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HPサービスSAPアウトソーシング・ サービス導入事例

株式会社ニチレイ

導入事例

株式会社ニチレイ
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SAP R/3システムの運用をアウトソースし、
人材の有効活用とシステムの安定稼動を実現

  株式会社ニチレイでは、ますます激しくなる市場競争を勝ち抜くために、変化する経営情報を的確に把握し、迅速に意志決定を行うことが必要と判断、食品事業の基幹システムを従来のホスト系システムからSAP R/3ベースの新しい「商事管理系システム」へと移行しました。システムの運用・監視においても自社で人材を抱えるのではなく、HPのSAPアウトソーシング・サービスを採用。自らはコアとなる業務に専念し、専門性の高い部分は外部のエキスパートに任せる戦略にシフトしました。これにより、人材確保やコストの面で負担を大幅に軽減、さらに自社では難しい高度な運用・監視によってシステムの信頼性を向上させ、効果的に経営の大幅なスピードアップを実現しています。  

 

ビジネスの背景
導入の背景
導入の効果
今後の展望
お客様の声
会社概要
PDF(233KB)
ニチレイ

事例キーワード

製品: HP 9000 Nクラス、Rクラス
業種: 製造業/食品
ソリューション: アウトソーシング

ビジネスの背景

ビジネス改革を目標にSAP R/3を導入

東京築地にある株式会社ニチレイ本社
株式会社ニチレイは、私たちに馴染みの深い冷凍食品やレトルト食品、さらにはアセロラシリーズなどで消費者の人気を集めています。また、水産品/畜産品事業や、不動産事業、バイオサイエンス事業、フラワー事業などを含め、人々の暮らしや社会を支えるビジネスをグループで展開しています。事業の柱の1つである低温物流事業は、食品の保管、仕分け、輸配送など川上から川下までトータルな物流改革ニーズに対応する成長分野。ニチレイは国内最大の冷蔵倉庫ネットワークと、これらをつなぐ輸配送網、ITを取り入れた高度な物流ノウハウをコアコンピタンスとして更なる機能強化を図っています。もう1つの柱である食品事業では、他社と差別化された高品質の素材、高度な加工技術によって、家庭用、業務用を問わず意欲的な商品開発を行い、変化の激しい市場ニーズに応えています。

経営のIT化とスピードアップが急務となる中、ニチレイは食品事業の基幹システムを、これまで種々のシステム更新をかさねて使ってきたホスト・システムからオープン系へ移行し、ERPとしてSAP R/3を採用、新しい「商事管理系システム」を構築しました。「使い慣れたホスト系のシステムも組織や環境の変化への対応を繰り返すうちに、いわば、つぎはぎだらけの状態になっていました。新たにシステムを追加するにしても、開発期間の長さとコストの高さがネックになるわけです。」と、情報システム部長高橋勇氏は語っています。

取締役 専務執行役員 横田 浩二氏
また、取締役専務執行役員横田浩二氏は、「経営のスピードが求められる中で、財務環境や経営環境、情報システムの現状を見つめていくと抜本的なシステムの改革が不可欠です。情報の価値を引き出し意志決定に役立てるためにも、商事管理系システムをSAP R/3で構築することを決めました。」と述べています。会計基準を世界標準に合致させ、コーポレート・ガバナンスを徹底、グローバル企業としての体制を整えることがR/3導入の目的でした。具体的には、REP(Retained Earning Profit/内部留保)といった指標を採用し、株主はもちろん従業員や顧客の利益になるよう資本効率を上げ、価値創造を推進することを目指しました。
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導入の背景

運用・監視は外部の専門家に任せる

情報システム部 高橋 勇 氏
新しい商事管理系システムは、SAP R/3の財務系モジュールを中心に、財務会計、管理会計、購買管理、販売管理など複数のモジュールを導入し統合的な基幹業務システムとして構築されました。

経営面でも情報システムの面でも新しい考え方へ移行しようとするニチレイでは、運用・監視をどうするかについても次第に決断を迫られていました。ニチレイのビジネスは一瞬でも商品の供給を止められないという重要な役割を担っています。消費者や市場からの信頼性もまさにこの部分がベースとなっているわけです。実際、商事管理系システムはバッチ処理を含めて、基本的に24時間365日稼動する必要があります。その間常に均質の運用を行い、基幹業務を支えるシステムの停止は決して許されません。

このような厳しい条件に直面しながら、システムの構築が進みテスト段階に入ってくるにつれ、ホストとは違うR/3運用の難しさが徐々に分かってきました。社内に新たな人材を抱えたり、教育を行って人材を育てるのは、コストや時間がかかります。外部のエキスパートにシステムの運用・監視をアウトソーシングし、コアコンピタンスである2本柱の事業に人材と資本を集中する方がニチレイにとって、有益なのは明白でした。

 

選んだのはHPのアウトソーシング・サービス

それではニチレイがHPのアウトソースを採用した理由は何だったのか?HPはSAPの運用アウトソーシング・サービスを標準メニューとして提供しています。このため、テイラーメイドのサービスに比べ、コストを低く抑えられました。また、進化の早いテクノロジの最新情報を入手し活用できるHPのグローバルなアドバンテージも理由の一つでした。また、それ以上にアウトソーシング・サービス導入の決め手となったのはHPの実績と信頼性に対する評価でした。今回のシステム構築プロジェクトはHP主導ではなかったものの、開発段階からHPのエンジニアが参加しており、その課程でHPのスキルの高さは実証されていました。また、オラクルが稼働するサーバや他社製サーバに至るまで、R/3以外にもニチレイが保有する周辺のサーバを一括してサポートできる点も評価にプラスされました。

