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(eNewsletter編集部)まず最初に「ユーティリティ・プライシング(以下UP)」とはどんなものなのか、教えてください。
小池 昨今、「ユーティリティ・コンピューティング*1」がITの新しい活用法として話題になっていますが、それを実現するHPの方法論が、先月特集した「仮想化*2」と今回の「ユーティリティ・プライシング」です。「UP」とは、仮想化された堅牢なITインフラを構成するITリソース*3、つまりサーバやストレージ、また、そこに関係してくるソフトウェアやプリンタなどを「購入・保有」するのでなく、「利用した分だけ料金を支払う」という料金体系に基づいて提供されるサービスを指します。つまり「電気」と同じように個々で自家発電所を持たなくても、安定供給できる「共有システム」が存在し、そのサービスに対して使った分だけ課金される……その仕組みをITでもやっていこうというのが、「UP」の考え方ですね。 |
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ユーティリティ・コンピューティング:「電気・ガス・水道」などのように、コンピュータ資源を必要に応じて購入し、利用する方法。 |
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仮想化:コンピュータ資源の物理的な「枠」を取り払い、使い勝手にあわせて「分割」して使用する方法。
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| *3 |
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ITリソース:システムを構成するハードウェアやソフトウェアなどのこと。 |
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(編集部)UPが注目されるようになってきた背景は?
小池 HPの研究所で、このコンセプトが考えられ始めたのは10年ほど前からですが、注目の背景には、ユーザー側の意識改革と仮想化を始めとした要素技術の進化があると思います。特に、前者については、昨年から今年にかけ、日本国内において、CIO(Chief Information Officer:情報統括役員)を設置する企業が急増しており、企業の間にITを経営的側面から見直すという認識が高まってきていることが大きいですね。すでに米国では、多くの企業でユーティリティー・プライシングの採用が進んでいますが、日本の企業でもようやく受け入れてもらえるような状況になってきており、これから認知・導入が進むと予測されます。
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(編集部)課金はどのようにされるのですか?
小池 非常にシンプルです。HPではお客さまの目的や環境に合わせて何種類かのソリューションをお選びいただけます。ソリューションにより課金方法も異なり、毎月のCPU*4の使用率を元に料金を割り出し請求する方法や、あらかじめサーバに予備のCPUを設定しておき、使用する際に料金を支払う方法などがあります。
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| *4 |
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CPU:演算や制御などの処理を行なうコンピュータの中枢部分。 |
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(編集部)これまでも、たとえば「リース」などにする場合、月割りで締められていたと思いますが、使用者から見てそれとはどう違うのですか?
小池 リースの場合、利用する量に関係なく、毎月、均等な額を一律に支払うことになりますが、ユーティリティー・プライシングの場合は、ビジネス需要に応じて「使用した分だけの料金を支払う」という考え方になります。つまり、ユーティリティー・プライシングにより、ITリソースを、「資産やリースとして一定期間、所有する」のか、それとも発想を変えて「利用に応じて使用料を払う」ようにするのか、その選択が可能になるということです。 ≫ 【Chapter 2】ユーティリティ・プライシングのメリット |
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