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HP Integrity Superdomeと
HP仮想化テクノロジー導入事例

丸紅株式会社

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丸紅株式会社
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高性能・高信頼性を実現するHP Integrity Superdomeと HPの統合化された仮想化テクノロジーを駆使して 持続的成長への基盤となるインフラ刷新を実現

総合商社の丸紅では現在、中期経営計画「SG2009」のもと、「財務体質の強化」と「収益力の再構築」を中心とする経営変革に取り組んでいる。それを支えているのが、SAP ERPをコアとし、世界約100カ所の事業拠点で利用されている基幹システム「MAIN-21」だ。同社はパフォーマンス向上とランニングコストの削減を目的に、2009年1月にこのシステムのインフラを刷新。HP Integrity Superdomeの卓越した性能と複数の仮想化技術を駆使して、将来へわたっての強固なシステム基盤を確立した。
お客様背景
ソリューション
効果と今後の展望
会社概要
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丸紅株式会社

目的

アプローチ

夜間バッチ処理におけるパフォーマンスの改善
トータルランニングコストの削減
省スペース化、グリーンITの実現
最新の仮想化技術による開発・検証環境の再編成
将来計画の実行を支えるIT基盤の構築
統合化された仮想化技術で、サーバリソースの最適配分を実現
HP Integrity Superdomeの冗長構成による高性能・高信頼性・高可用性の実現
HP SAPコンピテンスセンターの技術・ノウハウに基づく、最適サイジング
高性能・高信頼性ストレージ「HP StorageWorks XP24000 ディスクアレイ」によるI/Oのボトルネックを解消
「HP StorageWorks ESL 712e」の仮想化機能で、テープライブラリを1台に集約
システム運用会社への的確なスキルトランスファー

システムの効果

ビジネスへの効果

期末処理を含めた夜間バッチ処理の大幅な向上
柔軟な開発・検証プロセスの実現
設置面積が従来の2分の1に縮小
電力消費量を10%以上削減
決算の早期化
将来プロジェクトへ向けての性能および柔軟性・拡張性の確保

お客様背景

常に進化を続ける基幹システムの インフラ、Basis面を支えるHPの技術

総合商社としてグローバル経営を推し進める丸紅では、IT基盤の整備においてもグローバルな視点を重視し、積極的な取り組みを展開してきた。その取り組みを支えているのが、SAP ERPをコアとする基幹システム「MAIN-21(Marubeni Information Networks for 21st Century)」である。同システムは1999年4月の本社および国内事業所での本稼働を皮切りに、2003年までに海外主要拠点ならびに国内外の主要事業会社への導入を完了。グループ内における経営管理手法の統一化、連結経営のための均質で高精度な情報の確保、ITリソースの集約といった目的を達成しながら、常に進化を続けてきた。

本稼働後にまず取り組んだのが、2004年11月に実現したサーバ・ハードウェアの統合である。当初は約50台のSAP ERPサーバが林立していたが、それをHPのハイエンドUNIXサーバであるHP 9000 Superdome2台に集約。これにより、システムのキャパシティを増強するとともにハードウェアの柔軟性を向上させ、TCOを大幅に削減している。また、これと並行して分散していたデータベースの統合とともに、2005年5月にSAP R/3 Enterpriseへのアップグレードを完了させている。

HPは、一連のプロジェクトにおいて、インフラおよびBasis面における設計/実装を支援。運用を担う丸紅情報システムズ株式会社へのスキルトランスファーを実行しながら、その拡充を担ってきた。サーバ統合およびデータベース統合においては、統合データプラットフォームとしてHP StrageWorks XP1024、データの自動バックアップとしてHP StrageWorks 9595テープライブラリ2台を提案するとともに、HP 9000 Superdomeへのデータ移行を全面的に支援した。同時にHP-UX 11iに実装された仮想化テクノロジー「n-partitions(nPars)」、「Virtual partitions(vPars)」を駆使して、HP 9000 SuperdomeのCPUリソースを最適に配分する手法を提案した。この仮想化テクノロジーは、一時的に旧システムと新システムを並行して走らせる必要があるアップグレードの際にも、多大な効果を発揮した。仮想化により、新たなハードウェアを追加することなく、その環境を整えることができたからだ。


