| 日本最大のコンビニエンスストア・チェーン全国に約1万2000店を展開
1974年に日本に初登場したコンビニエンスストア。それから約30年の時を経て、今や消費者の生活にすっかり欠かせない存在となっている。
そんなコンビニの先駆けであり、現在でも業界トップの地位を守り続けているのが株式会社セブン-イレブン・ジャパン(以下、セブン-イレブン)である。全国に展開する総店舗数は1万1735店(2007年2月現在)で、2005年度の売上高は2兆4987億円。これはスーパーや百貨店を含めてもNo.1の業績であり、セブン-イレブンは、名実ともに国内最大の小売業へと成長を遂げた。
しかしながら、目の前の状況は必ずしも明るいことばかりではない。少子高齢化の影響は、確実にコンビニの足元にも及んでいる。特に顕著なのが食品の市場規模の減少で、1997年度の約42兆9000億円をピークに右肩下がりの状況にあり、遠からず40兆円を割り込むことが予想されている。その一方で他社コンビニチェーンとの競争も激化しており、都心部を中心に店舗の飽和感が強まってきているとも言われている。
逆風が吹き始めた時代を、いかにして生き残り、さらなる成長を続けていくのか。流通業界のトップを走るセブン-イレブンだからこそ、変化する状況の的確な把握、迅速な対応が求められるのである。
第6次総合情報システムが本格稼働
立地条件と近隣施設情報を基にした詳細な販売傾向の分析が可能に
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株式会社
セブン&アイ・ホールディングス
執行役員 システム企画部
CVSシステム
シニアオフィサー
佐藤 政行 氏 |
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そうした中で現在、セブン-イレブンが強く推進しているのが「地域密着」を柱としたマーケティング戦略である。
その基本的な考え方を、株式会社セブン&アイ・ホールディングスの執行役員でありシステム企画部 CVSシステムのシニアオフィサーを務める佐藤政行氏は、次のように語る。
「店舗の立地条件によって商品の売れ筋が大きく変わることが、過去の実績からもわかっています。例えば、オフィスビルの中にある店舗では、パンティストッキングが1カ月に600枚も売れています。これに対して、ロードサイドの店舗では3枚程度しか売れません。また、小学校の近くにある店舗では、新学期の初めに大きなマス目の学習ノートがよく売れます。こうした店舗の販売傾向を立地条件に応じてきめ細かく分析しながら、それぞれの特性にフィットした品揃えやオリジナル商品の開発を強化していこうと考えました」
仮に、小学校や中学校の近くに立地している店舗に着目した場合、セブン-イレブン全体の店舗の中の約1割がその条件にヒットするという。
たった1割といえども、約1万2000店に迫るセブン-イレブンの総店舗数から割り出せば1200店になる。これは中小規模のコンビニチェーンにも匹敵する店舗数であり、地域固有の条件に特化したオリジナル商品を開発・販売しても、十分に採算を見込めるパイと見ることができる。セブン-イレブンが拡大してきたチェーンのスケールメリットを活かしながら、きめ細かい商品戦略が可能となるわけだ。
こうした新しいビジネスをサポートしていくため、セブン-イレブンは4年以上もの期間をかけてIT基盤の再構築に取り組んできた。それが、2006年10月に全店舗展開を完了した第6次総合情報システムである。
そして、その中核に位置しているのが、冗長化された2台のHP Integrity SuperdomeをアプリケーションサーバーおよびDBサーバーとし、HP
StorageWorks XP12000ディスクアレイをストレージ基盤として構成された「本部情報分析システム」だ。
1つ1つの店舗の「立地」に関する情報を、半径350メートル以内(徒歩5分圏内)の地域における世帯数ならびに就業者人口に基づいて、「ロードサイド」「事務所」「オフィス・繁華街」「住宅」「複合」の5種類に区分けする。さらに、小学校や駅、観光地など、店舗の近くにある「施設」(21種類)の情報をOracle
Database 10g Enterprise Editionに蓄積する。その上にPOSから収集した売上データを組み合わせ、例えば「近くに海水浴場のあるロードサイドの店舗では、どんな商品が、どんなタイミングで、どれくらい売れているか」といった詳細な販売動向を分析できるようにした。
また、第6次総合情報システムには、POSデータを1カ月単位で集計した販売データや店舗の業績データが、1997年分より歴代のシステムから受け継がれて蓄積されている。こうした長期データを基に、売れ筋商品のトレンドをつかむことも可能である。
システムの進化
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