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障害をもつ人にも働きやすい職場を  
未来の社会人と日本HP社員との交流会を開催

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日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下、日本HP)では、2007年12月10日(月)、東京都杉並区にある同社高井戸事業所本館にて、「未来の社会人とHP社員との交流会 メンタリングデー」を開催しました。当日は、東京近郊の養護学校9校から計27名の学生と11名の先生が参加し、ビジネスマナーなどのレクチャーを受けると共に実際の業務体験を行いました。

日本HPでは2001年4月に、障害を持つ人々を積極的に受け入れるとともに、仕事に就くために必要な能力や意識を磨き、実践力をつけるための部署として「シードセンター」を開設しました。今回開催したメンタリングデーは、そのシードセンターで実際に働いている社員たちとの交流や業務体験を通じて、養護学校の学生たちに「社会人になることのイメージ作り」や「働くことへの意欲形成」に役立ててもらおうという目的から、2003年より毎年12月に開催しており、今年で5回目を迎えます。

研修体験でのひとこま
研修体験でのひとこま
メンタリングデープログラム
10:00-10:10 開会のご挨拶・関係者紹介
10:15-10:15 歓迎の言葉
10:15-10:30 参加者自己紹介
10:30-11:00 日本HPおよびシードセンターのご紹介
11:00-11:10 シードセンター社員体験談
11:20-11:50 ビジネス・ベーシック研修体験
12:00-12:50 昼食・コミュニケーション
13:00-13:15 業務体験の説明
13:15-14:40 業務体験
14:50-15:40 振り返り/質疑応答
16:00-16:05 ご挨拶
16:05 閉会のご挨拶

 シードセンターでの業務が大きな”自信”に

今年のメンタリングデーは、ビジネス・ベーシック研修をはじめとした午前中と、業務体験を中心とした午後の2部構成で実施されました。
まずは、メンタリングデー開催に先立って、人事統括本部人事オペレーション本部の平田知男が、「私たちはダイバーシティと言う言葉を使っていますが、これはいろいろな人が集まってその違いを会社の力にしようというもの。そのために外国人もいれば、障害者もいろいろなところで活躍しています。私たちは、必要なサポートを得ることで障害者が自立して仕事をできるようになることを目標に、障害者雇用を進めています」と、まずは日本HPの障害者雇用に対する姿勢を説明しました。そして、「今日一日を過ごすことで、将来どんな風に仕事するのかを体験できると思います。難しい1日ではありませんので、リラックスして、先輩たちといろいろ話し、楽しい一日にしてください」と参加者を歓迎しました。

続いて、参加した学生たち一人ひとりの自己紹介の後、シードセンターの社員からHPならびに日本HPの会社概要、さらにはシードセンターについて紹介しました。178カ国で15万人の人々が働く国際企業としてのHPの姿から、携帯電話のメールサーバーとして、『シュレック3』の3Dアニメーション制作に使われているといった身近なエピソードまで、様々な話が語られると、熱心に聞き入り、一所懸命にメモをとる参加者たちの姿が見受けられました。

その後、シードセンター社員自身による体験談も披露されました。「私も最初はパソコンに自信がなく、パソコンを学びながら仕事ができる環境でチャレンジしたいと思って入社しました」と語った社員も、「今では、『スピードよりも正確性が大事』とアドバイスを受けたこと、また1年半の仕事での経験のおかげで、データ入力も早くなりました。また昔は人前で話すこともできませんでしたが、自信がついたことで今日のように人前で話すこともできるようになりました」と、シードセンターでの業務が自身の成長につながったことを経験談として説明しました。

そして午前中の最後には、シードセンターでも月1回、実際に行われているビジネス・ベーシックの研修を体験しました。仕事をする上では第一印象がとても大切であり、第一印象をよくするためには、まず笑顔が大事だとの説明を受け、「ラッキー! クッキー! ウィスキー!」と大きな声を出しながら、笑顔の練習を行いました。さらに、参加者同士で挨拶を交わす練習や、身だしなみチェックリストを基に自分の今日の身だしなみを確認するなど、各項目について実践を織り交ぜながら学習すると、最後も大きな声と笑顔で挨拶を交わし、午前のプログラムを終了しました。