利用者・データ量の増大に伴うパフォーマンスの低下を最新のハードウェアと仮想化技術で全面解決

丸紅株式会社 情報企画部長 白石 寿太郎 氏
丸紅株式会社
情報企画部長
白石 寿太郎 氏
MAIN-21は、世界約100カ所の事業拠点に導入され、丸紅の連結総資産の約7割をハンドリングしている。しかし、領域を拡大していく中で新たな課題も見えてきた。2004年にHP 9000 Superdomeを稼働させた際には、十分な性能を発揮していたが、利用者とデータ量の増大によって、パフォーマンスが追いつかなくなりつつあったのだ。同社の会計システムは夜間バッチを中心としており、特に月次決算や四半期決算といった締めのタイミングにおいては、夜間バッチ処理の負荷が非常に高くなる。その結果、翌朝にオンラインオープンできずに、ユーザーに不便を強いる事態を招いていた。

そこで同社では、パフォーマンスの改善を図るため、ハードウェアのリプレースを検討。その結果、インテルの最新プロセッサー「Itanium2」を搭載したHP Integrity Superdomeの導入を決断した。そのインフラおよびBasis構築を改めてHPが担当。プロジェクトは2008年11月にカットオーバーし、第3世代のMAIN-21が本稼働することとなった。
リプレースの目的を、丸紅の情報企画部長 白石寿太郎氏は、次のように説明する。

「当社では現在、『SG(Sustainable Growth)2009』という中期経営計画のもとに、収益基盤と財務体質のさらなる強化を推し進めています。そのためには、丸紅グループ全体のバリューチェーン、組織間の連携が不可欠であり、MAIN-21をさらに多くの事業会社に適応できるようにインフラ面の拡充が必要でした。また、IT化進展に伴う社会的責任増大への対応や、ITにかかわる脅威のリスクへの対応も必要であり、そのためには最新のテクノロジーを駆使する必要があると考えました」

同時にHP Integrity Superdomeの導入には、TCOの削減という狙いもあった。
「当然ながら、既存のHP 9000 Superdomeを使い続けることも検討しました。また、Windowsなどのプラットフォームの移行も含めて、他ベンダーからの提案も受けました。しかし性能面で飛躍的な向上が見込めたのが、HP Integrity Superdomeでした。また、スタッフの教育に費やすコストを考慮すると、プラットフォームにはHP-UXを維持したいという考えもありました。特に最新のHP-UX11i v3には、OSが備える仮想化技術に優位性を感じましたし、メンテナンス性も向上しています。これらを総合的に検討して、ランニングコストの削減につながると判断しました」(白石氏)


ソリューション

新たに仮想化ソリューション「Integrity VM」を導入し適材適所なサーバリソースの最適化を実現

HP Integrity Superdomeによる新しいMAIN-21における最大のポイントは、HPが提供する「統合化された仮想化技術」を存分に活かしていることにある。仮想化技術はサーバ統合を実現する手段として注目を集めているが、SAP ERPのようなミッションクリティカルな領域での適用は、一般的にはこれから本番を迎えるというのが実情だ。しかし丸紅では2004年のサーバ・ハードウェアの統合時からHPの技術を採用し、仮想化のメリットを着実に実現している。

今回のハードウェアリプレースプロジェクトで採用された仮想化技術は3種類あり、本番環境には以前から実装していたnParsおよびvParsの組み合わせを引き続き適用し、サーバリソースを最適化。さらに今回は開発・検証環境に、サーバのリソースをソフトウェアレベルで柔軟に分割できる技術として、新たにHP Integrity Virtual Machines(Integrity VM)を採用している。

nParsは、CPU、メモリ、I/Oなどといったサーバのハードウェアリソースを電気的に分割する物理パーティションである。それぞれのパーティションが完全に独立したサーバとして動作可能となるため、OSレベルでの障害はもとより、ハードウェア障害の影響を個々のパーティションに封じ込めることを可能とする。

