Jump to content 日本-日本語
日本HPホーム 製品 & サービス サポート & ドライバー ソリューション ご購入方法
≫ お問い合わせ


会社情報 > ニュースルーム > カバーストーリー バックナンバー

「すべてはお客様のために」
新CEOが語るHPの今後の方針

HP WORLD Tokyo 2005 マーク・ハード基調講演

会社情報

HPについて
プレスリリース
エグゼクティブ・チーム
社会・環境への取り組み
HP研究所
アナリスト向け情報(英語)
投資家向け情報
日本HPサイトマップ
6月22日、23日に、六本木のグランドハイアット東京において開催されたHP WORLD TOKYO 2005には、多数のお客様に来場いただき、「変化に先手・・・ビジネスに機動力」というテーマの下、HPが持つ最新のテクノロジーやソリューションをご紹介させていただきました。

このイベントのため、HPの新CEO マーク・ハードが来日し、6月22日基調講演を行うとともに、日本経済新聞社 編集委員 兼 論説委員 関口和一 氏と対談を行い、今後のHPの方向性について、語りました。この内容をご紹介します。

クイックリンク
Part 1: HP CEO兼社長 マーク・ハード 基調講演
Part 2: 対談
会場の模様
Part 1: HP CEO兼社長 マーク・ハード 基調講演 Part 1: HP CEO兼社長 マーク・ハード 基調講演

おはようございます。また、HP WORLD Tokyo 2005にご参加いただき深く感謝いたします。
周知のように、私がHPの経営に参画した4月1日からわずか3ヶ月目でしかなく、現在は、会社を学び、顧客、パートナー、社員とのコミュニケーションにほとんどを費やしているため、今回が私の最初の公的な基調講演になります。私はHPでは新人ですが、IT産業と関わってきた25年間に、何度も日本を訪問しましたので、日本は決して見知らぬ国ではありません。そして、CEO就任後、初の海外旅行がアジアであることは偶然ではなく、アジア太平洋地域および日本が、今日ではHP全体の収益の17%を占めており、さらに増大することを期待しているからです。

CEOに就任後、よくある質問の1つが「なぜ、あなたはHPに来たのですか?」というものです。私は、前職のNCRにおけるキャリアの中で、営業としてビジネスの現場をスタートし、その後、営業とマーケティング、オペレーション、および経営管理といった各種のポジションを経験し、2003年にCEOに就任しました。
しかし、HPのようなすばらしい会社のCEOとなる機会はめったにあるものではありません。1938年以来、テクノロジー産業の発展に貢献し、この業界で高い賞賛を得てきたHPで働くことができることは大変な名誉です。HPは、あらゆるビジネスの場において、グローバルな会社のニーズを真に満たしている企業の1つなのです。

■ 簡素化とフォーカス - すべてはお客様のために

アナリストは、HPが2005年の会計年度の終わりに860億ドルの売上を計上する事を予測しています。私達は、第2四半期に、アジア太平洋と日本で9%の成長を遂げ、ワールドワイドでも7%の成長を達成しています。また、2005年度の上半期に26億ドル以上の営業利益を得ています。キャッシュフローは、約150億ドルになります。しかし私はこれで決して満足しているわけではなく、顧客、パートナー、株主、および社員のために、より多くのことができるはずだと考えています。

HPにおける成功への大きな障害の1つは複雑さです。大企業は自然と複雑化しますが、私が社員への重要なメッセージの1つとして、構造、組織、プロセスについて簡素化する必要があるということを強調しています。 私の哲学はかなり簡単なもので、それは「全てはお客様のために」というものです。簡素化とフォーカス(集中化)というのは2つの柱で、どちらが欠けることがあってはならないのです。その意味で、私は、HPの企業規模は、不利な点ではなく、利点だと強く信じています。私達のポートフォリオの幅は、大企業から中小企業、官公庁といったさまざまな顧客のニーズに対応する製品とサービスを包括的に提供できる企業であることに大きく貢献しています。

今後のHPについて、分社化などの憶測が飛びかっていますが、私は、プリンタ事業もPC事業も分社化や売却することはないと明言します。むしろ私達のこうした事業資産を最適化することで、HPをよりよい企業にできると考えています。
その方法の1つとして、R&D(研究開発)投資の強化があります。HPは、1年あたり35億ドルをR&Dに投資しています。その成果の一例として、今月初め、HP研究所は未来のナノ電子回路のためのグランド・デザインを発表しました。これらは、コンピュータおよび多くの産業に革命をもたらすものになるでしょう。こうしたR&Dへの投資は、お客様が、より高い効率、柔軟性、および投資効果(ROI)を得ることを可能にする製品やサービスの開発に貢献しています。同時に、R&Dやビジネスにおいて私達が何を行っているのか、お客様に対して透明性を高め、積極的にアナウンスしていきたいと考えています。

