| ネット上のアクションをポイント化して蓄積
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サイトプロデュース部
マーケティンググループ
マネージャー
成田 佳雄 氏 |
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2000年11月に設立されたネットマイルの主要業務は、インターネット市場におけるユニバーサルポイント「ネットマイル」のサービス運営と、同サービスを基盤としたネットリサーチによるマーケティング支援である。
ユニバーサルポイントとは、航空会社のマイレージプログラムやクレジット会社などのポイントサービスを横断的に統合したもの、とイメージすればわかりやすい。つまり、ユーザはネット上でサービスへの登録手続きを実施。その後、加盟サイトの閲覧やメールマガジン会員等の登録、購買、アンケート回答など、何らかのアクションを行えば、それに応じたマイルが獲得できるというものだ。
ユーザは日々のネット利用の中で、自然にポイントを蓄積。獲得したマイルは、さまざまな景品との交換をはじめ、各航空会社のマイレージや携帯電話会社のポイント、コーヒーショップやコンビニエンスストアなどのプリペイドカードへの入金、さらに提携銀行口座で現金化を図ることもできる。
もちろん、PCや携帯電話を介して行われるユーザ登録は無料だ。そんな手軽さとポイント交換の選択肢やバリエーションの豊かさが功を奏し、さまざまな年齢・性別・居住エリア・職業のユーザから支持を集めている。2007年4月現在の会員口座数は393万、企業の加盟サイト数は1096社に上り、ユーザ数・加盟企業数ともに国内トップの規模を誇っている。
ちなみに加盟企業に対しては、ユーザのアクションレベルに応じて付与されたマイルにしたがって料金が請求される成果報酬型の課金体系が採られている。つまり、媒体効果の可視化とそれを基盤としたマーケティング戦略的活用が図れること、さらに実際のユーザ利用に沿った明確な課金システムが、参加企業にとって大きな魅力となっているのである。
大きなポテンシャルを背景に
同社のサイトプロデュース部マーケティンググループ マネージャー 成田佳雄氏は、「ネットマイル」の基本的なスタンスとアドバンテージを以下のように語る。
「当社は、広告メディア的側面もさることながら、マイルの提供とそれを基盤としたマーケティングツールとしての機能を重視して本サービスを形成・育成してきました。そんな戦略的な視点に立ってオープンなインセンティブネットワークの拡大を進める私たちは、量と質の両面からアプローチをしています。つまり、一方における会員口座数、加盟サイト数の量的拡大であり、他方における『貯めやすさ』『使いやすさ』という質的広がりです」
2005年、あるシンクタンクが実施した試算によれば、電子マネーを除く日本の企業通貨規模は、顕在化しているものだけでも4500億円規模に達しており、その潜在規模は6000億円〜1兆円になると予想される。
「実際、ユーザの関心が加速度的に拡大していることを、日々実感しています。また、当社に対する新聞や雑誌、放送などの取材件数も急増しており、ユニバーサルポイントプログラムへの関心の高まりや市場拡大の中で、自らの使命を再認識しています」
コストパフォーマンスと信頼性の両立を
会員数・加盟企業サイト数ともに業界トップを誇る同社のサービスのトランザクション規模は大きく、さらにワンクリックでポイント獲得できるものも少なくない。ネットビジネスにおける業務拡大は、そのままトランザクションの拡大を意味しているのである。成田氏は、そんなインセンティブネットワーク提供に伴う悩みをこう語る。
「私たちのビジネスモデルは、『トランザクション=売上』という構造にあります。すでに1日のトランザクションは数千万レベルとなっており、過去5年間の発行マイル総計も数十億ポイントのレベルに達しています。サービス提供に関わる単価を抑えながら、拡大するトランザクションに対応し、それを支えるシステム基盤の安定性と成長性をいかに担保するかが大きな課題になっていたのです」
また、業界の旗艦的存在である同社には、会員数と加盟サイトの拡大とともに、常に新たなサービスを開発し提供することが運命づけられている。同社の事業をシステム面から支える技術部のマネージャー 西野誠氏はこう話す。
「いつまでも同じサービスを提供していたのでは、すぐに飽きられてしまう。それが、インターネットビジネスの宿命です。常にお客様に関心を抱いていただける新しいサービスを生みだすことが大切になります。『サービス部門から出されるどんな難題も、システム面で何とか解決しましょう』というのが、私たち技術部のスタンスであり、プロとしての誇りでもあります」
そのためのサービス基盤として、堅牢なUNIX ベースのプラットフォームを選ぶことが賢明であることは承知していた、と西野氏は続ける。
「しかし、前例のないビジネススキームを開拓し続ける当社は、ベンチャー的な色彩が濃く、右肩上がりの成長の中で、情報システムには逐次的な機能拡張や規模拡大が求められています。その中で、いかに投資を抑制しながら可用性や信頼性、パフォーマンスなどのあらゆる面で最大限の効果を導くことができるかを探ること。そして、それを実現する知恵を出すことが、技術部隊として私たちが手腕を発揮すべき分野なのです」
そこで同社は、コストメリットやシステムの自由度を重視した結果、OSSを基本としたシステムを指向し、HP ProLiantサーバとRed Hat Linuxによる構築を進めてきたのである。そこではUNIXと同様の安定性や信頼性を確保することが求められていた。
「すでに、当サービスには1000社を超える企業が加盟しており、私たちは『ネットマイル』を介して、その企業群とコンシューマとのコミュニケーションの場を提供しています。しかも、生活の中の空き時間を利用してアクセスする一般コンシューマを会員としているサービスの性格上、アクセスを保証すべき稼働時間は、それこそ24時間365日なのです。そんな厳しい要件を満たすASP(Application
Service Provider)的なサービスにとって、システム停止は会員の利便性を削ぐことであり、加盟企業にとっては機会損失を意味します。したがって、決してシステムを止めるわけにはいかないのです」 |