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さて、この高精細複製画はどのように制作されたのでしょうか。まずは縦149.4cm、横337.5cmのこの屏風を再現するために屏風全体を48分割し、3億画素の高解像度でデジタル撮影を行うことから始まります。その後はモニター上で修正した画像を和紙で忠実に再現するために、カラーマッチングやカラープロファイリングの技術を駆使した上で、専用和紙にHPの大判プリンタ「HP Designjet 5500ps-UV」を用いて出力されるのです。
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財団のグラフィックデザイナー
山口晃吏氏 |
インクは、発色の調整が難しいとされているUV水性顔料を使用していますが、HP独自のUVインクは耐光性に優れ、HPの純正紙を使用した場合は100年間、色褪せることがないという長所があります。古来の日本の色味は大変奥深く、黒一つとっても、HPは青墨や赤墨などを表現しなくてはなりませんでした。また、個人の瞳の色によっても、見える色味にはずれが生じるため、光学測定器と人の目の両方を使用し、色合わせをしました。これらの工程を経て、HPの持つ世界的な最先端技術と日本文化が融合しました。
複製にあたり、もっとも難しいとされた色合わせを担当した、グラフィックデザイナーである山口晃吏氏は、「HPは、文化・芸術への造詣が深く、日本の文化を継承していきたいという我々の意向とHPの企業としての姿勢が同じだったから」と述べたのに対し、HPのブランドマーケティング担当副社長 ゲーリー・エリオットは「日本の国宝級の保存に、世界中のHP関係者が微力ながらも協力させていただけたことを誇りに思います」と応えました。
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| (左から)山口 晃吏氏、村上 篤道氏(三菱電機)、ゲーリー・エリオット(HP)、可児 達志氏、宮司・橘 重十九氏、新井 啓之(日本HP) |
日本の文化財には木や紙などが密接に関わっており、朽ちやすい芸術品として捉えられていました。しかし、最先端のテクノロジーにより、現状を保存し、いつでもデータとして取り出すことを可能にしました。
また、宮司・橘重十九氏は「たくさんの文化財を所有している当宮が、これを機に海外に日本文化を紹介する先駆けとなりたい。同時に、感謝、慈悲、思いやりなどの大和心(やまとごころ)も伝わればと思います」と語られています。これまでは貸し出しだけでなく公開にも規制の厳しかった原画の代わりとして、今後は複製を教育機関等へ積極的に貸し出し、日本文化に触れる機会を増やしていきたい意向を発表しました。
先人から受け継いだ素晴らしい文化遺産は、人々の目に実際に触れてこそ、感動を呼ぶものとなります。しかし、年月は日本の美術作品の劣化を刻一刻と加速させています。HPが支援するデジタルアーカイブ事業は、文化遺産に触れる機会の減少に歯止めをかけ、「日本文化伝承の架け橋」となるでしょう。
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