| 他社との差別化のため自社でのシステム開発を基本に独自のサービスをノンストップで提供
| |
 |
 |
楽天証券株式会社
取締役執行役員
IT 戦略企画室長
原田 勉氏 |
| |
 |
日本で初めてのインターネット・トレーディング専門の証券会社としてスタートした楽天証券は、いくつもの先進的なサービスを展開してきた。例えば、米国株式の現地リアルタイム取引、中国株取引、先物オプション取引などに加えて、2005年6月には業界初のリアルタイム株価自動更新機能を搭載したモバイル用オンライントレーディング投資ツール「iSPEED(アイスピード)」を提供している。
熾烈な競争を繰り広げるネット証券にあって、こうした楽天証券の新サービス投入と業界でも低水準の手数料などが人気を呼び、現在では60
万を超える総合口座数(2006年7月現在)を誇っている。取締役執行役員IT 戦略企画室長 原田勉氏は、楽天証券の強みを維持するIT戦略を次のように話す。
「当社では新サービスに加えて、PC用のオンライントトレーディング投資ツールである『マーケットスピード』やそのコンセプトを継承したモバイル版の『iSPEED(アイスピード)』などを開発、個人投資家に提供することで、他社と差別化を図りサービス向上に努めてきました。とくに他社との差別化を図るために、多少コスト高になりますがシステムは自社での開発・運用を基本としています。ASPを利用するとノウハウも横並びになり差別化が難しくなるからです。また、ネット証券はシステムへのアクセス負荷が大きく変動しますので、“絶対にサービスを停止させない”ことを最優先したハイアベイラビリティとパフォーマンス、スケーラビリティを追求したシステム展開を行っています」
楽天証券は、システムの自社開発・運用を行うことによって、「システムの安定性」「システムの高速性」「情報のリアルタイム性」「ユーザビリティの優位性」を実現し、競業他社との差別化を図った付加価値の高いサービスを顧客に提供している。
社会生活に多大な影響を及ぼす金融機関は、サービス停止を避けなければならない。とくに窓口業務のないネット証券では、システムの可用性確保は至上命題だ。同社もサービスを止めないシステム構築に長年注力してきた。 |