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株式会社コスモ
コンピュータセンター
取締役技術サービス部長
大西 清七郎 氏 |
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コスト削減を目指しSAP R/3を導入
運用体制の改革にはHP Servicesを活用
IT投資のROI(Return On Investment:投資収益率)に関する議論が、ここ数年で急速に高まりつつある。その背景には企業経営にITが欠かせないものになっており、"ITは重要な経営資産"という意識が高まっているからであろう。
ROIを高めるには投資額の抑制と、効果の最大化というふたつの側面からアプローチする必要がある。1990年代は主として"TCO(Total
Cost of Ownership)の削減"に着目する議論が多く、どちらかというと前者のアプローチに重点が置かれていたが、最近では企業競争力強化のために戦略的にIT投資を行うべしという、後者のアプローチが強調される傾向が強くなっているようだ。しかしTCO削減の重要性は決して小さくなったわけでは決してない。コスト意識なくして投資収益率を高めることなどできないからだ。
特に24時間365日動き続けることが要求される基幹系システムでは、運用管理の負担をいかにして軽減するかが重要な課題になる。最近ではシステム運用管理ツールに自律性を与え、運用管理を自動化していこうという取り組みも進んでいるが、問題発生時に適切な対応を行うにはどうしても人間の介在が欠かせない。この"人間が介在する部分"の負担を軽減させることが、TCO削減の鍵を握っているのだ。
このような課題に対応するために、社外のリソースを積極的に活用することで、運用オペレーションの改革を行ったのがコスモ石油である。同社はコスト競争力の強化を経営戦略の柱のひとつに掲げており、あらゆる領域におけるコスト削減を進めてきた。情報システムもその例外ではない。システムコスト削減のために、以前はメインフレーム上で稼働していた基幹系システムを、2000年4月から順次SAPR/3へと移行しつつあるのだ。運用オペレーションの改革も、この取り組みの一環として進められてきたのである。
「コスモ石油ではメインフレーム運用を24時間体制で行っており、そのために4直2交替の体制が組まれています」というのは、コスモ石油の情報システムを担当するコスモコンピュータセンターで、取締役技術サービス部長を務める大西氏。当然ながらこのオペレーション体制では多数のオペレータが常駐する必要があり、膨大な運用コストがかかっているという。特に大きな負担になっていたのが、夜間運用に必要なオペレータの確保。夜間運用をいかに省力化していくかが、重要な課題になっていたのだ。
もちろんSAP R/3でも夜間処理を含めた運用が求められることはいうまでもない。メインフレーム時代のサービスレベルを維持しながら、運用負担を軽減することが求められたのだ。そのために採用された方法が、24時間365日体制でSAP
R/3システムを監視する、HPの遠隔監視サービスの活用だった。
コスモ石油では2001年4月に、基幹系システムの中核ともいうべき財務会計・管理会計・販売管理をSAP R/3へと移行。その本番稼働を契機にHPの遠隔監視サービスを導入し、SAP
R/3システムの運用を省力化することに成功するのである。 |