| 26台のSCMサーバを3台のHP
ProLiant DL585に統合
VM化プロジェクトは2006年3月にスタートし、4〜6月にかけてテスト環境の構築や移行要件の整理、各種設計を実施。7月からはKWEを交えてテスト環境への移行作業を行った。そして9月に本番環境への移設作業が始まり、10月中旬に完了。こうして、コンピュータルームに設置されていた26台のWindows
NT/Windows 2000/Linuxのサーバは、データセンターに設置された3台のHP ProLiant DL585に統合されたのである。
「最初に旧サーバからの移行の見本と手順を作ってもらい、それに倣って私たちが移行手順を約2カ月でマスター。最終的には7人がトレーニングを受けています。HPのデータ移行ツール
SMPを活用したことで、膨大なデータの移行も容易にできました。HPのプロジェクトチームのメンバーには親身にサポートしてもらい、本当に助かりました」(秋本氏)
「仮想化されたプラットフォームを構築できたことにより、追加のシステム移行、バックアップが容易になったことが大きなメリットです。また、VM環境上に、共有ディスクに透過的にアクセスできるスタンバイ環境を用意しました。これにより、VMが稼動しているサーバにハードウェア障害が発生した際、迅速にスタンバイ機上で業務環境を再起動できるようになりました。そして、データセンターへの一括ハウジングにより、地震や停電などによるシステム停止のリスクが減ったことも大きな成果です。これにより24時間365日にわたってお客様、利用者にサービスを提供することが可能になりました。さらに最新のサーバに移行したことで、サーバの安定性・性能も強化されてレスポンスが向上し、エンドユーザの利便性も高まりました。私たち情報システム部としては、個別のシステムごとにバックアップを取得する必要がなくなり、共通のバックアップアーキテクチャ上で一元的なバックアップを取得することができ、サーバのメンテナンスの負担がかなり減りました。そして、今回のVM化プロジェクトが単なるサーバ統合にとどまらず、VM化の運用ノウハウを私たちに移管していただいたことも評価しているポイントです。それによって、今後のVM化作業がベンダ任せにならず、自ら考え、構築できる技術を身につけることができました」(佐藤氏)
今後はグローバルなシステムにも仮想化を検討
大規模WMSのバーチャルサーバ統合が成功したことをきっかけに、KWEはグローバルなシステム統合への活用も検討しはじめた。
「WMS以外のサーバがまだ残っていますので、来年4月以降にVM 化し、オフィスに併設されたコンピュータルームをなくす計画です。今回の経験でバーチャル化は単なるシステムの延命ではなく、基本的なアーキテクチャとして活用できると考えています。ダラスにある100〜200台のサーバ統合にも活用できるかどうかを検討したいと思います。さらなるバーチャル化のメリットを追求したいので、今後もHPのアドバイスをお願いしたいと考えています」(佐藤氏)
「今後はWMSと輸送システムのインフラを統合することにより、グローバルなSCMシステムへ展開し、国内外の商品在庫状況を瞬時に把握して不良在庫を減らせるようにしたいと考えています」(牛尾氏) |