| テストパターンを約38倍に拡充し、相対比較において年間約223人月の工数削減
HP QTPとHP QCが対象とするのは、「ELVIS」ならびに「PRESLEY」と呼ばれる2つのシステムである。前者は、法人系ネットワークサービス約30万回線の契約管理や料金計算を担っている既存システム。後者は、KDDI Wide Area Virtual Switchをはじめとする新サービスのオーダーや契約管理をフェーズ1として再構築を行い、2009年5月に稼働を開始した新法人系システムだ。
具体的に両システムにどのようにHP QTPならびにHP QCを適用したのか。同社情報システム本部ソリューションシステム部法人システム改善グループの課長を務める西澤正志氏は、このように説明する。
 |
 |
情報システム本部 ソリューションシステム部 法人システム改善グループ 課長 西澤 正志 氏
|
 |
|
「PRESLEYは、その後の2009年9月に実施したフェーズ2により、旧パワードコム系サービスに関する処理をELVISから移行していきました。また、2010年3月から始まるフェーズ3では旧KDDI 系サービスに関する処理の移行が本格化します。その過程で必須となるELVISにおけるテストパターンの拡充、さらにそのテストパターンをPRESLEYで再利用するためのデータ変換、両システム間でのテスト結果(請求金額)の突き合わせといった一連の作業を、HP QTPならびにHP QCを活用することで自動化していったのです」
これにより同社は、多大な成果を得ることができた。まず、テストパターンの拡充(網羅性向上)に関して、従来400件にとどまっていたテストパターンを1万5250 件 (約38倍)にまで拡充することができた。
テスト作業の効率化(精度向上)についても、これまで契約サービス1回線あたり約20分を要していた手入力によるテストの実行時間を、HP QTPを適用することで11秒(約1/109)〜 38秒(約1/31)へと大幅な短縮を実現。さらに、このHP QTPの実行プロセスをHP QCによってスケジューリングすることで、従来6人日を要していた作業工数を2人日(1/3)へと削減したのである。 |
「仮にこれらのテストを従来どおりの手入力で実装したと想定し、HP QTPおよびHP QCを適用した現在の結果と比較すると、その相対的な削減工数は年間で約223人月にも及びます。両ツールの優れた機能もさることながら、私たちの業務を深く理解し、常に親身になってサポートしてくれたHPのコンサルタントのお陰でこの成果を得ることができたと、感謝しています」と西澤氏は高く評価する。
「今回の取り組みを通じて培った経験とノウハウを土台とし、引き続き社内の多様な開発業務にHP QTPやHP QCの適用を拡大していきたいと考えています。旧KDDI 系レガシーサービスにおけるテスト体制の刷新など、すでにいくつかの計画が動き始めました」と築嶋氏は、今後を見据えている。
|