| 自動化による「絶大な効果」を求めて
みずほ情報総研は、みずほフィナンシャルグループのIT戦略を支えるシステムインテグレーターである。グループ各社の膨大な数の金融系システムの構築を一手に担うとともに、そのノウハウをもとに、一般法人顧客へのソリューション提供、コンサルティングも積極的に展開している。
今回、みずほ情報総研は、機能テストの自動化ツールの導入によるテスト工程の刷新を断行した。多岐に渡る金融系システムを対象とするこの大プロジェクトを推進したのは、銀行システムグループ共通インフラ事業部第3部である。まず、同部の板東克昌次長にその背景を伺おう。
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みずほ情報総研株式会社 銀行システムグループ 共通インフラ事業部第3部 次長 板東 克昌 氏 |
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「金融システム開発の効率向上と開発期間の短縮のために、テスト工程の見直しが不可欠だったのです」
金融分野では大規模システムの開発が多い。当然、テストの内容も大規模になる。また制度対応のためのシステム変更もつきもので、その都度テストが必要になる。様々なシステムが複雑に連携しているため、そのシステム変更が他のシステムに及ぼす影響をチェックするリグレッションテストも行なわなければならない。さらに近年は、顧客自身が取引を行うチャネル系が発達し、多様な操作ミスを想定したテストも求められている。金融分野におけるテスト工程の比重は、一般のシステム開発以上に大きいのである。テストに要する期間は最低でも半年、開発期間の半分を越えることも少なくなかったという。
「テスト作業の自動化で、この状況を刷新したい。これが私たちの課題でした」
システム開発の他のフェーズには様々な手法が導入されてきたが、テスト作業はいまだに人手作業のままだった。これを自動化すれば、絶大な効果が見込める。例えばコスト削減。数千人のスタッフが働くなかでテスト期間を1ヶ月短縮できれば数十億円のコスト削減につながる。さらに、スピーディーなサービス提供。テスト期間を短縮することで、新商品開発も加速できるだろう。もちろんテスト工程は、金融システムの信頼性を支える重要なステップでる。テスト自体の品質を損なうことなく、コスト削減、期間短縮が可能な自動化ツールが求められていた。
「問題は、多種多様なシステム環境でした」
みずほフィナンシャルグループ各社の社内では、長年にわたるシステム導入によって様々なシステム環境が構築されていた。クライアントサーバー、Webシステム、シンクライアントから、SAPなどのパッケージシステム環境、ホストコンピュータのクライアント環境など多岐に渡り、それに加えて使用しているOSやブラウザなどのバージョンも複数存在するため、その種類は膨大だった。
「これらの環境に対応できるツールは、一つだけでした」 HP QuickTest Professional Software(以下QTP)である。
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