24時間オンライン処理でカード業務の基幹を支える「24時間サーバ」に可用性に優れたHP NonStopサーバを採用
与信・決済業務においては、利用時の与信機能などにNonStopサーバを採用している。クレジットやキャッシングのリクエストに対し、カードの限度額などの情報からシステムが瞬時に判断を下すオンライン処理である。
このシステムでは、当初から24時間サービス提供が求められていた。最初は、24時間のキャッシングを実現するためだった。
そこで、24時間サービスの部分をNonStopサーバで処理するようにした。それゆえ、M&Cの社内では、このNonStopサーバを「24時間サーバ」とも呼んでいる。
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株式会社エムアンドシーシステム
ネットワーク開発本部
ネットワーク開発部
ネットワーク開発2担当
課長 小西光人氏 |
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「近年ではコンビニATMなどが増加し、24時間のキャッシングサービスが強く求められています。そこで、他のサービスに先んじて、まずキャッシングから24時間対応を進めることにしたのです。やはり、NonStopサーバの一番の良さといえば『止まらない』ことです。ハードウェアは各コンポーネントのレベルで多重化されており、非常にすぐれた耐障害性を備えています。また、
当社では、それ以前から通信系の機能などでNonStopサーバを使っていたことがあり、その実績からも24時間サーバとして安心して使えるものと確信していました」(ネットワーク開発部ネットワーク開発2担当 小西光人課長)
上記のような理由から、当時NonStopサーバの最新モデルだった「HP NonStopサーバ S7800」を採用した。NonStopサーバは通常は1システムでも非常に優れた高可用性を実現するが、丸井で
は原則としてシステムを二重化することで可用性を確保するポリシーの下、2システムの冗長構成としている。当初は1システムあたり6CPU構成としたが、2006年3月の次期顧客システム本番稼動に伴う業務の拡大に備えて8CPUへとリソースが強化された。
先に説明したように、エポスカードのシステムは構想から構築まで1年あまりで本稼働を迎えている。金融系の処理を担う重要なシステムながら、構築やリソース強化などは迅速に行われていると言えよう。
「機種決定からサービス開始までは半年というスピード開発でしたが、導入の際のHPの手厚いサポートもあり、オンスケジュールで本番稼動を迎えることができました」(小西氏)
M&Cでは、これまでNonStopサーバを使ってきた経験から、NonStopサーバのソフトウェア開発には慣れていた。また、通信系機能などは既存のソフトウェア資産を流用することができ、新規開発が必要な部分に絞って人的リソースを集中できたことも、短期開発を実現した秘訣と言える。
「まれに一部のコンポーネントが、物理的に故障することはありますが、多重化されているので、業務には支障がありません。
カードシステムの基幹に関わるため、当社のポリシーとして2システムで冗長構成としましたが、CPU増強作業による切替以外では、幸いなことにバックアップ機の出番はまだありません」
(小西氏)
大容量データのバッチ処理を迅速に実行しコールセンターの業務を止めないよう HP Integrity NonStopサーバ NS16000を採用
一方、コールセンターでの債権回収業務におけるACSアプリケーションでは、カード本体の基幹システムとは別のサイクルでシステムの構築を行っている。
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株式会社エムアンドシーシステム ネットワーク開発本部
ネットワーク開発部
ネットワーク開発1担当
課長 森川英司氏 |
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ACSアプリケーションとは、M&Cが独自に開発したもので、支払いが遅れているお客様に対し、エポスカード側から入金のご案内を行う際にコールセンターのオペレーターが用いる業務アプリ
ケーションだ。ACSはコール対象のお客様の情報(顧客属性、債権情報等)やお客様との交渉履歴等を管理しており、加えてカード基幹系システムから日々の入金データや新たにコール対象
となったお客様の情報を受け取って、朝の業務開始前にデータベースに格納するバッチ処理を主な役割としている。
ACSにNonStopサーバが必要とされる理由を、ネットワーク開発部ネットワーク開発1担当の森川英司課長は、次のように説明する。
「このオートコール業務は、丸井店舗における営業と同様にお客様との会話が重要な位置付けとなっております。ACS画面でお客様の情報を確認しながらお話をさせていただいておりますので、その最中にシステムがダウンしてしまっては大きな問題になります。その意味で『止まらない』ことを重視しています」
ACSの前身となるアプリケーションは1984年にまで遡るという歴史の長いソフトだ。かつては一般的なクライアント/サーバ型システムとして構築されていたが、1999年に「止まらない」よ
うにとNonStopサーバ「HP NonStopサーバ S7000」(当時は「NonStop Himalaya」ブランド)を採用し、安定性を確保した。しかしその後、カード業務の拡大に伴って、新たな課題が持ち上がってきた。S7000の処理能力では対応が難しくなってきたのだ。
「月に1・2回のピーク日に大量の新たなコール対象のお客様情報をACSサーバに送信し、業務開始前のバッチ処理でデータベースに格納する処理があります。S7000の処理能力ではバッ
チ処理に時間を要し、コールセンターの業務開始に影響することがありました。新たなコール対象顧客の発行日には、どれだけ多くのお客様にコールできるかが入金率に大きく影響しますので、ピーク日でも業務開始に影響が出ないようにバッチ処理においても処理能力の高いサーバを要望しておりました」(森川氏)
このような理由から、2007年7月に最新の「HP Integrity NonStopサーバ NS16000」へと移行した。NonStopサーバの中でも、
NSシリーズはインテル® Itanium® プロセッサを搭載しており、従来のMIPSベースのCPUを用いたSシリーズより処理能力が格段に向上している。ACSでのニーズには、まさにうってつけのサーバということになる。
新たなCPUとアーキテクチャを採用して性能を高めつつも、HP
Integrity NonStopサーバはアプリケーションの互換性を非常に高いレベルで維持している。今回の移行作業に際しても、特に大きな問題はなかったという。
「入れ替え作業は非常にスムースでした。大量のプログラムを
書き直す必要もなく、そのまま移行することができました。とはいえ、もちろん慎重に作業を進めてまいりました。例えば、バッチ処理後の各テーブルの内容を旧サーバにおける処理結果と新サーバにおける処理結果を全量付け合せることで相違のないことを確認してきました。さらに、ACSのユーザーであるオペレーターなどにも参加してもらい、実業務レベルでの検証も行いました」(森川氏)
今回のリプレースの際、業務やデータの検証に次いで大きな懸案だったのは、データそのものの移行作業だったそうだ。システム上には過去のやり取りの内容などが蓄積されており、膨大なデータ量になっていた。しかしエポスカードのコールセンター業務は1日たりとも止められない。
「HPのサポートもあり、データ移行も短時間で終えることができ
ました。また、開発時にもいろいろとサポートを受けています。
トラブルなく短期間で移行できたのは、こうした協力を得られたおかげですね」(森川氏)
新サーバへの移行の結果、ACSの処理能力は飛躍的に向上した。
懸案だったバッチ処理も、業務開始に間に合う時間で終わるようになった。
「新サーバでは、5分の1くらいにまで処理時間が短縮されています」と森川氏は言う。
また、クライアント端末やプリンタなどの機器環境は以前のままだが、業務終了後に出力する請求書の印刷時間も3分の1ほどになり、画面展開処理などのレスポンスも早くなり、オペレーターの業務効率も向上した。
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