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世界的に市場が拡大するクラウドコンピューティングに参入
KVH は、米国フィデリティ投信グループのプライベートエクイティ部門により、通信/ IT マネジメント事業のアジア拠点として1999 年に東京を本社に設立されたIT サービス企業。法人顧客を対象に自社ネットワークとデータセンターのインフラを活用して、通信/IT マネジメント事業を展開している。
KVH が他のアウトソーサーと異なるのは、独自のデータセンターに加えて光ファイバー網によるネットワーク・サービスを提供していること、サポートは24 時間365 日、日英バイリンガルで提供していることだろう。このインフラをベースにして、企業のIT インフラの運用管理・保守をサポートするIT マネジメント・サービスを、ネットワーク、セキュリティ、サーバー、ストレージ、メッセージング、データベースなどの分野で提供している。
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マネージド・サービスユニット
マネージド・サービスプロダクトマネージメント部 部長
ビカシュ・モハンティ 氏
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そのKVH は、IT マネジメントにおける豊富な経験と信頼性、安全性の高いインフラの強みを活かし、2010 年6 月1 日から拡張性と可用性の高いクラウドコンピューティングサービスを開始した。サービスの第一弾として、コンピューティング・リソースを必要量に応じて提供する「KVH IaaS(Infrastructure as aService)」と、電子メールやドキュメント管理などの業務アプリケーションのプラットフォーム環境を提供する「KVH PaaS(Platform as a Service)」をスタートした。なによりKVH のクラウドサービスの強みは、「自社のデータセンター、ネットワーク、セキュアな環境を基盤とすることで既存の顧客セグメントに加え幅広い業種にクラウドサービスを提供できる環境が整っている」(マネージド・サービスユニット マネージド・サービスプロダクトマネージメント部のビカシュ・モハンティ部長)という点だ。
モハンティ部長は、「クラウドコンピューティングの市場は世界規模で非常に高い成長を続けている。知名度の高いサービスのほとんどが、インターネット上のパブリッククラウドであるが、KVHはそこだけをターゲットに参入するつもりはない。我々のサービスは既存のデータセンター、ネットワークといったインフラをベースにして企業のあらゆる要望に対応できる体制で提供することだ」と、KVH のノウハウと技術力を生かした独自のクラウドサービスを展開することを強調している。
プライベートクラウドだけでなく パブリッククラウドにも対応
すでに大規模サービスが一般化している欧米を中心として、日本を含むアジア地域でも普及が始まったクラウドコンピューティングは、インターネット上のサービスというイメージが強い。しかしKVH ではクラウドサービスを自社のネットワークを使ったサービスと位置づけている。もちろん「顧客の要望は幅広い。インターネット上のサービスとして活用したいというニーズもあれば、ミッションクリティカルな部分を安全な専用線サービスとして利用したいという要求もある。KVH はそうした要望に対して幅広く対応できる」(モハンティ部長)。つまりパブリッククラウドとして構築するサービスをサポートすることも可能ならば、より高度なプライベートクラウドを提供することも可能というわけだ。
クラウドプロバイダーが数多く登場してきたことで、サービス内容や品質を厳しく評価するユーザーも増えている。サービスプロバイダーによっては、データセンターや回線は他社のものを利用しており、問題発生時の障害対応に不安を抱く場合もある。しかしKVH はパブリッククラウドからプライベートクラウドまで、サーバー、回線全て自社で供給している点もユーザーの安心感に繋がる差別化である。
例えば「KVH IaaS」は、これまでKVH のサービスを活用してきた金融業界のような、なによりもセキュアな環境を求めるユーザー層に対して、自社のデータセンターやネットワークという強固なインフラを活用し高い信頼性と安全性を提供する。しかもクラウドサービスであるため、「サーバー、ストレージ、ネットワークを必要な時に、必要量に応じて自由に調達することができる完全自動のノータッチ・プロビジョニングを実現することで可用性と拡張性が高い」(モハンティ部長)サービスを構築したのが大きな特徴だ。
欧米ばかりでなく日本やアジア地域でもクラウドコンピューティングに対する関心は高まっている。とくにミッションクリティカルな領域ではプライベートクラウドが注目されている。それを提供するのが「KVH IaaS」というわけだ。もちろん金融業界や製造業など大企業だけではなく、コンテンツプロバイダーやインターネット上でサービスを提供するパブリッククラウドベースのSaaS プロバイダーのインフラとしても活用できる。
一方、同時にサービス提供を開始した「KVH PaaS」はまずキャリアクラスの各種のコミュニケーション手段を統合する「ユニファイド・コミュニケーション サービス」から提供を開始し、今後「ドキュメント・マネジメント」「デスクトップ・マネジメント」「ワークフロー・マネジメント」といったメニューを順次追加して行く計画だ。
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