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森戸 2000年あたりからオープン系システムが登場してきましたが、当時は、オフコンからの切り替えをおすすめしても「今は景気がいいからこのままでいい」とか「自分たちの仕事は標準化されていなくて特別だから」という理由で、中小・中堅企業の一部ではなかなかオープン系システムへの切り替えが進みませんでした。せっかくゼロから作ってきたオーダーメイドのオフコンのシステムを、自分たちの業務とすべてはマッチしないパッケージソフトに置き換えるわけにはいかないというわけですね。
ところが不景気が続いてきたここ数年は、「今までの業務のやり方では自社の存続が危うい」と感じるような風潮もあり、自社の業務を、パッケージソフトの業務プロセスに合わせる流れもあります。ここ数年はオープン系システムやインフラがかなり低コスト化し、技術的に成熟してきていることも追い風になって、オープン系システムを選択する中小・中堅企業が増えてきています。
飯島 技術的な面で言うと、オフコンもオープン系も、基本的には同じコンピュータです。オフコンは、メーカーがOSやハードウェアも含めてすべて独自に開発してきたという経緯があります。業務アプリケーション用に最適化設計されており、近年は、そこにオープン系の技術を付け加えるような形で進化をしてきました。それに対しオープン系は、もともとのベースがオープンであるということで、ベースとなる土壌が違うだけで、機能面ではそれほど大きな違いがあるわけではありません。
森戸 双方はどちらに独自性がある、ということではなくて、「機能選択の有無」の違いですよね。
飯島 そうですね。オフコンで作るシステムは、ある意味、その企業の業務に特化させたものであり、ユーザーが自分たちで選択しなければならない要素が限りなく少ないのです。しかし、逆の側面から捉えると、たとえばシステムがカットオーバーしてからIT活用に対して何か新しい発想が閃いたときに、それをシステムに組み込むには非常にコストがかかる。それに対してオープン系は「究極の汎用化」ですから、ユーザー自身が、何をどのように実施するのか、手法やコストなどすべてを「選ぶ」ことができる。逆に言うと数ある選択肢の中からどれを選ぶのか、決断が必要になります。「選択」を決断することは、「手間がかかる」と捉えられてしまう場合もありますが、是非、「権利」であると捉えていただきたいですね。
森戸 企業の皆さんは自分たちの業務に集中したいわけですから、そうした「選択」は面倒と言えば面倒なんですよね。オープン系システムに切り替えても、中小・中堅企業ではその選択をシステムベンダーに一切頼んでしまうというケースも少なくないです。そう考えるとオフコンを選ぶというのも、一つの選択ではあるのですが、未来志向の企業にとっては、業務拡張を行う中で"自分たちで選べる"自由度が高いオープン系システムの方が魅力的なのではないでしょうか。
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