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HP Technology at Work > 次世代スタンダード「SOA」の基礎知識

【Chapter 3】
失敗しないSOAの導入法

 

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中小・中堅企業の現場から。新しい価値創造のために、今、ITで何をすべきか?
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まずは、業務や部門ごとのスモールスタートから

(編集部)現在、企業のSOAの導入状況はどうですか?

新藤 まず、日本の状況でお話させていただくと、すでに部門や業務などの一部で実際の導入を行っているケースがありますが、全社的な取り組みにまで進んでいる企業はまだ少なく、多くの企業が、取り組みを模索・検討している段階ですね。多くのお客様から、パイロットでSOAの導入検証を行い、その有効性を試したいというご要望が着実に増えていますし、まさに「これから」という状況です。

新藤
ちなみに先進的とされる米国は、日本の「半歩先」を歩んでおり、2006年には、「アーリー・アダプター(いち早い導入者)」と呼ばれる企業事例が急速に増えてくると予測されています。

(編集部)導入して効果が得られるかどうか? 自社の導入の必要性を、各企業はどう判断したらいいのですか?

新藤 その企業が抱えている課題解決に「ITが本当に役に立つのかどうか」をまず判断する必要があると思います。例えば、人事制度上の課題があったとして、課題そのものはITが解決できるものではありませんが、人事管理を効率化するにはITを大いに役立てることができます。まず最初に、さまざまな課題解決に対するITの有効性を明確にし、その上で、課題がSOAによって効率的に解決できるかどうかを判断することが必要ですし、最もインパクトが強いものや重要な経営課題から取り組んでいくことも、効果の有無を測る上では有効です。

ただし、SOAは企業が抱えるすべての課題に効く「万能薬ではない」ことは、最初に理解しておいた方がいいと思います。課題の中には、単純にハードウェアの増強だけで解決できる問題もあるかもしれませんし、すべての課題に対してSOAを導入する必要はないと思います。

(編集部)SOA導入を成功させるコツを教えてください

大楽 SOAの導入は、全社的なITガバナンスがあれば、スムーズな導入が可能です。しかし、全社的なガバナンスを構築するのは非常に手間がかかり、現実問題として構築が難しいケースも多いかもしれません。ですから、これはHPで実践していることでもありますが、部門や業務の単位でSOA化を考え、そこからスタートしてもいいのではないかと思います。

もちろん、社内の各部門がそれぞれの都合で勝手に行うということでは問題がありますので、最初にしっかりとしたあるべきITの姿をイメージし、そのためにどこからどのように手をつけていくのかというビジョンの策定が必要になってくると思います。それを行い、ある特定の部門や業務を対象にSOA化に取り組む。ひとつの部門のサービスが終了したら、次の部門に取り組み、常に見直しを図りながら、スパイラル的なアプローチで取り組んでいく。そんな方法で進めていくのが効果的ではないかと思います。

新藤 実際の導入では、まず経営層に対してROI*を明示する必要性がありますから、導入効果が最も大きい部分から取り組んでいくことも成功の大きなポイントになると思います。SOAはしっかりと取り組めば必ず効果が出るものなので、最初にしっかりと効果が出るところを狙って取り組み、経営層や社内の理解を得ることから始めるのが賢明だと思います。
* ROI:Return On Investment、投資対効果
(編集部)トップダウンよりはボトムアップ、SOAも「スモールスタート」が可能だということですか?

大楽 完全なボトムアップではないのですが、ある種の部門や業務に対して責任のある方がリーダーとなり、ビジョニングに沿って取り組んでいくことは、成功の大きなポイントになると思います。

(編集部)HPがSOAの導入において提唱している「HP SOA 7サービス」もそうした考え方に基づいたものなのですか?

大楽 「HP SOA 7サービス」は企業の規模や業種、ITの状況に応じて、多角的なSOAの導入形態に対応するもので、単一方向からのアプローチのみではなく、ビジネスプロセス、アプリケーション、インフラストラクチャ、運用の4方向どこからでも、必要に応じた導入の取り組みが可能で、下図に示された7つのすべてのサービスをご提供することができます。

つまり、お客様の状況に応じて、これらのどの部分から取り組んでも差し支えなく、スパイラルに組まれたサークルを循環することで、ITシステム全体のSOA化が効率的に行なわれるような設計がなされています。

HP SOA 7Services
春木 「HP SOA 7サービス」はSOA実現のための方法論で、HP自身の10年以上のIT運用の実績をベースにした実証済みのノウハウが詰まったものです。そこでは、システム導入のアセスメントから設計、運用管理までインフラ、ビジネスプロセス管理を含めた広範囲なSOA実現のノウハウが紹介され、お客様はこれを活用することで、自社の既存環境を保護しながら、短期間で確実なSOAシステムの構築を実現していただくことができます。

ちなみに日本では、企業のIT基盤の整備があまり進んでいない中、SOAだけが注目されているという状況もありますので、やはり「インフラや管理の部分からしっかりとITを見直していこう」というHPのスタンスに、ぜひ多くのお客様が共感していただければと思いますね。   【Chapter 4】 HPのSOAへの取り組み



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