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(編集部)実際にアダプティブ・インフラストラクチャを実現するには、何がポイントとなってきますか?
村井 一つのカギとなるのは「共有化」ですね。インフラとアプリケーションのレイヤーを切り分け、インフラストラクチャのレイヤーで、IT部門が提供するサービスをあらかじめ定義し、それを全社に共有ITサービスとして提供する……この考え方はすでに90年代からHPが提唱し、「共有ITサービス」と呼ばれるサービスとして提供してきたものでもあります。
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例えば、J2EEアプリケーションサーバやデータベースといったサービスを、複数システムで共有する、などはその一例。切り出せるものは企業により異なりますが、根本はとにかく「共有化を進め、より多くのサービスを全社に共有ITサービスとして提供する」ということですね。これによってIT自体のシンプル化と標準化が実現し、余剰投資を削減し、維持や管理の手間を減らすことにもつながっていきます(図版:共有ITサービス)。
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村井 加えてもう一つのカギとなるのは、「仮想化」。これは、共有ITサービスを構成するプラットフォームに、仮想化の技術を活用することで、ITリソースの余剰を「プール化」し、ビジネスの要求に応じてリソースを「ソーシング(再配分)」する、というもので、この仕組みを活用することで、リソースの調達スピードと利用率を向上させ、サービスの品質を常に一定のレベルに保持することが可能になります(図版:仮想化されたリソースプール)
この2つのポイント「共有化」「仮想化」を実現し、これまで部署やプロジェクトごとに構築され、個別最適化されてきた垂直統合型のシステムを、必要に応じて機能が得られる、全体最適化された水平統合型システムへと変革していく……これがアダプティブ・インフラストラクチャの考え方であり、理想のインフラを作りあげるカギもまさにここにあると思います。
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(編集部)高品質なITサービスを、俊敏に提供できるインフラが、HPの考える「ITインフラの理想像」ということですね?
村井 そうですね。「共有ITサービス」と「仮想化されたリソースプール」によって、どんなビジネス環境にも柔軟に対応し、4つの評価軸でバランスよく高い評価を獲得できる……アダプティブ・インフラストラクチャを導入すれば、そんなインフラを作りあげることができるわけで、その究極の形は「24時間、365日、完全自動化されたIT基盤」だとHPでは捉えています。
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(編集部)実際、アダプティブ・インフラストラクチャに取り組むには、どんなアプローチが必要となりますか?
村井 私たちはアダプティブ・インフラストラクチャの構築と実現には、ITの「6つの要素」に着目する必要があると考えています。6つの要素とは、標準技術をベースとした「ITサービス」、省電力化とクーリングを行う「電源&冷却」、IT基盤を一元管理する「管理」、予防措置と保全措置を講ずる「セキュリティ」、ITリソースの利用効率を最適化する「仮想化」、そして、IT基盤を動的に配置する「自動化」。
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これらにバランスよく取り組むことで、分散化したIT資産を、標準化により統合化されたIT基盤へと移行することが可能になり、自社に最適なアダプティブ・インフラストラクチャの構築が行えると考えています。
なお、こうした構築をすすめる上で大事なのは、これら6つの要素を、常に「経済」に変換して考えてみるということです。例えば、「仮想化」が実現できれば、自社のデータセンターのコストにどう影響するのか? 6つの要素は「目的」ではなく、あくまで、あるべきITインフラを実現するための「手段」ですから、それがどんなコスト削減効果をもたらすのか、見極めながら進めることが重要です(図版:アダプティブ・インフラストラクチャ実現に向けた取り組み)。
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(編集部)アダプティブ・インフラストラクチャを実現するには、何か特定の製品やソリューションが必要なのですか?
村井 アダプティブ・インフラストラクチャはITインフラの「あるべき姿」を実現するためのビジョンであり、基本的には「ベンダー・ニュートラル」で、使用するハードウェアやソフトウェアが特定のものに限定されるわけではありませんが、HPでは自身の経験から「理想的な製品」と言えるものをお客さまに推奨しています。例えばこの後ご紹介する「HP BladeSystem c-Class」もその一つで、アダプティブ・インフラストラクチャ実現の代表的ツールとして、HPが自信を持ってお薦めできるものです。 ≫ 【Chapter 3】 “第3世代”ブレードで取り組む、理想のITインフラ構築 |
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