| IPコールセンター構築実績と事例研究の結果、HPを選定
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新光証券株式会社 IT戦略部 IT基盤サービス室マネジャー 井上 洋一 氏 |
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同社は、IT戦略に基づいた公平なプロセスに沿ってパートナー選定を開始した。カスタマイズによってさらに機能向上を図ることができ、各社の現場ニーズに即した作り込みベースのシステムに近い機能が実現できるフレキシビリティも、シスコのソリューションのメリットだ。そこで同社のRFPには、現場の使い勝手を考慮した独自要件が盛り込まれていた。そのRFPを複数の企業に提示して、その回答に対する評価を実施したのである。
IT戦略部IT基盤サービス室マネジャー 井上洋一氏はその選定経緯をこう語る。
「コールを受けてから参照したい画面がポップアップするまでのレスポンス速度や、スーパーバイザーが各エージェントの現状や着信状況を確認するためのモニタリング速度などに対して具体的な数値目標を提示しました。Cisco Unified Contact Center Enterpriseの機能を最大限に活かしながら、さらに当社がこれまでコールセンターを運営する中で確立してきたノウハウをどうやって盛り込むのかに関して、HPの回答が一番明確で、かつ実現可能なものだったのです」(井上氏)
さらに井上氏は、「業界におけるIPベースのコールセンター構築実績があったこと。また、自らもIPベースのコールセンターDirectPlusを立ち上げ、実際のビジネスを進めてきたことなど」を総合的に評価した結果、HPをパートナーに選定したという。また、レポート機能の充実などに関しても具体的なリクワイアメントをもっていた同社は、米国の開発部隊やラボの開発者による説明、米国の先進事例を研究した結果、シスコとHPのソリューションが最適という結果に至った。
「HPとシスコのワールドワイドなアライアンス体制やCisco Unified Contact Center Enterpriseへの理解と知見の深さを知ることができたことがさらなる安心材料となりました」(女屋氏)
実質7カ月で東京のコールセンターを再構築、その3カ月後には大阪第2コールセンターを稼働しマルチサイト化を実現
実際の構築フェーズでも、ユーザの意見を最大限に採り入れる姿勢を堅持。現場とのやりとりを重視したプロトタイピング手
法がとられた。
「現場の意見を汲み取りながら鍛え続けられた旧システムは、コールセンターのユーザにとってはまさに『痒いところに手が届く』ものでした。私たちは、新しいIPベースのシステムでもその操作感や機能性を極力活かしたいと考えました。また、使い勝手を考慮して設計された画面イメージも、当社が育んできた資産として継承する必要がありました。つまり、ユーザには背後のシステム基盤の変更を意識させなることなくIP化を進めたかったのです。そこで、プロトタイプをユーザ部門にレビューしながらワン・バイ・ワンで逐次的な構築を図りました」(女屋氏)
こうして2006年1月末にキックオフしたプロジェクトは同年8月にはユーザによる受入テストが完了し、同年9月末には、東京のコールセンターにおいて再構築後のシステムでサービスを開始した。さらに、わずか3カ月後の2007年1月10日には、大阪の第2コールセンターが稼働した。東京のセンター構築でポリシーを固めておいたことが、水平展開の迅速化に貢献する結果となったのだ。
全てのコールはいったんデータセンターのIVR(InteractiveVoice Response:音声自動応答)サーバで受けた後、エージェントに割り当てたスキルに応じて東西のコールセンターを意識することなく呼が振り分けられる、マルチサイト化ならではの仕組みが築かれている。したがって、お客様はどこにつながっているのかを意識することなく、いつでも迅速な対応を受けることができる。
また、呼制御や、履歴情報などに関しても東西のロケーションに縛られることなく、データセンターのサーバで一元管理できるのでセキュリティ効果も向上。両センターとも、本来業務であるお客様対応に専念することが可能になったのである。
また、オペレータ教育に関しては、コアとなるエージェントに対する教育を実施。その人たちがキーパーソンとして各現場に戻り、教育成果を伝播させるという方式を採用した。
「旧システムのイメージを継承したことや現場主導型の体制を貫いたことで、スムーズな稼働が実現しました」(井上氏)
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