソースが割かれているという。
ガンホーはラグナロクオンラインのユーザー数の拡大や機能拡張に伴って、システム基盤を段階的に拡張してきた。オンライン本部 システム運用部システムマネージメント課 主任の宮内諭志氏によれば「2010年の時点で運用していたサーバーはトータルで600台弱。ラックは25本にも達していて、サーバーごとに接続されたローカルストレージと併せての運用保守は相当な負担だった」という。
「運用管理コストと作業負荷が相当かかっていたことに加えて、従来のブレードサーバー/ストレージはメンテナンス性に難があり、また老朽化も進んでいたこともあり障害発生率が高かったのです。ハードウェアが相当な台数になっていましたので、電力消費量も見過ごせないレベルにまで達していました」(宮内氏)
こうした課題の解決が急務と判断したオンライン本部は、ラグナロクオンラインの配信システムの全面刷新を決意。プロジェクトの推進にあたっては、今後投入する新しいオンラインゲームや、ガンホーの基幹システム等の統合計画も加えられた。
こうした複雑で高度なシステム要件に照らして、オンライン本部は導入製品の検討を重ね、統合インフラソリューション「HP CloudSystem Matrix」の採用を決めた。プロジェクトをリードしたオンライン本部システム運用部システムマネージメント課課長の菊池貴則氏は、次のように説明する。
「600台の旧サーバーを仮想化により統合するための、十分なキャパシティーを備えていることをまず評価しました。また、共有ストレージの耐障害性が高く、ハードディスクなどコンポーネントの障害が発生してもサービス停止を回避できると判断しました」
またガンホーでは、ゲームタイトルの立ち上げや終了、ユーザー数やトラフィックの増減に対して、すばやくかつ簡単にITリソースの提供や再配置を行えるシステム基盤の実現を目指して、仮想化技術などの検証を進めてきた経緯がある。
菊池氏は、「当初、HP CloudSystem MatrixはISP向けというイメージを持っていましたが、統合化・仮想化・自動化されたリソースプールによる効率的な運用管理の仕組みを知る過程で、私たちが求めていたシステムのあるべき姿に近いことがわかりました」と選定の経緯を語る。
さらに森田氏は次のように語る。「私たちが目指す方向性に、HP CloudSystem Matrixのコンセプトがピッタリ合致していました。このソリューションなら、ハードウェアリソース全体の使用効率を高めながら、ビジネスニーズに応じてリソースの構成や配分を柔軟に変えていくことができると確信しました」
|