導入の背景
インターネットの普及と共に、インターネットバンキング2000の利用は順調に拡大した。一方で、ホームページを通じての情報提供も進んだ。
銀行内の各部門が、手軽に最新情報を提供できるのは、Webならではの魅力だ。しかし、インターネットバンキング2000による銀行取引と、ホームページによる情報提供、ライフシミュレーション、住所変更届等がそれぞれバラバラに提供されていたのでは、利用者の使い勝手が良くない。
「『インターネットバンキング2000』で預金残高を確認して、住所を変更するときにはまた、IDやパスワードを入力してログイン操作をしなければならない状況だったのです」(野村氏)。
そこで2000年末、1度のログイン操作で複数のサービスをまたがって利用できるシングルサインオン(SSO)の導入検討を開始した。
ここでもHPは、広い視野での知恵を提供。Web統合を迅速かつセキュアな形で実現するWeb統合シングルサインオン・ソリューション、HP
IceWall SSOを導入することになった。
HP IceWall SSOを選択した決め手は3点あった。
第1に、インターネットバンキング2000の基盤となっているHP VirtualVaultと組み合わせて利用できる。したがって、インターネットバンキング2000で構築した認証基盤を変更することなく、短期間でシングルサインオンを実現することができた。また、法人向けWebバンキングサービスなどで、すでにHP
IceWall SSOを採用し、成功していることも評価した。
第2に、HPには、セキュリティだけにとどまらず、総合的なシステムコンサルティングを行う力がある。
「セキュリティソフト専門の会社からのアプローチもありましたが、われわれの目標はセキュリティではなく、バンキングサービスの向上です。HPは、われわれのそういうニーズをしっかり理解して、トータルなコンサルティングをしてくれました」と野村氏は語る。
そして第3は、何かハードウェアやソフトウェアが必要になれば、HPが窓口になって調達してくれるという安心感だ。セキュリティは手段のひとつであり、ほかに考えるべき目標をたくさん持っているシステム部門にとって、こうしたマルチベンダーのサポートは心強い。 |