ノルウェーのトロンハイムにあるSt Olav's Hospitalは、技術面と革新性においてヨーロッパで最も優れた病院の1つです。この病院のビジョンの中核には、効率性を高め、医療専門家間のコミュニケーションを向上させることにより、患者へのケアをさらに改善するという目標があります。この目標の達成に必須の要素は、障害からの回復機能を持ち、安全で、しかも新たに利用が可能となったアプリケーションや機器をただちにサポートできるインフラストラクチャの構築です。
ノルウェーをリードするサービスプロバイダ、Telenorの主導の下で、HP、CiscoおよびCARDIACはSt Olavのビジョンの実現に向けて、すでに連携を開始しています。プロジェクトの大部分では、患者の状態に関してPDA/PC/IP電話を介し看護師が直接アラートを受信する患者モニタリング・アプリケーションであるナースコールに重点が置かれています。看護師と臨床スタッフは、どこにいても患者や他のスタッフと直接コミュニケーションを取ることができます。患者が別の病棟や別の病院に移動した場合でも、PDAで履歴を簡単に確認できるため、これまでのように看護師が口頭で患者の状況に関するブリーフィングを行う必要はなくなります。
病院開発プロジェクトで広報マネージャーを務めるArve-Olav Solumsmo氏は、次のように述べています。
「近代的な医療コミュニケーションの利点をさらに開拓するため、私たちは今後数十年にわたり病院ICTインフラストラクチャを構築してゆきます。私たちの技術サプライヤは、単に現時点で最先端であるだけではなく、将来的にも最先端でなければなりません。」
病院の新たなコミュニケーション・インフラストラクチャは、CiscoのMedical-Grade Network技術に基づいています。このシステムでは、高速で完全な冗長性を備えたIPインフラストラクチャ、11棟を動き回る臨床スタッフを網羅できるセキュアな無線通信、包括的なIPテレフォニー・ソリューションが提供されます。
HPは、ICTソリューション・アーキテクチャ、包括的なテストおよび品質保証に対する責任を引き受けることになります。HPは、サーバやPCなどの技術を提供するほか、プロジェクト管理、ソリューション・アーキテクチャ設計、カスタマイズされたセキュリティ・ソリューション、テストおよび品質保証、ネットワークおよびオープン・ローミングの実装も担当します。
HPは、Cisco Medical-Grade Network上の無線アクセス・ポイントを利用し、検査結果やリクエストを送受信するエンド・ポイントとして、HP製のハンドヘルドMedical Data Assistant (MDA)を統合する予定です。これにより、医療スタッフは、病棟での作業中でも患者の病歴などの重要な情報にリアルタイムでアクセスすることが可能になります。MDAには、電話としての機能もフル装備される予定です。
無線ネットワークにより、医師のタブレットおよびノート型パソコンの画面にX線写真や他の重要データを患者の病床で表示できるコンピュータ機能も提供される予定です。
さらに、CARDIACは、IMATICミドルウェア・ソリューションに基づき、ナースコールの統合、患者向け端末、医療機器の統合、アラート管理、病棟勤務員の通信および資産管理を担当することになります。また、CARDIACはベッドサイド端末の実装と統合も管理する予定です。ベッドサイド端末は、スタッフに臨床アプリケーションを提供するだけでなく、患者にエンターテイメントを提供することにもなります。このエンターテイメント・ソリューションにより、患者はIPベースのラジオ、テレビ、電話が利用できるようになるのです。 |