■ 日本はもっとも魅力的で重要なエンタープライズ市場

私達のエンタープライズ市場向けのビジネスで中核をとなるのは、お客様の厳しいニーズに、私達の技術を適応させていくということです。緊急に求められるものは、市場や規制といったさまざまな変化への対応です。現在、最も成功している企業とは、リアルタイムのビジネスニーズを満たすためにIT資源を展開できる企業です。今回のHP WORLDにおけるテーマも、柔軟性、俊敏性、アダプタビリティ(適応力)を強めていくこと。これこそがHPが掲げているアダプティブ・エンタープライズなのです。

日本はエンタープライズ市場として最も魅力的で重要な市場です。IT市場において世界第2位の規模を持つだけでなく、HPの戦略的パートナーであるキヤノン、NEC、日立製作所などがあります。また、新しいテクノロジーの採用に積極的なお客様が多く、IT市場への影響力も大きいエキサイティングな市場でもあります。
私は25年間、IT産業と関わってきましたが、優れたビジネス関係を築くためには、お客様の期待を明確に把握しなくてはなりません。そこで、私達がお客様の期待に対して、何ができるかをお話しましょう。

■ お客様の成功のために − セールスとR&Dに投資

まず、お客様のニーズに最大限フォーカスしていきます。顧客第一というのは決してセールストークではなく、私達の原則なのです。また、セールスと R&Dにさらなる投資を行っていきます。そして私は今後も、皆様方とさまざまな機会をとらえてコミュニケーションを密にしていきます。HPの経営陣は、有言実行をお約束します。オープンであること、誠実であること、説明責任を果たすことが肝心だと考えています。

私達の使命は、皆様方の成功を手助けすることです。皆様が、それぞれの顧客の期待に沿えるだけでなく、その期待を超えるのに必要なITの製品、サービス、そしてソリューションを提供することなのです。ご清聴、ありがとうございました。

