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重要文化財「雲龍図屏風」の高精細複製を
京都・北野天満宮へ奉納

HPのプリンティングテクノロジーが数百年の“時”を越え、日本の文化遺産を高精細複製画で再現。京都・北野天満宮の重要文化財「雲龍図屏風」高精細複製の奉納式が行われました。

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重要文化財「雲龍図屏風」の高精細複製を京都・北野天満宮へ奉納

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芸術文化財を次世代に継承する HPイメージング&プリンティングソリューション
大判プリンタ
ニュースリリース
京都国際文化交流財団(以下、財団)とHPは、京都に残る国宝や重要文化財を高精細のデジタル画像として保管し、高品質の複製を製作するデジタルアーカイブ事業の一環として、安土桃山〜江戸時代の画家、海北友松作の重要文化財、「雲龍図屏風」の高精細複製を制作し、京都・北野天満宮に奉納しました。
クイックリンク
北野天満宮で厳かに執り行われた奉納式
至高の名作「雲龍図屏風」
原画はどちら? 並べられた2つの雲龍図
400年前の墨絵を再現したHPのプリンティングテクノロジー
デジタルアーカイブ事業を通じて、日本文化をもっと多くの人々に届けたい

北野天満宮で厳かに執り行われた奉納式

奉納式の様子
奉納式の様子
京都・北野天満宮は市内北西部に位置し、学問の神として名高い菅原道真公を祀っています。国宝「北野天神縁起絵巻」はじめ、日本文化の歴史を物語る美術品を多く所蔵し、「天神さん」の名で親しまれています。学問の神様を祀っていることもあり、あいにくの曇り空ながらも、境内には大勢の修学旅行生が学業成就を熱心に祈る姿がありました。

学業成就を祈る修学旅行生たち
学業成就を祈る
修学旅行生たち
5月29日午後1時30分。多くの人々が見守る中、本殿にて執り行われた奉納式。北野天満宮側からの出席者が右側に位置し、財団、HPを始めとした高精細複製画の制作関係者が左側に正座をし、宮司の祝詞が上げられるのを緊張した面持ちで待ちます。本殿には修学旅行生の祈りを乗せた鐘の音が時おり鳴り響く以外、何も音がしない荘厳な雰囲気に包まれていました。本殿左奥には、ひっそりと、しかし存在感を示しながら高精細複製の「雲龍図屏風」が鎮座しています。
そんな中、式は祝詞の儀で始まりました。奉納物である高精細複製「雲龍図屏風」に対するお祓いに続き、目録書が北野天満宮へと納められました。
今回の奉納式は、日本文化の現存と保存の一端を担うデジタルアーカイブ事業にとって、記念すべき日となりました。

至高の名作「雲龍図屏風」

海北友松の「雲龍図屏風」は、2匹の龍が空を生き生きと舞う様子を和紙に墨で描いた力強い作品です。「おどろおどろしさではなく、どこかに飄逸(ひょういつ)な趣きがただよっており・・・・・・」(文化庁HPによる説明)と評されるこの作品は、海北友松の名を轟かせた作品ともなりました。

財団理事長・可児達志氏
財団理事長・可児達志氏

しかし完成から約400年、さすがの名作も紙や墨の劣化が進行し、当時のままの姿を維持するのが難しくなりました。そこで、デジタルアーカイブ事業で「雲龍図屏風」をオリジナルと寸分違わぬよう再現して次世代に残すこととなったのです。
財団理事長・可児達志氏は、次のように語っています。「ITテクノロジーを利用して文化財をありのままに保存していくことを、今回はHPと三菱との協力で実現できたことをよろこばしく思います。」


