|
パフォーマンス劣化の問題解決にHP LoadRunner softwareを活用
SOMPOJ-NETの開発において常に活用されてきたのが、HPの負荷・性能検証ツールHP LoadRunner softwareである。SOMPOJ-NETは最終的に約4万5000店もの代理店をカバーすることを目指した大規模なシステムであり、その信頼性と高いサービスレベルを確保するうえでパフォーマンステストは必須のプロセスだ。小澤氏は、「特に1000ユーザ以上といった高負荷をかけるテストにも対応できるHP LoadRunner softwareの実績を重視しました」と、導入の理由を語る。
SOMPOJ-NETが稼動を開始してから6年目を迎えた現在においても、HP LoadRunner softwareは継続的に活用されているという。損保ジャパン・システムソリューションの代理店システム事業部テクニカルグループIT スペシャリストの大久保直征氏は、「SOMPOJ-NETは、現在もハードウェア・プラットフォームの構成変更、アプリケーションのバージョンアップや機能拡張などを重ねています。そうした大きなイベントに際しては、リリース前に必ずHP LoadRunner softwareを使ってパフォーマンステストを実施しています」と語る。
また、システムのチューニングにおいてもHP LoadRunner
softwareは欠かせない。実は、SOMPOJ-NETが稼動を開始してから半年が過ぎた頃、大久保氏らのテクニカルグループは、原因不明のパフォーマンス劣化の問題に直面した。この解決に貢献したのもHP LoadRunner softwareだった。
 |
 |
株式会社損保ジャパン・
システムソリューション
代理店システム事業部
テクニカルグループ
IT スペシャリスト
大久保 直征 氏 |
 |
「オープン系のシステムは、ハードウェア、OS、ミドルウェア、アプリケーションなど、さまざまなベンダーの製品を組み合わせており、何か不具合が起こってもどこに原因があるのか、なかなか特定できないのが実情です。そこで1つの仮説を立ててチューニングを行い、HP LoadRunner softwareを使ってパフォーマンステストを実施。その仮説が正しかったかどうかを検証します。こうしたテストを繰り返すことで次第に原因を絞り込み、問題を解決することが可能となるわけです。HP
LoadRunner software は画面ごとにトランザクションを設定でき、応答時間をリアルタイムにモニタリングできます。また、いったん作成したテストのシナリオやスクリプトを簡単に再利用できます。こうしたHP LoadRunner softwareの利便性から、非常にスピーディに仮説‐検証のためのパフォーマンステストを繰り返すことができました」と大久保氏は語る。
小澤氏も、「かつて勘と人海戦術に頼っていたテストの作業を、7年前にHP LoadRunner softwareを導入したことで大幅に効率化できています」と高く評価する。
次のステップとして着目した総合テストプロセス管理ソリューション
もっとも、HP LoadRunner softwareが適用できるのは、あくまでも一通り完成したシステムであり、そこでできることには限りがある。逆にいえば、もっと初期の段階、例えば単体テストや統合テストの段階で不具合の芽を摘んでおくことができれば、システム構築の品質や生産性はさらに向上するはずだ。 こうした狙いから、損保ジャパン・システムソリューションは、システム構築のより上流工程に適用できるテストツールの導入の検討に入った。背景には、優秀なソフトウェア開発エンジニアの人材不足に対する危機感もあった。
「現在の損保業界はITによって競い合っている部分が大きく、戦略的なシステム構築の需要が急増しています。一方で、損保システムや金融システムの構築プロジェクトを数多く経験し、高度なノウハウやリーダーシップを持った人材は、ユーザ企業側のIT マネージャなどとして引き抜かれるケースもよくあります。また、いわゆる2007年問題ですが、経験豊富なエンジニアが定年を迎えて次々に引退していくというのも現状です。結果、損保業界のシステム構築の現場は、損保業務に関する知識の少ない、業界未経験のエンジニアが増えているのが実態なのです」と小澤氏は明かす。そして、次のような対策をとるべきだと示唆する。
「システム構築プロセスを標準化するため、一定の評価指標を持つことが重要です。開発メンバーにいくら『品質を上げろ』『努力しろ』と発破をかけたところで問題は解決しません。システムの品質に着目するならば、1回のテストで発見される不具合の件数はどれくらいの範囲(最低値、最高値)になくてはならないのか。さらに、それらの不具合は、エンジニアの属人的な問題に起因するのか、それともプラットフォームに潜在するバグによるものなのかなど、定量的かつ客観的にエビデンス(テスト結果)を分析できるテストの仕組みが必要です。それがあってはじめて、プロジェクトチームを構成する各ベンダーとの間で問題点の相互認識や交渉が可能となります」
そうしたなかで、「自分たちのやりたいことを最も実現できそうなツールだと感じました」と着目し、2007年2月に導入したのが、統合テストプロセス管理ソリューションHP TestDirector
softwareである。
|