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シドニー・オペラハウス+HPの試み ユビキタスなITインフラを実現

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Sydney Opera House
 
シドニー・オペラハウスは、ユニークなデザインで目を引く、オーストラリアのランドマーク的建造物。毎年2,500を超える質の高い公演やコンサートが催され、年に400万人以上の観光客を集める施設です。そんな世界的な芸術の拠点のITインフラを、HPの革新的テクノロジーが支えていることをご存知でしたか?両者はかねてからの協力体制を強化する新たな契約を締結し、最高の音響や照明を生み出すワイヤレス操作システムを新たに導入しました。HPがオペラハウスで展開する、画期的ソリューションの秘密に迫ります。

■テクノロジーの統合で改善できる分野を特定
「照明」「音響」分野からメスを入れる

シドニー・オペラハウスとHPの協力関係の始まりは、1980年代後半から。当時よりオペラハウスでは、さまざまなプロセスの合理化や、増大し続けるテクノロジーニーズへの対応、Webを活用したワールドワイドなプロモーション活動などが大きな課題となっていました。そこで、ビジネス目標を戦略的に設定しながら、高い信頼性を備えたITインフラの構築ができるパートナーとして、HPと手を携えることになったのです。

これまで両者は、さまざまな共同プロジェクトを進行してきました。Microsoft® Windows® 2000デスクトップへの移行、イベント管理や財務、チケットシステム、給与関連システムなど、各部署でアプリケーションをサポートできる安全なイントラネットを確立したのもその一つ。数年前には、本格的なWebベースのチケットシステムが導入され、オペラハウスのITインフラ構築、インターネットやコアネットワークの整備に力が注がれてきました。

そして先頃、オペラハウスとHPは改めて協力体制を強化。これを機会に、最新テクノロジーの統合で改善可能な分野が特定され、「照明」「音響」など、劇場の核となる部分の改善が行われることになりました。どちらも従来のシステムでは、様々な問題を抱えていたのです。

まず、劇場の照明は、5つの劇場にそれぞれStrand Lighting社製500シリーズの照明デスクが設けられ、そこに常にスタッフが待機しなければ操作ができないという不便がありました。これだと照明デスクのスタッフと、台本を見ながらタイミングを計って指示を入れるスタッフがコミュニケーションをとろうとする時、お互いに大声で指示を出し合いながら作業しなければなりません。

一方、コンサートホールの音響技術者たちもまた、厳しい状況での作業に苦慮していました。ホール内の7つのサウンドゾーンでは、それぞれ個別な調節が必要なため、技術者は各ゾーンの音質を実際にモニターした後、通信システムが設置されている場所まで歩いて行き、そこからおおまかな調節の指示を送らざるを得なかったのです。
「オペラハウスのコンサートホールは、ステージの周囲に360度にわたって何層もの観客席があり、各ゾーンで音質が最高になるよう調整する必要があります。湿度や観客数、温度など、音に影響するすべての微細な変化を補正することも重要なポイント。新しいシステムに改善される前は、技術者たちはリハーサルはもちろん、本番中でも各ゾーンを歩きまわっていたのです」と、オペラハウスの技術運用マネージャー、デビッド・クラリングボルド氏は語ります。
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■ワイヤレスソリューションで、どこにいても
一元管理された情報の共有が可能に

問題を解決するには、照明システムやサウンドシステムを効果的に管理する新たなテクノロジー導入が必要でした。そこでHPが起用したのは「ワイヤレスソリューション」。まず、照明では、ポケットサイズの端末HP iPAQ Pocket PCに、Strand Lighting社製のソフトウェアを組み込み、照明デスクの操作用バーチャル・コントロール・パネルとして使用できるようにしました。また、Wi-FiワイヤレスLANを各劇場に導入。劇場のどこにいてもHP iPAQが使える環境を作り上げたのです。照明技術者たちは、劇場のどこからでも照明システムやサポート情報にアクセスできるようになり、作業の効率は格段に向上。照明用のロープを調節するために地上数十メートルの高さで作業するスタッフも、HP iPAQのバックライトのおかげで懐中電灯を使わなくても操作できるようになったのです。

一方の音響については、特にメインコンサートホールの音質を向上させるための長期的戦略の一環として、HP Tablet PCを導入。コンサートホールや劇場の音質をリアルタイムで分析・調節できるようになりました。さらにEuphonixのデジタル・オーディオ・コンソールとHPスイッチの設置で、より柔軟性の高いソリューションを実現。劇場内やホール内を美術スタッフや音楽ディレクターと一緒にチェックして回りながら、その場で変更指示を出せるようになったのです。なお、技術者たちは2種類のサウンドソフトウェアを使うために、Tablet PCの画面分割機能を利用。SIAのSmartアプリケーションで音質をモニターしながら、同時にLake Technology社のLake Contourソフトウェアでの音質調節もできるようになりました。

これらのソリューション導入は、オペラハウスにとって画期的効果をもたらしました。照明は、劇場のどこからでも操作が可能になり、照明操作のためにハシゴを使って高い場所まで昇る必要がなくなるなど、スタッフの安全性を高めることにも貢献。音響技術者もまた、メインホールや劇場のサウンドゾーンごとに音質をチェックしながら、その場で正確な調節ができ、より柔軟性が高く、緻密な作業が可能になったのです。ユビキタスな情報アクセスを実現した結果、作業時間や作業負荷は大幅に短縮・軽減され、スタッフ一人一人が、一元管理されている情報を共有できるようになったメリットは計り知れません。

オペラハウスの舞台照明部門、技術運用マネージャのフィル・デュネスキー氏は
「HP iPAQを使うと、オペラ・バレエ公演などで必要な照明プロットのコントロールも、とてもスムーズです。HP iPAQのLCDタッチスクリーンと、パワフルなWi-Fiコミュニケーション機能の組み合わせで、操作性も格段によくなりましたし、劇場のどこにいても、メインボードのすべてのコントロール機能に自由にアクセスすることが可能です。優れたソリューションは、今では高度な技術が必要なオペラハウスの公演で、もはや不可欠のものになっています」とその効用を賞賛しています。
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■共同プロジェクトの続行で
さらに進化していくユビキタスな環境

今回のシドニー・オペラハウスでの成功を受け、世界の他の劇場でも同様のシステムが次々と導入されています。なお、これらの他にも、オペラハウスとHPの共同プロジェクトは、さまざまな形で続行中。現在オペラハウスの公演チケットの15%以上を取り扱うWebのチケットシステムは、今も改良が重ねられています。また、オペラハウスはメインビルと2つのサテライトビルで構成されていますが、これらを結ぶ情報網として、先頃、複数のスペクトラム拡散方式ワイヤレスLANを導入したのもHP。現在10Mbps共有SOHネットワークのアップグレードが進められており、バックボーン速度をギガバイト・イーサーネット・レベルまで向上させる予定です。そして2004年後半には、さらなる情報の一元管理にも着手。HP MSA 1000ストレージアレイを中心とした1TBのストレージ・エリア・ネットワークが構築されることになっています。

今、世界の施設で求められているのは、それぞれの環境や特性に対応しながら、安定性、堅牢性に富み、将来のビジネスニーズにも対応できるスケーラブルなITインフラ。HPはこれからも、最先端テクノロジーとソリューションの提供で、世界のITインフラを支え続けていきます。
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