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(編集部)現状で、異業種連携やリアルとサイバーの世界を結んだ実例はありますか?
神尾 現在FeliCaは、公共交通、小売、流通、インターネットの世界などを取り込む、非接触ICカードの「デファクトスタンダード」として活用されています。それをベースに企画された一例として、先日、九州地方の高速道路のサービスエリアでのEdyの使用開始にあわせて、全日空がダブルマイルのキャンペーンを実施しました。また関西では、関西の私鉄・バス路線で利用できる共通乗車券サービスPiTaPaを利用したパーク&ライドの実験が行われ、駐車場から交通機関までを網羅したサービスとして、反響を呼んでいます。
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これらは、今までは別の会社のそれぞれのサービスであったものが、FeliCaをデファクトとすることで、容易に手を結びあえたり、新たな関係性を作り上げたりができた実例で、これからはFeliCaを軸に「さまざまな企業がさまざまなサービスの連携の輪を作っていく」ようなことが、ごく日常的に行われるようになるのではないかと思います。今はまだ、FeliCaを利用したサービスも、企業ごとに個別に構築されるケースが多いのですが、次のフェイズとしては、これらの例に見られるような「ヨコ」でのつながりによって成り立つ事例が増えていく…つまりネットワークの仕組みの中で「企業同士で連携しながら、自社の提供するサービスをいかに価値あるものにしていくか」を考えることが、これからのマーケティングでは不可欠な視点になってくるのではないかと思います。
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(編集部)そうしたヨコのつながりを作る上でも、HPの製品は役立つということですね?
藤野 これまではヨコのつながりを作りたくても、技術的にもコスト的にも、取り組みづらい状況があったと思います。しかしFeliCaという日本におけるデファクトスタンダードな技術と、それをベースにした製品やソリューションがあれば、その構築は非常に容易になるということ。HP IC-Chip Access Server for FeliCaは、まさにそうした役割を担うことができるもので、今までは難しかった連携の最初のステップを、簡単に踏み出せるよう、力強くバックアップできる製品なのです(図版:動線に沿ったサービスの連携のイメージ)。
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(編集部)モバイルFeliCaについて、HPだからこそできる役割のようなものはありますか?
大津山 企業同士がヨコのつながりを持つ、つまりFeliCaに多くの企業が参加されるということは多くのメリットを生むものですが、各企業同士を上手に結びつけ、スムーズにビジネスを進行させるためには、業種間の利害関係などを「調整」することも必要になってきます。HPはワールドワイドな企業であると同時に、「お客様とともに作り上げていく」という水平分業を得意とし、多くの企業とパートナーシップを持ち、幅広い業種のIT部門の方々とおつきあいさせていただいている「中立的カラー」を持った企業でもあります。
その上、システムの連携に不可欠な、豊富な通信やネットワークのノウハウを蓄積し、社会基盤となるような大規模システムのバックエンドを支えてきた実績もある…こうした立場にあるからこそ、異業種・同業種のコラボレーションを進める上で、必要なものを提供できるICT時代の「ハブ企業」として機能することができるのではないかと考えていますし、モバイルFeliCaで良好なビジネス関係を築くためのパートナーとして、最良のお手伝いができるのではないかと自負しています。
(編集部)FeliCaについて、HPに今後期待することは?
神尾 HPさんには、中立でフラットな立場からこれまでにない可能性にチャレンジし、今まで以上に日本市場を活性化させていただきたいという思いがありますね。今後、FeliCaを軸としたいろいろなサービスが続々と出てくると思いますが、それらをうまくつなぎながら、「リアルとリアル、リアルとサイバーが融合した世界」を構築する…その推進者としての役割を果たしていただけるのではないかと期待しています。
そしてもう一つ、今はまだ日本を中心に動いているFeliCaのビジネスを、ぜひグローバルな市場でも展開していただきたいですね。日本が中心ということになると、どうしても地域市場に縛られてしまうことが多いと思うのですが、HPならそれを世界規模に広げていくことができる立場にあるのではないかと思います。ぜひHPさんがエヴァンジェリストとなって、新しい技術を広めていただき、国内市場のみならず、海外市場の活性化にも力を尽くしていただきたいですね。
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(編集部)最後に、これからFeliCaに取り組もうとする企業の方々にアドバイスをいただけますか?
神尾 今やGoogleがないインターネットが想像しにくいように、FeliCaが今以上に普及することで、今までの世界との大きな落差を感じるようになる…そんなエポック的な存在になる可能性を、FeliCaは十分秘めていると思います。
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しかも、これまで決済などの社会の基幹にかかわる仕組みやアーキテクチャが、日本の提案でデファクトになっていくということはあまりなかったのですが、FeliCaに関しては、「世界を牽引する、日本発の技術・サービス」に発展させることも夢ではありません。未知の領域を開拓し、世界市場を席巻するような新しい価値観を作り上げる…それは本当に面白い仕事だと思いますし、ITや経営に携わる方々にとって、非常にわくわくする体験になるのではないでしょうか。ぜひ多くの企業の方々がFeliCaに興味を持っていただき、積極的に「新しい世界」を創り上げる仕事に参加していただければと思いますね。
藤野 IT管理者の立場から見ると、今までのITに関する仕事は、どちらかというと、「業務を支える」という側面が強く、その運用・管理に重点が置かれることが多かったのではないかと思います。しかしこのFeliCaへのチャレンジは、会社の売上に直結するものであり、業務を支えるという要素以上に、これまでにない「新たな社会インフラを創る」という要素が強いものではないでしょうか。そのベースとなるシステムを構築することは、とても創造的な仕事であり、自分の技術を向上させながら前向きに取り組めるテーマとして、ぜひ私たちとともにチャレンジしていただければと思っています。
大津山 ここ数年、日本でも、海外でもなかなか景気が上向かなかった状況があり、ITをめぐる話はどうしても「コスト削減」が中心となりがちだったのですが、昨今、徐々にその状況が改善されつつあり、今は「攻めの投資やビジネス」を考える時期になっているのではないかと思います。そんな世情の中、モバイルFeliCaは、お客様のビジネスの領域を大きく広げる可能性を持つものであると私たちは確信しています。HPとしても、この新たなビジネスに、お客様とともに取り組んでいきたいと考えていますので、導入をお考えの際は、ぜひお声をお掛けいただければと思います。
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