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業務効率化編:64ビット時代の業務効率化のカギは? 〜データの大量化に応えるサーバで「情報活用」を促す〜

経営コンサルタントが語る"経営とITのツボ"

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【Chapter 2】 オフコンのままでいくか?オープン系に切り替えるのか?

(編集部)データを価値のある情報とするために、たとえば勘定系のパッケージソフトをシステムに組み込み、CRM(Customer Relationship Management)SFA(Sales Force Automation)BI(Business Intelligence)などと連携させることが、大企業などでは多く行われていますが、中小・中堅企業の場合どうでしょうか?

春木 中小・中堅企業の皆さんも、いろいろなメーカーが提供する業務パッケージに自社の業務をあわせていくようなケースが多くなり、選択できるパッケージも多種多様になってきたため、様々なことができるようになって、業務効率化もぐっとアップしたという面はあると思います。しかし中小・中堅企業の場合「データを情報化して業務改善に役立てる」という段階までは、なかなか行き着けていないのが現状ではないでしょうか。

森戸 これからは、「蓄積された情報を分析し、それをお客さまから見た企業の価値に結びつけていく」ことがとても重要になってくると思います。「市場がどんな価値を自社に求めているか」、それを知り、それに応えるためにも、「価値ある情報を絞り込み、共有し、分析・活用」する。そのためには、それらの源泉となる市場からの情報を、基幹システムに蓄積し、戦略的に活用できるような仕組みを作らなければなりません。そこで自分たちの情報活用のイメージに近いパッケージを導入すれば、低コストかつスピーディに目的達成が可能になります。このスピーディーなシステム導入も業務効率化という面からもメリットは大きいのではないでしょうか。


(編集部)基幹システムを、オフコンのままでいくか?オープン系にするか?という選択は、中小・中堅企業の方々が悩む部分だと思いますが、業務効率化という視点から見て、どう考えればいいのでしょうか?

森戸 2000年あたりからオープン系システムが登場してきましたが、当時は、オフコンからの切り替えをおすすめしても「今は景気がいいからこのままでいい」とか「自分たちの仕事は標準化されていなくて特別だから」という理由で、中小・中堅企業の一部ではなかなかオープン系システムへの切り替えが進みませんでした。せっかくゼロから作ってきたオーダーメイドのオフコンのシステムを、自分たちの業務とすべてはマッチしないパッケージソフトに置き換えるわけにはいかないというわけですね。

ところが不景気が続いてきたここ数年は、「今までの業務のやり方では自社の存続が危うい」と感じるような風潮もあり、自社の業務を、パッケージソフトの業務プロセスに合わせる流れもあります。ここ数年はオープン系システムやインフラがかなり低コスト化し、技術的に成熟してきていることも追い風になって、オープン系システムを選択する中小・中堅企業が増えてきています。

飯島 技術的な面で言うと、オフコンもオープン系も、基本的には同じコンピュータです。オフコンは、メーカーがOSやハードウェアも含めてすべて独自に開発してきたという経緯があります。業務アプリケーション用に最適化設計されており、近年は、そこにオープン系の技術を付け加えるような形で進化をしてきました。それに対しオープン系は、もともとのベースがオープンであるということで、ベースとなる土壌が違うだけで、機能面ではそれほど大きな違いがあるわけではありません。

森戸 双方はどちらに独自性がある、ということではなくて、「機能選択の有無」の違いですよね。

飯島 そうですね。オフコンで作るシステムは、ある意味、その企業の業務に特化させたものであり、ユーザーが自分たちで選択しなければならない要素が限りなく少ないのです。しかし、逆の側面から捉えると、たとえばシステムがカットオーバーしてからIT活用に対して何か新しい発想が閃いたときに、それをシステムに組み込むには非常にコストがかかる。それに対してオープン系は「究極の汎用化」ですから、ユーザー自身が、何をどのように実施するのか、手法やコストなどすべてを「選ぶ」ことができる。逆に言うと数ある選択肢の中からどれを選ぶのか、決断が必要になります。「選択」を決断することは、「手間がかかる」と捉えられてしまう場合もありますが、是非、「権利」であると捉えていただきたいですね。

森戸 企業の皆さんは自分たちの業務に集中したいわけですから、そうした「選択」は面倒と言えば面倒なんですよね。オープン系システムに切り替えても、中小・中堅企業ではその選択をシステムベンダーに一切頼んでしまうというケースも少なくないです。そう考えるとオフコンを選ぶというのも、一つの選択ではあるのですが、未来志向の企業にとっては、業務拡張を行う中で"自分たちで選べる"自由度が高いオープン系システムの方が魅力的なのではないでしょうか。

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