「他にない」「今までにない」サービスを目指して
フル3D仮想空間コミュニケーションサービス S!タウンを開発
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ソフトバンクモバイル株式会社
プロダクト・サービス開発本部
モバイル・サービス統括部
コミュニケーション・サービス部
課長
桑原 正光 氏 |
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ソフトバンクモバイル株式会社
プロダクト・サービス開発本部
モバイル・サービス統括部
コミュニケーション・サービス部
中谷 友一 氏 |
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携帯電話・PHSの契約者総数は8665万8645人(2007年3月末現在、総務省調べ)、人口普及率でも7割に迫る勢いだ。そして携帯電話は単に通話だけでなく、メール、音楽、ゲーム、テレビ、乗車券・定期券、ナビゲーション、会員証・身分証、電子キー、株取引、ショッピング、各種予約、電子マネー、クレジットなど、さまざまな生活シーンに対応する機能を備えた生活インフラに成長している。
これは、携帯電話が個人の多様な生活シーンのインタフェースとなることを意味し、キャリアにとっては大きなビジネスチャンスにつながる。そのため、生活でメインに使われる携帯電話を目指して、各キャリアは日々熾烈な競争を展開している。
2006年10月にスタートしたソフトバンクモバイルは、豊富な新機種ラインアップの提供や「Yahoo!ケータイ」などの新サービスを拡充させ、シェアを徐々に上げている。また、新しい発想の料金プランの提案となる月額980円の「ホワイトプラン」や他社宛の通話も割安となる「Wホワイト」、家族間の通話が24時間無料になる「ホワイト家族24」も導入。その効果もあり、2007年7月は22万4800件の契約数純増を達成し、3カ月連続で純増数ナンバー1を誇っている。
ただ、携帯電話の通話料は頭打ち、パケット料金はインターネットと同じく定額制が普及し始めている。そこで、キャリア各社は通話料に頼る収益構造を改革するために、キラーサービスやコンテンツの開発・投入にチャレンジしている。
「料金競争には限界があるかもしれませんが、サービスには限界がなく、無限の可能性を秘めています。今までにない、他にない、画期的なサービスやその組み合わせで差別化を図っていくことが至上命題だと私は考えています」と、プロダクト・サービス開発本部モバイル・サービス統括部コミュニケーション・サービス部 中谷友一氏は、新サービスの開発を目指した背景を語る。
そこでソフトバンクモバイルは、元来の「人と人とのコミュニケーション」に立ち戻り、新サービスS!タウンの構想を立ち上げたのである。
「プログラムされた何かではなく、携帯の中に誰かがいる」
フル3Dの仮想の街を舞台としたコミュニケーションサービス
「S!タウンの構想は、『メールとは異なる、時間を共有した新しいコミュニケーションサービスを開発できないか』というディスカッションがきっかけでした」
そう語るのは、S!タウンプロジェクトのリーダーを務めた桑原正光氏である。
「ただ、リアルタイムにチャットするには相手がいないとできません。そこで、友人、家族だけでなく、知らない人とのコミュニケーションを考えました。仮想空間でのコミュニケーションをきっかけにして、感動や体験、時間や趣味などを共有するサービスを提供できればと思ったのです」と、中谷氏が続ける。
2005年4月、S!タウンのプロジェクトがスタートする。桑原氏たちはコミュニケーションサービスという基本方針のもと、どのような世界を創造したらいいのか検討を重ねた。近年、インターネットの世界では「Second Life」が話題を集めているが、彼らはまったく別の路線を指向する。想像できるあらゆるものを創造して楽しむSecond Lifeと異なり、S!タウンはあくまでもコミュニケーションにこだわったのだ。
1年半の歳月を経た2006年10月、いよいよS!タウンがスタート。フル3Dの仮想の街「S!タウン」がケータイの中に出現した。S!タウンは、住人になればもらえる「マイルーム」をはじめ、中央広場を中心に4つの「テーマタウン」とそれらをつなぐ「ストリート」で構成される。利用者は、11種類のキャラクターの中から自分の分身を選んで3Dで構成された仮想の街を気ままに歩き回り、そこで起こるさまざまなイベントに参加したり、気の合う仲間とチャットしたり、アイテムの交換、情報交換を楽しむことができる。
ターゲットは20〜30代の女性。知らない人同士も気兼ねなく楽しめる「やさしい」コミュニケーション空間となっている。ミニゲームも簡単なコミュニケーション体験を意図したもので、オンラインゲームをやりこむ男性をターゲットとした市場とは一線を画し、あくまで「コミュニケーション」に軸足をおいている。また、街に登場するキャラクターについては「可愛らしさ」を優先した。調査の結果、日本の20〜30代の女性は、可愛いキャラクターを好むことがわかったのだ。
「Second Lifeのような欧米的なイメージではなく、丸みのある可愛らしいキャラクターを設定しました。サービスインした後も、キャラクターに対する評価は上々で、成功したのではないかと思っています」(桑原氏)
なお、S!タウンのアプリケーションがプリインストールされたソフトバンクモバイルの携帯電話(2007年7月現在18機種)であれば、月額使用料無料、パケット通信料のみで利用できるサービスとなっている。 |