一方のvParsは、nParsに柔軟性を持たせることを目的に、nParsをさらにいくつかに分割するための論理パーティションである。その特徴は、アプリケーションの負荷状況に応じて、vParsのプロセッサー数をシステム動作中に変更できる点にある。そのため、夜間バッチ処理の負荷に対してもプロセッサーの割り当てを変更するだけで対処が可能となり、「物理的なサーバ」に縛られない運用が可能となる。

新たに採用されたIntegrity VMは、vPars同様に論理パーティションであるが、vParsがファームウェア上に複数OSを動作させる仮想化技術であるのに対して、ホストOS上でゲストOSを動作させる仮想マシンによる仮想化技術となっており、サーバリソースの共有を可能にする。今回、Integrity VMを使うことでメモリの共有ができるようになっただけでなく、インスタンスの許容範囲内で複数のサーバを立てることが可能となった。その意味で、開発・検証環境に最も適した仮想化技術といえる。なお、丸紅ではこのIntegrity VMを用いた仮想化技術をサンドボックスにも活用している。プロジェクトで事務局を務めた情報企画部 基幹システム課の近藤伸介氏は、その効果について次のように語る。

丸紅株式会社 情報企画部 課長  基幹システム課 近藤 伸介 氏
丸紅株式会社
情報企画部 課長
基幹システム課
近藤 伸介 氏
「前世代のSuperdomeでは1環境のみだった『サンドボックス』の機能が大きく拡張されました。当社では本番サーバを丸ごとサンドボックスにコピーすることで、実データを使った高度なシステム検証を可能にしていますが、今回提供されたIntegrity VMの技術により、このサンドボックスの中に複数の環境を並存させることができるようになったのです。その結果、発生するイベントやプロジェクトに応じたさまざまなシステム検証を、自在に中身を入れ替えながら、並列的に実施できるようになりました。仮想化がもたらしたこの柔軟なシステム構成が、システム検証の精度を飛躍的に高めていると感じています」

なお、一般的にサンドボックスによる検証環境は、カットオーバー後に縮小される傾向にあるが、ワールドワイドで活用されている「MAIN-21」においては、常に世界のどこかでアプリケーションの改修や追加が実施されている。それだけに、今後も仮想化技術によって持続的に世界中の検証環境を用意していく予定だ。


Superdome構成概要 HP Integrity SuperDome x 2
Superdome構成概要 HP Integrity SuperDome x 2
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パフォーマンス検証のもとにサイジングを実施 テープライブラリの仮想化も実現

日本ヒューレット・パッカード株式会社 テクノロジーサービス統括本部 インフラストラクチャソリューション本部 SAPインフラソリューション本部 第一部 プロジェクトマネージャ 磯橋 盛雄
日本ヒューレット・パッカード
株式会社
テクノロジーサービス統括本部
インフラストラクチャ
ソリューション本部
SAPインフラソリューション本部
第一部
プロジェクトマネージャ 磯橋 盛雄
今回のシステム構成は、HPはHP Integrity Superdome2台による冗長構成に加え、ストレージには最上位機種となる「HP StorageWorks XP24000 ディスクアレイ」、データ自動バックアップ用のテープライブラリとして「HP StorageWorks ESL 712e」で構成されている。ストレージ面では、従来システム以上の高性能・高信頼性ストレージを採用したことにより、I/Oのボトルネックを解消。システム全体の処理性能の向上に寄与している。また、「HP StorageWorks ESL 712e」が仮想化(パーティショニング)機能を備えていることから、従来は2台必要だったテープライブラリを1台に集約することができた。

導入に当たっては、パフォーマンス向上という最優先課題の実現に向けて、徹底的なパフォーマンス解析を踏まえてサイジングが行われた。HP側のプロジェクトマネージャを務めたテクノロジーサービス統括本部 インフラストラクチャソリューション本部 SAPインフラソリューション本部の磯橋盛雄は、その背景について次のように説明する。

