ハードウェア構成、チューニング、運用アドバイスなど、
立体的なサポートでパフォーマンスの最大化を追求
日本HPはシステム再構築の核として、Oracle9i RACを提案した。これは、複数のサーバがひとつのDBを共有する”シェアード・ディスク”に基づいて、複数のノード間で負荷分担を実行。24時間・365日安定して動作し続けるコンティニュアス・コンピューティングを支える可用性・信頼性を一層強化したい、という狙いによるものだった。
「以前から私達は、インターネット店でのご購入までのアクションは、3クリック以内で完結することを目指してきました。これは、お客様の利便性を第一に考え、『品選びをして〜カゴに入れて〜レジに行く』という、実際の購買行動との親和性を保ちたかったからです。したがって、せっかく商品をネット上の買い物カゴに入れていただいたのに、決済段階になったら品切れだった、といった事態は致命的です。また業務改革の一環として、これまで別個に運用されていた電話受注によるダイレクト販売の処理も、このシステムとの統合を図ることにしました。そこで今後一層拡大が予想されるトラフィック環境の中でも、リアルタイムな在庫の引き当てや業務システムとの連携、24時間受注などを的確に実行するパフォーマンスと信頼性を確保する必要がありました。その意味でもRACの提案は、まさに渡りに船でした」(神田事業部長)
また、システムのパワーを十二分に発揮するためには、Oracleの物理設計からインストレーション、Backup/Recovery、パフォーマンス・チューニング、さらに運用後のコンサルティングに至るライフサイクル全体をカバーする最適化提案が不可欠だ。そこで日本HPは、それらを包括的に提供するHP
InfraRED for Oracleサービスによる全面的なサポートで、ユニクロの期待に応えたのである。
他方、RACの可用性をさらに高めるためには、そのプラットフォームとなるハードウェア自体の信頼性も大きなポイントとなる。そこでDBサーバには、旧システムのHP
AlphaServer ES40から、CPUのクロック数も約2倍となり、キャッシュやメモリ、I/Oスループットなどでも大きくスペック・アップしたHP
AlphaServerES45を導入。ストレージには、今後のビジネスの成長を見据え、ディスク単体の領域拡大を可能にするHP StorageWorks
MA8000をSAN構成で導入することにした。
また、信頼性をさらに揺るぎないものとする万全策として、万一どこかにトラブルが生じても、それが原因となってシステム・ダウンを起こすことのない”NSPoF(No
Single Point of Failure:単一個所による障害回避)”が目指された。そこでノードはもちろん、ディスクのRAID構成、SANのマルチパス構成をはじめ、ストレージ・コントローラやクラスタ・インターコネクトなどハードウェア周りの二重化が図られたのである。
旧システムでは、HP AlphaServer群と階層化したWebアプリケーション・サーバとして、HP ProLiant DL380
6台が水平分散構成されていた。今回、これもCPUのクロック数を2倍以上に拡大。さらに”Windows NT 4.0+IIS”から”Windows
2000Server+IIS”に移行することで、一層のパフォーマンスアップを図り、HP ProLiant DL380G3 4台へのスリム化と能力アップを両立。保守コストと運用負荷の軽減も実現した。
さらに、旧システムのHP AlphaServer ES40を2台とDBストレージ(HP StorageWorks RA8000)は、新システムへの切り替えに伴うテスト環境として活用。さらに今後は、HP
StorageWorks RA8000も新システムにSAN接続。またHP AlphaServer ES40も、仮受注サーバとして活用するなど、既存資産の有効活用にも気を配った構成が図られる。 |