原画はどちら? 並べられた2つの雲龍図

(左)重要文化財「雲龍図屏風」
(左)重要文化財「雲龍図屏風」
(右)高精細複製「雲龍図屏風」

式終了後、場所を本殿楽の間に移し、重要文化財「雲龍図屏風」と高精細複製「雲龍図屏風」を同時お披露目しました。オリジナルの持つ龍のダイナミックな動きが高精細複製でも、まったく同じように再現されていることが、2枚並べることにより、より鮮明になりました。特に、本来プリンティングでは難しいとされていた墨の微妙な濃淡や、色調の具合が絶妙に再現されていることに対し、橘重十九宮司は「寸分違わぬものになった」と自信を見せていました。
下記の写真で見ると、異なる蛍光灯が当てられていることから、色合いに変化が見られますが、日本HPの新井啓之は「太陽光の下や、高精彩複製を本来安置する予定だった薄暗い本殿で見比べると、寸分違わないものになります」と、限りなくオリジナルに等しい複製であると語りました。場内からは「2つのそれはどちらが複製品であるのか見分けがつかない」という言葉も漏れたほどです。

最新プリンティングテクノロジーで雲龍図を復元

さて、この高精細複製画はどのように制作されたのでしょうか。まずは縦149.4cm、横337.5cmのこの屏風を再現するために屏風全体を48分割し、3億画素の高解像度でデジタル撮影を行うことから始まります。その後はモニター上で修正した画像を和紙で忠実に再現するために、カラーマッチングやカラープロファイリングの技術を駆使した上で、専用和紙にHPの大判プリンタ「HP Designjet 5500ps-UV」を用いて出力されるのです。

財団のグラフィックデザイナー山口晃吏氏
財団のグラフィックデザイナー
山口晃吏氏

インクは、発色の調整が難しいとされているUV水性顔料を使用していますが、HP独自のUVインクは耐光性に優れ、HPの純正紙を使用した場合は100年間、色褪せることがないという長所があります。古来の日本の色味は大変奥深く、黒一つとっても、HPは青墨や赤墨などを表現しなくてはなりませんでした。また、個人の瞳の色によっても、見える色味にはずれが生じるため、光学測定器と人の目の両方を使用し、色合わせをしました。これらの工程を経て、HPの持つ世界的な最先端技術と日本文化が融合しました。
複製にあたり、もっとも難しいとされた色合わせを担当した、グラフィックデザイナーである山口晃吏氏は、「HPは、文化・芸術への造詣が深く、日本の文化を継承していきたいという我々の意向とHPの企業としての姿勢が同じだったから」と述べたのに対し、HPのブランドマーケティング担当副社長 ゲーリー・エリオットは「日本の国宝級の保存に、世界中のHP関係者が微力ながらも協力させていただけたことを誇りに思います」と応えました。

デジタルアーカイブ事業を通じて、日本文化をもっと多くの人々に届けたい

(左から)山口 晃吏氏、ゲーリー・エリオット(HP)、可児 達志氏、宮司・橘 重十九氏、新井 啓之(日本HP)
(左から)山口 晃吏氏、村上 篤道氏(三菱電機)、ゲーリー・エリオット(HP)、可児 達志氏、宮司・橘 重十九氏、新井 啓之(日本HP)

日本の文化財には木や紙などが密接に関わっており、朽ちやすい芸術品として捉えられていました。しかし、最先端のテクノロジーにより、現状を保存し、いつでもデータとして取り出すことを可能にしました。
また、宮司・橘重十九氏は「たくさんの文化財を所有している当宮が、これを機に海外に日本文化を紹介する先駆けとなりたい。同時に、感謝、慈悲、思いやりなどの大和心(やまとごころ)も伝わればと思います」と語られています。これまでは貸し出しだけでなく公開にも規制の厳しかった原画の代わりとして、今後は複製を教育機関等へ積極的に貸し出し、日本文化に触れる機会を増やしていきたい意向を発表しました。
先人から受け継いだ素晴らしい文化遺産は、人々の目に実際に触れてこそ、感動を呼ぶものとなります。しかし、年月は日本の美術作品の劣化を刻一刻と加速させています。HPが支援するデジタルアーカイブ事業は、文化遺産に触れる機会の減少に歯止めをかけ、「日本文化伝承の架け橋」となるでしょう。

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