ここでSPTの概要についてご説明しましょう。SPTは、その名の通り"スケーラブル(拡張性のある)"な点がポイントとなります。では、そのスケーラブルとはどのような意味をもつのでしょうか。
ひとことでプリンティング用途といっても、家庭での写真プリントをはじめとして、SMB(中小・中堅企業)やエンタープライズ、プリントサービス業、そして産業印刷まで多様な利用シーンが考えられます。HPでは20年以上も前からインクジェット技術を切磋琢磨してきましたが、それは前述した各用途、各セグメントに特化した製品を対象に、研究・開発するスタイルを守ったものでした。しかし、今回はその方針を転換し、長年成熟させてきたプリンティング技術を、さらに磨きぬいて1つのアーキテクチャに融合しました。そのシンプルなコンセプトをあらゆるニーズへ展開することで、開発期間の短縮やトータルコストを削減し、結果的にお客様へ価格という形で貢献できるのが、SPTにおけるスケーラブルのコンセプトなのです。
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SPT開発の経緯と性能について語る
イメージング・プリンティング事業統括
マーケティング本部長 前田 悦也 |
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例えば、ご家庭では手軽な写真印刷が望まれます。これに対してHPのSPTは、L版1枚あたり12秒 (*2) という世界最速の印刷速度と、L版1枚あたりの単価も19円 (*3) に抑えた高い経済性、フォトラボ並みの美しい仕上がり品質を提供します。
一方で、中小・中堅企業でご利用になるお客様に対しては、本体の低コスト化や出力1枚あたりの単価を抑えたTCOの削減をはじめ、カラーレーザーの2倍の高速出力 (*4) による大量印刷への対応、そしてレーザー品質と長期保存を両立したビジネスメリットなどを提供します。このようにSPTは、コンシューマからビジネス、そして将来的には商業印刷のニーズも具現化が可能といえるのです。
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参加した記者の皆さんからも
高い関心を集めた
新技術搭載の新製品プリンタ |
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イメージング・プリンティング事業統括のマーケティング本部長 前田悦也は次のように語ります。「トランジスタの集積度と同様、HPのインクジェットのパフォーマンスにもムーアの法則が当てはまると私たちは考えています。HPは、1984年に世界初の汎用インクジェットプリンタを開発し、製品化に成功しました。その後、連綿とインクジェットのパフォーマンスを改善してきた結果、1インクコンポーネント(ヘッド)あたりのインク噴出数を比較すると、初期は毎秒1万発だったものが、現在のSPT技術では1億4,000万発の噴射が可能になるなど、18ヶ月ごとに倍増するペースで進化を遂げることで、優れたプリント品質とカラーレーザーを凌ぐ高速印刷を実現できたわけです」
そしてまたSPTは、インクの無駄をも追放しました。それを支える独自技術の一部をご説明しましょう。
- アクティブ・エアー・マネジメント
HPの新製品では、ヘッド内部の気泡を除去する際にインクを無駄にしないシステムを採用しました。インクジェットプリンタはその構造上、インクカートリッジからインクヘッドへ移動する際に気泡が生じますが、その気泡はヘッドへのスムーズなインク供給を妨げ、印刷クオリティに悪影響を与えます。気泡をインクごと廃タンクへ送り出す方式が一般的ですが、HPのアクティブ・エアー・マネジメントでは、インクを捨てずに気泡だけを取り除き、インクをタンクに戻すことで無駄なく利用できることになります。
- インクジェット・サービスステーション
ブレードと呼ばれる精密部品がインクヘッドを拭き取ってクリアな状態を保つことでプリントヘッドの信頼性を保ち、未使用時にインクが目詰まりすることを防ぎます。他社のプリントヘッドのように、ノズルのクリーニング時に大量のインクを噴出する必要はありません。
「このように、究極の新プリンティングシステムであるSPTは、メーカー側のロジックだけではなく、優れたプリント品質、無駄のないインクシステム、世界最速のプリント速度という3つのメリットをお客様に提供するものです」
(前田)
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世界最速のフォト印刷をデモする
イメージング・プリンティング事業統括
マーケティング本部 黒沼 進治 |
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今回の目玉であるSPT以外でも、新製品にはさまざまな技術が盛り込まれています。イメージング・プリンティング事業統括 マーケティング本部 黒沼進治は次のように説明します。「プリンタを選ぶ場合、もはや解像度やインクのドロップサイズで判断する時代は終わりました。HPは、画像の自動補正に関しては『HP Real Lifeテクノロジー』を、最適な用紙設定には『自動用紙認識技術』を導入し、常に利用者の視点で利便性の向上を考えてきました」
HP Real Lifeテクノロジーとは、パソコンからの出力でもダイレクトプリントでも、HP独自のアルゴリズムで写真画像を適切に自動補正する機能のことです。逆光や明度の補正機能や、カメラ付き携帯電話の画像でもきれいにプリントする機能、そして赤目の自動除去機能などを提供します。また、自動用紙認識技術とは、プリンタのセンサーが純正用紙のバーコード情報や通常用紙の種類を自動認識することで、用紙のサイズや印刷品質などの設定を自動化する機能です。設定ミスによる用紙やインクの無駄を省きます。
プリンタのインクの補給に際しても、前面に独立したインクカートリッジをプリントヘッドから分離して配しているので、誰でも簡単に交換が可能です。また、インクカートリッジにはインクの色によって異なる切り欠きを設けることで、誤装着を防ぐ工夫も備えています。インク自体も、HPが新開発した高品質染料系インクVivera(ビベラ)を採用しているので、写真を高画質のままに耐光性は90年以上 (*5)、アルバム保存性は200年以上と、長期にわたってフォトラボ並みの画質を維持します。
| *1 : |
PCから、最速モードおよび、デフォルトモードによる出力。2005年9月27日時点で発売されている同等コンシューマ向けフォトプリント製品において。日本HP調べ。 |
| *2 : |
Photosmart 3310/3210/8230において。L版写真をPCから最速モードで連続出力する際の、1枚目が排紙されてから2枚目が廃紙されるまでの時間。 |
| *3 : |
「フォトバリューパック・6色177シリーズ(HP177シリーズ全6色+HPアドバンスフォト用紙L版200枚、税込価格3,885円)」使用時。 |
| *4 : |
500米ドル以下クラスのカラーレーザーならびにインクジェットプリンタとのカラー印刷速度の仕様比較(最速モード)において。2005年9月27日時点。日本HP調べ。 |
| *5 : |
写真耐光性年数は全て独立系調査期間Wilhelm Imaging Research調べ。HPプレミアムフォト用紙との組み合わせ。ガラスフレーム下に置いた、写真耐光性加速試験による。 |
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