 参加者全員が積極的に取り組んだ実務体験

昼食をはさんで午後には、学生たちによる業務体験が行われました。
まず、挨拶は元気にする、業務の説明はしっかり聞く、わからないことは質問する、返事をはっきりする、といった業務体験を行う上でのルールを学んだ上で、(1)データ入力作業、(2)資料のファイリング、(3)資料の電子化、の3つの業務を、3つのグループに分かれて行いました。
資料の電子化を行うグループは、実際にシードセンターに移動し、2人一組になって複合機を使って資料を電子化し、メールでパソコンに送信して保存するという作業を体験。シードセンター社員の説明を聞きながら、真剣な表情で作業に取り組んでいました。一方、データ入力を行うグループは、アンケートの調査票に記入されている内容を、マニュアルを見ながらPCへと入力していく作業を体験。空いているPCがあると、一度体験した参加者がもう一度トライするなど、参加者たちは実際の作業に強い興味をしめしていました。そして、最後のグループは、資料を一部ずつピックアップし、パンチで穴を開けてファイルに綴じ、最後にタブをつけるというファイリング作業を体験。以上、3つの実務体験を各グループがローテーションで行いました。

複合機を使った文書の電子化
複合機を使った文書の電子化
データ入力業務 ファイリング業務
データ入力業務 ファイリング業務

 実務体験を通じて培われた仕事・職場への関心

実務体験終了後には、参加者一人ひとりが今日の体験を振り返って、印象的だった業務や難しかったこと、ルールを守れたかどうかといったことを「振り返りシート」に記入、その内容を学校ごとに話し合って、参加者全員の前で発表しました。全体に「ルールを守って、きちんと作業を行うことができました」といった充実感を感じさせるコメントが多い中、「社員の人の説明は分かりやすく、質問にも丁寧に答えてもらえたので、きちんとできました」、「今日1日の体験を通じて、会社のことや仕事のことが良くわかった。もっとトライしてみたい」、「初めての人に質問するのは恥ずかしかったけど、皆さん温かい人たちでいいなと思いました。ぜひこの会社で働いてみたいと思いました」など、メンタリングデーを通じて参加者たちの仕事、そして日本HPに対する興味が大いに高まった様子でした。

最後に、シードセンター長の上田辰雄が挨拶に立ち、「皆さん、まだまだ元気なようですね。体力も大事ですので、健康に気をつけてがんばってください。今日、実際にいくつかの仕事を体験してもらいましたが、今日も体験してもらった報告、アピールといった、人とのコミュニケーションは仕事をする上で非常に大切になります。今日のことはぜひ学校生活でも活かしてもらえれば、と思います。また、参加できなかった友達にもぜひ伝えてあげてください。そして、シードセンターに興味をもたれた方は、ぜひ将来チャレンジしてみてください」と語って、全日プログラムを終了しました。

 付記

シードセンターについて
シードセンターのシードは、「種」をあらわす英語の”SEED”から由来しています。「たくさんの栄養を吸収して、自らの意思と力で芽を出し、花を咲かせようとするシード(種)たちを支援しよう」というメッセージをこめた名称です。
   
日本HPでは、障害者の幅広い社会進出のため、会社として何ができるかを検討。業務、研修を通して、自らが持つポテンシャルを引き出し、どこへ行っても力を発揮でき、安定して働くことのできる人材を育て、HPだけでなく、本人が望む世界へはばたくことをサポートする、という基本的な考え方の下、1999年よりシードセンター設立準備を開始し、約1年半の準備期間を経て、2001年4月に第1期契約社員を迎え入れました。

一昨年より2年間のプログラムとなり、1年目は、社会人として必要なマナーやルール、ビジネスソフトの使い方などを学ぶとともに、実際にデータ集計や資料作成等の業務に携わり、組織の中での仕事の進め方を身につけていきます。2年目は、より実践的な形での日本HPの仕事の現場を経験し、自分の目指す方向や適正を考え合わせながらすスキルアップを図っていきます。
これまでに30名を越える障害者がシードセンターを巣立って、日本HPのもうひとつの障害者雇用の取り組みであるISC(インターナルサービスセンター)や他企業各社、また公務員として活躍しています。現在は第7期1年目4人を含む計10名が就業中です。
さらに詳しい内容につきましては、こちらをご覧ください。
http://h50146.www5.hp.com/info/hr/seed/what.html
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