| 「HP-UX Workload Manager」はHP独自の仮想化技術のひとつである「Process Resource
Manager(PRM)」全機能を含む上位製品として提供されている、運用自動化ツールキットです。これを利用すれば、サービスレベル目標(SLO)を指定された定義に従って設定することにより、CPUリソース等の動的な再割当を自動的に実行できます。
ピレリ社が導入した「HP-UX Workload Manager toolkit for SAP」はこれらの「HP
Serviceguard Extension for SAP」と「HP Workload Manager」を統合する役目を果たし、結果としてSAPのダイアログ処理、バッチ処理間のワークロード管理を実現しています。これは、両処理のワークロードのピーク性能要求に時間的な違いがあることを巧みに利用したシステム設計であり、従来のようにそれぞれのピーク性能に合わせたシステムを別々に用意する場合に比べて、リソースの大幅な有効活用とコスト削減が実現できたわけです。
専用回線を通して世界各国のオフィスをミラノ本社に結ぶピレリ社のシステム。SAPはピレリ社のコアビジネスを支えており、毎日約2,000名のオンラインユーザーが利用しています。
システムの処理量は、グローバルオンライントランザクション数が平均で250万回、ピークで400万回、1日あたりのダイアログ処理トランザクション数は130万回にも上ります。このような膨大な処理をこなしながら、平均応答時間は0.46秒、ピーク時でも0.55秒を維持。HPのソリューションを導入したことで、現在実行中のアクティブSAP
ジョブの種類を検知し、処理要求と利用可能なリソースとを自動的にバランスさせ、社内のサービスレベルアグリーメント(SLA)を、確実に実現できるようになっているのです。
同社は今後、これまで以上のワークロード管理の効率化を図り、世界規模で発生するビジネス課題に俊敏に対応できるリソースを保つことも目標です。
ピレリ社ITシステムマネージャのEzio Bombardelli氏は今後の展開へ向け、次のように述べています。「これらのソリューションを採用することにより、以前よりもはるかに安全なシステムを実現できると確信しています。目標は100%の可用性ですが、99.9%でも十分だと思います」。ビジネスニーズに応えるため同社が採用したSAP、そしてSLA達成とIT管理コスト削減と利用効率向上をもたらす「HP-UX
Workload Manager toolkit forSAP」。同社が選択したソリューションは、世界規模のビジネス環境にも耐える高可用性を持つシステム運用の成功をもたらしました。そして今後の高い目標を見据えた堅牢で強固なシステムを実現させるため、HPとピレリ社のパートナーシップはこれからも続いてゆきます。 |