アウトソーシングを活用して
コアビジネスを支えるシステムを立案
「もし不都合が起きた場合、証明責任はアウトソーシング先にあります。我々は完全なサービスの提供を受ければいいのです。しかも、運用コストが3年、5年で下がるという大きなメリットがある。われわれが本来やるべき、『テレビ朝日のための』情報システム部門としての業務改革の推進に注力することができるのです」(上田氏)
こうした上田氏の期待に応えるためにHPの出した答えが、「ITSM というITサービス管理の手法と、ベンダーが提供できるサービスレベルを明確に数値化したSLAを核とした提案」だった。その背景には、ITSMに基づいたシステム提案で国内外問わず多数の実績を持っていること、さらに、HP世界各国16万人を超える社員が利用する、自社のグローバル規模のITにおいても、ITSMに基づいた明確なSLA定義により、サービス提供を成功させているという経験と実績があった。
上田氏はコンペで他社にも同じようなサービスレベルを要求したようだが、実績とノウハウを持ったHPを採用するにいたった。体系的なITサービス管理のメソドロジーをサービスとして持ち、ITSM専門のコンサルタントを抱え、豊富な実績とノウハウ、デリバリ体制を持つところはHPだけだった。
「他社さんは、システムを作るためのシステム(仕組み)というコンセプトがわかってもらえませんでした。しかし私は、個々の製品やソリューションをベンダーから購入するのではなく、我々の求める基準を満たす『サービスそのもの』を購入したかったのです。ですから、新情報システムはマルチベンダー対応であり、J2EEとOracle、WebLogicを使ったシステムです。
ただ、運用を担当する一人ひとりがシステムを理解していないとサービスの質は保てません。HPさんにはその点への配慮をくれぐれもお願いしています。今後はテレビ朝日だけでなく、グループ会社と系列局を含めた全体のパフォーマンスを上げることが必要です。そのとき、IT部門はグループ横断的な役割を果たせるかどうかが鍵になるでしょう」(上田氏)
本来のコアビジネスを支えるシステム開発への注力が求められる情報システム部門にとって、限られたリソースの有効活用は大きな課題だ。HPは、システム構築に必要となる各種製品のワンストップショッピングやマルチベンダーサポートはもちろんのこと、システム構築、運用、保守、全てにおいてパートナーとの強固な関係のもと、トータルでオープンなITサービスの提供を可能にする。顧客を煩雑なインフラ整備から解放し、本来のコアコンピタンスに集中できる環境を作ることが、HPの考えるビジネス・アジリティの提供だ。
テレビ朝日のシステム部門は、常に進化するシステム開発を実現するために、三権分立と高度なアウトソーシングの活用を選択した。この先進的な体制を実現させているのが、テレビ朝日の求める厳しい基準を満たす、明確で厳密なHP
ServicesのSLA定義だ。テレビ朝日の三権分立と高度なアウトソーシングの活用は、新たなビジネスモデルを支える情報システム部門の試みとして注目されている。押し寄せる変化の時代において、テレビ朝日のさらなる飛躍を支える「変化に柔軟に対応できるITサービス」を提供するのが、戦略的ITパートナーであるHP
Servicesの役割だ。 |