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選び抜かれた精鋭たち

世界各国の一流大学が、共同研究を目的としたHP研究所の賞を受賞

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今回の競争レベルは、HP研究所でいまだかつてないほど熾烈なものでした。まさに研究界のオリンピックと言えます。

世界を代表する技術系大学の41名の教授が、HP研究所主催の「Innovation Award」を受賞しました。HP研究所は受賞者に対し、来年度以降の共同研究のための出資を行います。

200大学の450件を超える応募の中から選出された受賞者は、マサチューセッツ工科大学 (MIT)、スタンフォード大学、インド工科大学、イスラエルのテクニオン工科大学、中国の清華大学といった一流の研究機関からの代表者です。

HP研究所の所長兼シニア・バイスプレジデントであるプリス・バネルジーは次のように述べています。「今回の競争レベルは、HP研究所でいまだかつてないほど熾烈なものでした。世界各国の最高学府から最高の教授陣が選出され、HP研究所の研究員とともに研究するという、まさに研究界のオリンピックと言えます。」

教授と大学院生はこれから、HP研究所の研究者とともに、今日の科学および技術分野における非常に興味深い課題に取り組むことになります。

日本からは、国立情報学研究所の情報学プリンシプル研究系准教授 根本香絵氏が受賞しました。根本氏は「Distributed Quantum Information Processing and Hybrid Quantum Devices(分散型量子情報処理とハイブリッド量子デバイス)」という研究テーマで応募し受賞したもので、今後HP研究所と量子情報処理の分野についての共同研究を行います。今回の受賞につき、根本氏は次のように述べています。「HPが選ぶ41人の教授に選ばれたことを光栄に思います。私たちは量子情報処理の研究のなかでも実現化の焦点となる中核量子技術を理論的に研究しています。将来性のある量子デバイスという挑戦的な研究テーマにHP Labと共同で研究を行う機会をとてもエキサイティングだと感じています。」

 興味深い研究課題

プロジェクトの中には、ラックやブレード、さらにはチップ内の銅線接続を光接続に変えようという光通信学の進歩を目的にしているものもあります。また、新しいタイプのデータ解析や、情報の整理、表示、印刷における新たな方法の開発に主眼を置くプロジェクトもあります。さらに、量子コンピューティングや次世代マルチメディア通信、次世代データ センター、クラウド コンピューティング、ソーシャル コンピューティングなどの広範にわたるトピックを研究するプロジェクトもあります。

ローチェスター工科大学視覚芸術科学部の教授兼副学部長であるフランク・コストは次のように述べています。「私たちは、HPとの関係を心から歓迎しています。これらのプロジェクトに取り組んでいる学生や教授陣は、本当の意味で最先端の技術に取り組んでいるという気持ちを持っているのです。」

コスト教授と彼が指導する学生たちは、Webコンテンツを収集してタグ付けし、それらを魅力的かつ体裁の整った本や雑誌、またはその他の形式で発行できる自動化フレームワークを開発しています。同教授は、このシステムを2008年〜2009年の学年度末までに稼動させようとしています。

 業界に関連した研究

HP研究所は、学術研究に長年資金を提供してきましたが、この新しいプログラムは、HPと大学との関係をさらに深め、教授と学生に実際のビジネスや技術の課題に取り組む機会を提供できるよう設計された、より形式的なアプローチです。5月にHPが行った募集に対して応募されたプロジェクトの中から、14ヶ国、34の学術機関のプロジェクトが受賞しました。大学院生の中には、HP研究所のインターンシップの権利を得た人もいます。

ニューヨーク州立大学バッファロー校 (SUNY Buffalo) のコンピュータ・サイエンスおよびコンピュータ・エンジニアリングの教授であるベヌ・ゴビンダラジュは次のように述べています。「学生たちは、業界と関連のある研究に取り組めることにとても興奮しています。自分たちの研究に価値があり、そのうえ実用化される可能性もあるということが大きな原動力となっているのです。」

ゴビンダラジュ教授は、インド工科大学マドラス校のアヌラーグ・ミッタルとともに、単純なジェスチャーでコンピュータのモニタやプロジェクション スクリーン上の仮想オブジェクトを操作できるようにする、TCI (ヒューマン・コンピュータ・インタラクション) に関する最先端の技術を推進しています。

 次世代の通信

カリフォルニア大学バークレー校のルゼナ・バジャシー教授は、HPから得た資金を利用し、遠隔地にいる人同士が、まるで同じ部屋にいるかのように感じる環境でリアルタイムな共同作業ができるという、テレイマージョン技術の研究を行います。

電気工学およびコンピュータ・サイエンスの教授で、バークレー校 CITRIS (Center for Information Technology Research in the Interest of Society) の名誉所長でもあるバジャシー教授は次のように述べています。「私はこの技術を活用して、人と人とのコミュニケーションを改善したいと考えています。」

バジャシー教授と彼女が指導する学生たちは、人とオブジェクトの全体像を3Dで再現できる360度の立体キャプチャを活用し、遠隔地間での協同ダンス・パフォーマンスや太極拳の指導を体験してきました。同教授は、3Dコンピュータ支援設計、人間工学、理学療法、エンターテイメントの分野において、このテクノロジーを応用しようと考えています。

 情報の普及

MIT スローン・スクール・オブ・マネジメントのエリック・ブリニョルフソン教授は、世界最先端のいくつかの地域において、情報がどのように普及するのかを調査しています。特に、ブリニョルフソン教授と彼が指導する学生たちは、これらの地域において、情報がどれほどの速度で伝播するのかを測定し、情報技術の進歩における地理的条件の重要性を示そうとしています。
MIT デジタルビジネスセンターの所長でもあるブリニョルフソン教授は、HPのシニア・フェローであるベルナルド・ ヒューバーマンと共同研究ができることを特に喜んでいます。両氏は会話を交わしたことはあるものの、共同で研究する機会はありませんでした。

ブリニョルフソン教授は次のように述べています。「ベルナルドはソーシャル・ネットワークと情報フローの重要性を定量化した先駆者的存在です。ベルナルドから学び、願わくは一緒に新しい発見ができればと期待しています。」

一方、ヒューバーマンは、ブリニョルフソンや同じくMITスローン校の教授であるトマス・W・マローンと密接な協力関係を築けることを心待ちにしています。ヒューバーマンとこの2人の交流はこれまで、メール交換や会議での議論など非公式なものが中心でした。

ヒューバーマンは次のように述べています。「協力して知恵を出し合い、学生たちの交流や研究結果の交換、そして論文の共著が実現する日がついに来ました。私たちはこれらのプロジェクトで、協力し合って研究を実施することを堅く約束しています。」

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