親しみやすい携帯電話で営業に必要な情報を即ダウンロード、
本部から自動的に携帯電話上のデータを消去する仕組みでセキュリティを確保
同行の渉外支援システムの端末には、専用BREWアプリを実装したKDDIのau携帯電話を利用している。既存の営業支援システムサーバの外側に、Red Hat Enterprise
Linux上にOracle DB 10gとApacheで構築した参照用DBサーバを置き、KDDIのゲートウェイサーバと専用線で接続。参照用DBサーバを介して、営業支援システムからKDDIのゲートウェイサーバに当日のスケジュールと訪問先の顧客情報が暗号化されたデータで切り出される仕組みだ。渉外行員は、事前に訪問予定を登録し、携帯電話からサーバにアクセスするだけでその日のスケジュールと訪問先の顧客データをダウンロードできる。
しかし、単に情報をアプリに保存するだけではセキュリティは確保できない。そこで、終業後にはアプリが起動しない、データが自動消去されるなどの設定が施されている。さらに、紛失や盗難など不測の事態に遭遇した場合に、本部側からの指示でアプリ内のデータをリモート消去するセンタープッシュ機能を装備。複数の手段を使ってセキュリティの確保を図っている。最も苦労したのは、小さな携帯電話の画面にいかに必要な情報をコンパクトにまとめて見せるかだったという。
「携帯電話の画面でどれだけできるか心配でしたが、思ったより情報量があり、操作性も良かったので、これなら満足して使ってもらえると思いました」と語るのは、システム企画部調査役
臼田稔氏だ。
また、営業統括部主任調査役 加藤与房氏は、利用者の使い勝手を考え、あえて機能を絞り込んだと言う。
「エンドユーザの使い勝手を第一に、携帯電話からの入力は、行ったか行かないか、次はいつ行くのかの2項目に絞り、後は支店に戻ってからパソコンで必要な情報を入力してもらうことにしました」
システム構築について、「目指すシステムはおおよそ見えていましたが、一部はまだぼんやりとしていました。そういった部分を、私たちの課題の全体像を理解した上で共に具体的なイメージへ落とし込んでくれました。そうした切磋琢磨の中で、本当にエンドユーザが使いやすいシステムになったと感じています」(山口氏)
とHPのエンジニアを評価している。さらに、「進捗会議で、課題がほとんど出ないんです。課題になる前に消してあるといったような真面目さや、プロジェクトマネジメントのレベルに感心しました」(高村氏)と、地道で計画的なプロジェクト管理についての評価も高い。
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