HPは商事管理系システムの開発が終盤にさしかかった2001年3月から6月までのテスト運用の段階から、運用設計などのコンサルティングを行い、運用手順書の作成、運用管理資料の整備、オペレータ教育といった事前準備作業を実施、万全の体制が整えられました。

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導入の効果

アウトソーシングの導入効果

SAPアウトソーシング・サービスの効果は、まず運用管理の充実ぶりにあらわれました。R/3による商事管理系システムでは、ホスト時代に比べて管理項目を大幅に増やしており、基本となるパフォーマンス管理、リソース管理、バックアップ管理、構成管理、ジョブ管理、障害監視に加えて、ユーザ管理、セキュリティー管理、ハウスキーピング、リストア、運転スケジュールなどが加わりました。HP OpenView vantagepoint Operations(統合運用・監視)、HP OpenView omniback II(ストレージ管理)、日立のJP1(ジョブ管理)などのツールを利用した統合管理でシステム全体が1カ所から把握されています。また、システムの状態をより深く知り、障害を予測することで、トラブルシューティングやリカバリの頻度を大幅に減らし、システムの可用性を大幅に向上させることに成功しました。

横田氏によれば「心臓部を任せるアウトソーシングという形は、ニチレイとしては多少の不安がありました。」とのこと。しかし、メインフレーム時代は運用の立ち上げに1年かかったものをわずか2ヶ月でこなすなどの成果をあげ、HPは高い評価を獲得。運用管理のコストを明確に掴めるといったアウトソーシングの利点も明らかになりました。

SAPアウトソーシング・サービスの特長は、ユーザ企業とHPの間でSLA(サービスレベル・アグリーメント)をベースに作業手順を決め、それに基づいて正確にサービスを提供する点にあります。ニチレイとHPの間で手順と作業分担、責任範囲が明確になっており、HPでは日常の運用で明らかになった問題点をあいまいにせず文書化して改善していくといった徹底を図っています。これらの作業が効果的に運用業務全体のクオリティーを上げ、SAPアウトソーシング・サービスに対するさらに高い評価につながりました。

構成図
  図1
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「これからはメインフレームとサーバ、ネットワーク、EDIも運用を統合化しようとしています。運用管理全体を考える部分、業務系システムとの連携はニチレイの中でやらなくてはなりませんが、それ以外の部分、専門性のある部分はなるべく専門のところにお願いしようと思っています。」と、情報システム部マネージャー冨安繁氏は述べています。システムの運用・監視をHPにアウトソーシングし、ニチレイとしては自社のコアビジネスに人材と資本を集中させる、そして社内に専門の人材を持たずにシステムの安定稼働を実現する、この戦略は今後も継続されるはずです。
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今後の展望

ニチレイの新戦略に新たな貢献を

データセンターに設置されているニチレイシステムサーバ郡
ニチレイは、外部からの長期リース等を積極的に利用するノンアセット型の事業モデルで物流改革ニーズの獲得を目指す3PL(サードパーティ・ロジスティクス)の新会社「株式会社ロジスティクス・プランナー」を設立するなど、「持たない経営」「選択と集中の経営」へ向け新たな展開を行っています。

「ニチレイとしては、バランスシートを大きくせず、資本を有効活用することが事業戦略の基本になっていきます。自社のコアコンピタンスに集中し、HPさんともwin-winの関係を築いていけることを望んでいます。」と述べる横田氏。ニチレイでは、今後もHPの新サービス開発などに期待を寄せており、例えば、ハードを一切所有せずに情報システムに関するすべてをアウトソーシングし、アプリケーションの利用に応じて対価を支払うといった、ユーティリティ・サービスの利用も将来ビジョンとして考えています。ニチレイとHPは目標を共有しながらお互いのコアコンピタンス提供を通じて協力しあう新しいパートナシップを目指しています。

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お客様の声

情報システム部 マネージャ 高山 哲郎 氏

「SAPアウトソーシング・サービスの利用を通じて新しい統合運用のノウハウが私たちニチレイの社内に蓄積されてきています。これまで起きていた細かい障害が起きなくなっていますし、将来的に発生すると思われる問題点を予測し、予防措置を講じられるようになりました。」

情報システム部 マネージャ 高山 哲郎 氏
情報システム部 マネージャ 鈴木 一巳 氏

「日々の運用では、異なる局面で様々な問題に直面します。アウトソーシング・サービスの中で、それらにどう対処していくか曖昧な部分が出てきた場合、HPさんは私たちとの間できちんと議論をし、それを明確な文書にすることで手順化していきます。この信頼性の高いやり方には私も感心しました。」

情報システム部 マネージャ 鈴木 一巳 氏
 
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会社概要

株式会社ニチレイ
所在地: 東京都中央区築地六丁目19番20号 ニチレイ東銀座ビル
代表取締役会長: 大戸 武元
代表取締役社長: 浦野 光人
資本金: 303億円
売上高(連結): 5,600億円(平成13年3月)
従業員数(連結): 6,907名(平成13年3月)
事業内容: 低温物流事業、食品事業、不動産事業、バイオサイエンス事業、フラワー事業
URL: http://www.nichirei.co.jp/
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