Part2:対談
インタビュアー
日本経済新聞社 編集局 産業部
編集委員 兼 論説委員
関口 和一 氏 Part2:対談
インタビュアー
日本経済新聞社 編集局 産業部
編集委員 兼 論説委員
関口 和一 氏
関口氏 25年の間に何度も来日されているということですが、実際に何回目になるのですか?
ハード 正確なところは私自身も分かりません(笑)。何十回にもなると思います。
関口氏 今回は中国から来られたということですが、先頃、IBMがレノボ社にPC事業を売却したことで話題となりましたが、その変化をどう見ていますか?
ハード IBMの戦略的な判断を興味深く見ています。というのも、戦略的な問題として、自社の製品ラインアップにPCがないことで、サプライヤーに対する影響力がある程度は失われるわけですから。特に、ノートPCなどは日本で誕生した製品ですし、アジア地域を考えると影響は少なくないと思います。
関口氏 アジア市場をどう見られていますか?
ハード アジアは大きな成長市場で、中国は年率12%の成長を遂げています。それだけにHPも多くのリソースを投入しています。今後もアジアは大きな成長が続くでしょうから、われわれも更なる投資を行っていきます。
関口氏 PCは約30年の歴史を持っていますが、今後、どのようになっていくとお考えですか? また、どのように差別化していきますか?
ハード HPはコンシューマとエンタープライズの双方を顧客としており、それが1つのメリットと考えています。コンシューマ市場から学ぶものも多く、それを活かしていけると考えています。
関口氏 PCやプリンタ事業について、さまざまな憶測が語られましたが?
ハード PCやプリンタ事業については、より多くのエネルギーを注いでいますし、これからも力を入れていくと共に、それぞれのビジネスにとっての最適化を図っていきます。
関口氏 R&Dについて触れておられましたが?
ハード HPはこれまでテクノロジー志向の企業として知られていました。例えば、市場指向型の企業の代表であるデルとの比較では、HPのR&D投資は 4.5倍の規模ですし、それ自体が1つの差別点です。私達が目指す企業のあり方とは、プロセスや経営における効率を高めていくということです。同時にイノベーティブ(革新的)な企業であることです。それによって、新しいソリューションを迅速に提供することが可能となり、お客様が競争優位性を高めていくことに貢献できます。
なお、売上高で言えば、デルの500億ドルに対して、HPは860億ドルとアナリストは予測していますし、レノボに売却したIBMのPC事業を除けば、今年の第2四半期では、HPがIBMを上回ります。これからもHPは各分野で成長を遂げていきますし、また、質の高いサービスの提供、そして長期的な顧客との関係を構築していきたいと考えています。
関口氏 HPの企業規模が大きすぎると指摘するアナリストもいるようですが?
ハード 企業規模のメリットを資産として活用できるような仕組みを作っていくことが重要であって、HPにおいては企業規模の大きさが柔軟性やスピードを阻害するようなことはないと考えています。
関口氏 NCRのCEO時代に株価が4倍になりましたが、HPでも同様なことが起こるでしょうか?
ハード 分かりません(笑)。私は株価の予測はしていませんから。株価は業績に比例するもので、結果です。
われわれが今フォーカスするべきことは、すばらしい製品やソリューションをお客様に提供し、お客様の満足を高めることです。それによってHPの売上が伸び、株価も自然と上がります。そのためにも社員には、お客様の満足やイノベーションに集中するようにと、強調しています。
関口氏 HPのCEOに指名された理由をどうお考えですか?また、取締役会からは何を期待されましたか?
ハード 指名された時に私はその場にいなかったので、本当の理由は分かりません(笑)。取締役会から特別な要件は出されていませんが、ひとつ言われているのは、ベストカンパニーになって欲しいということでした。HPは非常にすばらしいIT業界の企業ですから、その経営に参加する機会というのは、とてもエキサイティングなものであると感じて、CEOへの就任を引き受けました。
関口氏 HPには、"HP Way"という企業理念がありますが、ハードさんにとってのHP Wayとはどのようなものでしょうか?
ハード
HP Wayとは、健全な企業経営のための原則を示しています。これまでのHPの歴史の中で色々な解釈があり、元々のHP Wayとは多少なりとも変化していると思いますが、人や顧客を敬い、良いビジネスをし、それを実現するといった基本的な部分は変わらずに受け継がれてきました。私もそうしたHPに対する期待に今後とも応えていきたいと考えています。ただ、確実なのは、これから世の中のあらゆる分野で変化のスピードが上がるということです。HPもHP Wayの理念を大切にしながらも、その変化に決して遅れることなく、3、4年後を見据えて、どうあるべきかといったことに注力していかなければならないと考えています。
関口氏 最近、HPは日本市場でサーバーやPCのシェアを拡大していますが、日本市場にはどのような期待をしていますか?
ハード 日本HPはこれまで大きな業績を上げ、ビジネスを成長させてきましたが、このエキサイティングな市場においてはもっと多くの期待が望めると考えています。この10年ほどを見ても、メインフレームからのオープンシステムへの移行も進んでおり、そこには多くのチャンスがありますし、HPとしてもリーダーシップを発揮しなければなりません。HPは161カ国でビジネスを展開して、色々な経験、ノウハウを持っており、そうした能力を日本市場に提供することができます。日本市場ではITがまだうまく活用されていない例も見られますが、そうした企業が、リアルタイムのビジネスニーズを満たすためにIT資源を展開できる企業、つまり、アダプティブ・エンタープライズとなるために、HPがお手伝いできることは多いと思います。そこで、先の講演でもお話したように、これからもより多くのリソースを日本に投入していきます。
関口氏 一方でシステムの統合が進むことで、セキュリティ面の問題も高まりますが?
ハード ITを使用するビジネスの根幹はお客様との信用で成り立っています。それが崩れることは、ビジネスが成立しなくなることですから、HPとしてもセキュリティはコア・コンピタンスとして取り組んでいきます。投資家、顧客、業界という各視点からもセキュリティの確保は非常に重要で、要件はますます厳しくなっているわけですが、この分野でもHPはリーダーシップを発揮していかなければならないと考えています。
関口氏 HPのブランド戦略とは、どのようなものでしょうか?
ハード HPのブランドは世界有数のブランドであり、お客様も、力強さ、信頼、革新性といったイメージを持たれています。そうしたイメージは変える必要はありませんし、それを重要な資産の1つとしてさらに発展させていければと思っています。
関口氏 最後に、来場の方々へのメッセージをお願いできますか
ハード まず、HPの経営に参画できたことに大変ワクワクしていますし、HPの将来に大きな期待を持っています。私がお客様に是非お話したいのは、パートナーとしてHPを信頼していただけるのであれば、われわれはコミットメントを果たす、つまり約束したことは必ず守りますということです。これからもイノベーションに多くの投資を行っていきますし、テクノロジーの世界のリーダーであり続けます。そして、お客様、パートナーの方々のために活動していきます。
今回、皆様とお会いできたことは、私にとって大きな喜びでした。どうも、ありがとうございました。
このページのトップへ
印刷用画面へ印刷用画面へ
プライバシー ご利用条件・免責事項 ウェブマスターに連絡