「一般的にSAP ERPのサイジングは、ユーザー数などをベースにサイジングシートに記入して実施するクィックサイジングを用います。しかし、それはリアルタイムシステムの場合を基本としており、日本でよく見られる夜間バッチ型のシステムでは異なる結果が生じる可能性があります。そこで、今回の『MAIN-21』の環境においては、事前にパフォーマンスデータをいただいて、HP SAPコンピテンスセンターとの協力のもとにパフォーマンスデータを解析した上で、お客様の要望を実現するにはどういうシステム構成がいいかということを徹底的に検証していきました」

移行へ向けてのリハーサルも2回実施し、1回目のリハーサルでは手順を確定。2回目のリハーサルでは、実データによりパフォーマンスなどの効果を測定していき、それをもとにバッチ処理時間を想定して、細部まで作業を進めていった。


効果と今後の展望

決算早期化に貢献開発・検証プロセスの柔軟性も確保

システム刷新後、丸紅におけるパフォーマンスの課題は確実に解消された。
「翌朝の9時にはオンラインオープンするというユーザーへの約束を、期末処理においても問題なく果たせるようになりました。同時に社会的責任という側面においても、システムが的確な決算計数を迅速に提供するということは、IT部門の大きなミッションです。特に決算の開示が45日ルールからさらに早期化される方向にある中で、経理部門は決算発表までのスケジュールを分刻みで組んでいます。それだけに、マーケットに対して、説明責任を全うできる基盤が整った意義は大きいと実感しています」(白石氏)

この背景には、HPの設計により、I/Oの処理能力が2倍近く向上したことがあげられる。また、仮想化技術を適材適所に採用することで、サーバリソースを常に最適に保つことができるようになったことも大きく寄与している。
同時に今回のハードウェアリプレースは、省スペース・省エネルギーという点でも、大きな効果をもたらした。設置スペースは従来の2分の1となり、電力消費も30%と、一般家庭の80世帯分に相当する電力消費を削減することができた。いわゆるグリーンITに寄与できたことは、経営トップ層からも評価されている。

丸紅株式会社 情報企画部 部長代理 基幹システム課長 福田 浩 氏
丸紅株式会社
情報企画部 部長代理
基幹システム課長
福田 浩 氏
さらに、今後の期待も膨らんでいる。情報企画部 部長代理 基幹システム課長の福田浩氏は、特にIntegrity VMによる開発・検証環境の充実が大きいと指摘する。
「アプリケーション面にはまだまだ課題もありますが、それをインフラ面で吸収できる基盤は整いました。特にIntegrity VMの活用による開発・検証環境の再編成で、より効率的なプロセスが築かれることを期待しています。同時に開発・検証の充実は、IT全般統制の強化を図るという意味でも、非常に重要です。また、MAIN-21を事業会社や社内の特定部門でまだ使っていない部門についても、水平展開していく計画を立てています。その計画をスムーズに進めることができるインフラが整備できたことも高く評価しています」

同社は次のステップにおいて、SAP ERP最新版へのアップグレード、IFRS(国際会計基準)対応を視野に入れ、すでに検討もスタートしている。その際にも、今回の性能向上と、柔軟な仮想化技術が寄与することが期待されている。

「世界各地に拠点を持つ当社にとっては、太陽の動きとともに各拠点の処理ピークを吸収させるよう、次々とシステムリソースをシフトして活用していくことが理想です。それが、容易にできる日が近づいてきたと実感しています」(白石氏)
今回のプロジェクトを通じて、同社の展望は確実に拡がっているようだ。


会社概要

丸紅株式会社
所在地: 〒100-8088 東京都千代田区大手町1丁目4番2号
代表者: 朝田 照男
資本金: 262,686百万円
従業員数: 3,856名
設立: 1949年12月1日
事業内容: 流通・貿易業
URL: http://www.marubeni.co.jp/このリンクをクリックすると、HP社外へリンクします。

事例キーワード

業種: 流通・貿易業
  HP Integrity SuperdomeHP StorageWorksHP-UX
  仮想化

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