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データベースの顧客情報は40万件に及び、その取引やロイヤルティに関わるシステムが扱う金額は桁違いの大きさになる。それだけに、厳しい可用性が問われるので、データベース・サーバやバッチサーバ等のRAC構成やミラーリングはもちろん、ストレージとそれをつなぐSAN-Switchや、クラスタ・インターコネクト、LAN、電源など、ハードウェアまわりもすべて二重化が図られた(図参照)。しかしその分だけ、保守や障害時の切り分けが煩雑になり、復旧も遅れがちになる。そこで、HPがそれらを一括して引き受ける体制を採用した。
また拡張性という面では、ProLiantであればキャビネット内に実装した筐体はそのままで、必要に応じてCPUを増やしていくことができ、さらにビジネスが拡大したら、随時筺体を増やせることも評価された。つまり、初期投資を抑えながら、実際のビジネスのスピードにシンクロしたかたちで、最適な投資で、過不足のない成長性を実現できる。まさにHP
ProLiantは、Oracle9i RACのスケールアウトのメリットを最大限に活かすことのできるプラットフォームだったのである。
「私達は、コスト面はもとより『常に新しい挑戦を続ける企業』としての先進性やアドバンテージを、システム構築姿勢においても貫きたかったのです。あらかじめシナリオを描き得ないことが特徴といわれる時代の中で、巨額な初期投資を行ない、しかもいつまでもそれを改修しながら使い続ける、という時代ではありません」(吉田氏)
確かに、HP ProLiant/Linux+Oracle9i RACによるミッションクリティカルな基幹システムの展開はこれまでにない試みだったが、それを構成する各コンポーネントの性能、信頼性、そしてトータルシステムとしてのパフォーマンスと拡張性、高可用性、柔軟性はすべて満足できるレベルに設定されている。それは、成功に導く技術力とともに、変化し続けるDNAをもったベンチャー・リンクの将来までも見越して取り組んだインテックとHPが、パートナーに選定された最大の理由だったのである。
実際の構築は、2003年12月からシステムの設置先であるインテックの横浜センターでスタート。構築過程では、インテックがアプリケーション開発とシステムの構築を担当し、HPがインフラ整備や保守サービスを実施するという分担体制が敷かれた。
「途中、Red Hat Enterprise Linuxとディスクの間でファームウェアが一致しないなど、不慮の事態も発生しましたが、HPのエンジニア達がそれこそ寝食を忘れてパッチをあてるなどの対応をしてくれました。Linuxは、ひとつパッチを当てると今度は別の箇所に影響が出る、といった問題も生じがちですが、そんな障壁を乗り越えて、実に良く動いてくれました」(西原氏)
ちなみに今回のシステムは、ノードは柔軟な成長性を考慮したスケールアウト型だが、ストレージは当初からHP StorageWorksディスク・アレイxp128を据えたスケールアップ型である。これは、複雑なマトリクスの中で、さまざまなデータを自在に切り出すデータウェアハウス的な動きにボトルネックをつくることなく応えたいという狙いによるもので、今回の基幹システムの重要なポイントでもある。
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