AlphaServerを3ノードでクラスタ化
信頼性とパフォーマンスを確保
システムの構成は図に示す通り。本番環境のサーバ群は、データベースサーバ×1、アプリケーションサーバ×1、バックアップサーバ×1の3台で構成されており、3ノードクラスタとなっている。データベースサーバかアプリケーションサーバのいずれかがダウンした場合には、正常稼動中のサーバ側にフェイルオーバするようになっており、これによってより高い信頼性を実現している。ストレージとしてはEMA12000を採用。
サーバとはSANによって接続されている。
SAP R/3のアプリケーションモジュールは5種類導入されている。財務会計(FI)、固定資産管理(FI-AA)、管理会計(CO)、プロジェクトシステム(PS)、そして在庫/
購買管理(MM)だ。これによって経理・資材業務の多くがSAPR/3へと移行したが、一部の業務には既存システムが残されている。 たとえば固定資産税を計算するアプリケーションはメインフレーム上で動いている既存のものを利用しており、運輸収入の整理に関するシステムも、旧システムを手直しして利用している。
オンライン時間帯は当面の間8時〜20時までと設定されており、夜間はバッチ処理とバックアップが行われている。これらの処理はAdvfsクローンファイルセットのスナップショット機能が利用されており、実際には数分程度でオンライン可能な状態になるという。
またHPではこのシステムの遠隔監視も行っており、万一障害が発生した場合に迅速に対応できる体制を整えている。
現在までのところ、十分に高い信頼性を確保できているようだ。野口氏は「まだ最終的な評価を下す時期ではない」とコメントしているが、実際にハードウェアがダウンしたことはなく、フェイルオーバも未だに発生していないという。
レスポンス速度も「思った以上に安定している」と指摘する。各サーバにはシステム負荷を監視するツールを導入しているが、2003年4月のデータではCPU負荷は平均で40%程度だという。
なお5月に固定資産業務をSAP R/3上でスタートするために、4月末にデータ移行を行った時には負荷が急増したこともある。「この時は2日間で移行作業を完了させる予定でしたが、最終的には2日間で作業が完了せず、半日間時間を追加しました」と坂戸氏。しかし、これは必ずしもシステムインフラの問題だとは考えていないという。 |