 |
では、前章で述べたアプローチを実践するには、具体的にどんなシステム構築が有効なのだろうか。ここで昨今、期待されているのが、経営レベルでの情報活用を行うことを目的とした「エンタープライズ・データウェアハウス/Enterprise Data Warehouse(以下EDW)」だ。
EDWは、前述のさまざまな課題を解決し、水平統合のコンセプトを具現化しながら、業務系と情報系を含めた「全体構想」を可能にするシステム構築法。
|
 |
 |
 |
 |
エンタープライズの情報系システムに求められる要件は、近年の急速な情報量の増大やビジネス環境のグローバル化、市場の多様化などを背景に、そのレベルも高くなりつつあるが、現在のテクノロジーでは、EDWにそれを満たすことができるだけの性能とスケーラビリティを保有させることができる。EDWを導入することで、組織を横断しながら、業務の目的に応じて情報の供給が自在に行えるようになり、経営レベルへの迅速な意思決定も可能になる。
なお、権並はHP自らの情報システム部門での実証と経験から導き出された結論として、EDWには以下のような要件が求められると説明している。
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
1) 企業全体のデータを一元管理できる能力を有している 市場や経営環境の変化とともに、ビジネスプロセスで流通する「情報」が急激に増加。大容量の明細データを高速に処理することが必要とされ、同時に、ビジネスのニーズに応じて、規模の拡張が容易に実現できることも求められている。さらに、複雑な非定型検索の実行や、必要に応じいつでもデータロードできる柔軟性も要求される。
|
 |
 |
 |
 |
2) 混在処理や、データロードとの同時実行が十分可能である 業務の現場で求められる「定型検索」と、様々な意思決定の場面で求められる「非定型検索」、双方の検索が優先順位付けを持って処理可能であることも必要。また、多数のユーザーからの同時アクセスによる検索や、日中ローディングと検索の同時実行、市場のグローバル化に適応できる高度な耐障害性や可用性も不可欠となる。
3) 高いコストパフォーマンスと自在な運用ができる 標準化技術に基づくオープンな接続環境や、コンプライアンスの要件を満たすセキュリティや運用管理の実現が可能であることも必須の条件である。
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
こうした要件を満たすEDWの代表的なプラットフォームが、HPが自ら「EDW活用プロジェクト」を実行することで具現化したエンタープライズ・データウェアハウスの新プラットフォーム「HP Neoview」。次に、その誕生の背景と特徴について述べていこう。
≫ 【Chapter 4】 「HP EDWプロジェクト」と「HP Neoview」
|
 |
 |
 |
 |
 |
 |