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日本デルモンテ株式会社

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日本デルモンテ株式会社

HP BW Packの活用でSAP BWをわずか3ヶ月で導入
トータルサポートとスキルトランスファを高く評価
導入事例
導入の背景
  システムの構築
  システムの効果
  今後の展望
  会社概要

1996年にSAP R/3の導入に着手し、1998年に全面稼働を開始している日本デルモンテ。ここではそのデータをより積極的に活用するため、SAP BW(Business Information Warehouse)が導入されている。導入方法としては「HP BW Pack」を採用。決め手になったのは、システムインフラからベーシス、アプリケーションまでカバーされたトータルサポートと、本番稼働後にユーザ企業自らがシステムをコントロールできる"スキルトランスファ"の存在だった。開発作業に要した期間はわずか3ヶ月。複数のプラットフォームから最適なものを選べるため、システムコストを抑制できる点も大きな魅力だという。2003年1月には本番稼働を開始し、試行的な活用をスタート。新年度が始まる4月から活用を本格化する計画になっている。

事例キーワード

 
製品: HP ProLiant
業種: 製造業/食品
ソリューション: ERP/SCM
 

導入の背景


日本デルモンテ株式会社
SAP R/3によって業務データを集約
その活用を推進するためSAP BWを導入


変化の激しい時代には、経営判断も迅速に行うことが求められる。そして適切な判断を下すには、そのベースとなるデータが欠かせない。

たとえば売れ行きが好調だった商品が急に売れなくなるという状況を考えて欲しい。経営者はその事態を売上データや在庫データから素早く把握し、生産の調整を指示するなどの対応を行う必要がある。もちろんデータの鮮度はできるだけ高い方がいい。古いデータで意思決定を行っているようでは、対応が遅れるだけではなく、判断そのものを誤る可能性も高くなるからだ。このような要求に応えるために、基幹系システムの刷新を行う企業も増えてきた。ERP等を導入することで業務データをリアルタイムに集約し、それを経営判断に活用するのである。

 日本デルモンテもこのような取り組みを積極的に進めている企業のひとつである。以前はオフコンを利用した基幹系システムを利用していたが、1996年からBPRとSAP R/3の導入に着手、ERPをベースにした基幹系システムが1998年から動き出している。最初に実現したのは財務会計とロジスティックス、ヒューマンリソースの各機能。その後管理会計の機能を追加し、経営におけるデータ活用を推進しているのだ。

日本デルモンテ株式会社 管理本部 総務部 副部長 三津兼一郎氏
日本デルモンテ株式会社
管理本部 総務部
副部長 三津兼一郎氏
 「当社におけるSAP R/3導入の特徴は、アドオンをほとんど行っていない点です」と説明するのは、日本デルモンテ管理本部で総務部副部長を務める三津氏。パッケージを標準のまま利用することは、バージョンアップの際にアドオンの修正や動作確認を行う必要がないため、最も理想的な方法だといえるだろう。しかし経営層が利用する管理レポートは、求められるものが企業によって大きく異なる傾向がある。日本デルモンテでも管理レポートに関しては、数十種類の帳票を独自に作り込んでいたという。

このような状況を改善する方法として日本デルモンテが着目したのが、SAP BW(Business Information Warehouse)の活用である。日本デルモンテではすでに1999年からSAP BWの紹介を受けており、高い導入効果が得られるだろうという評価もされていた。しかし当時はまだSAP R/3が本番稼働を始めたばかりの頃で、まずはSAP R/3の定着を先行させたいという気持ちが強かったという。その後約2年の期間を経てSAP R/3が十分に定着したと判断。2001年秋からSAP BWの導入検討を開始するのである。

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システムの構築


日本デルモンテ株式会社 管理本部 総務部 課長 栗原規夫氏
日本デルモンテ株式会社
管理本部 総務部
課長 栗原規夫氏
導入方法としてHP BW Packを採用
開発作業に要した期間はわずか3ヶ月


SAP BWの導入方法として日本デルモンテが採用したのが「HP BW Pack」だ。複数ベンダからの提案を募った上でこれらの提案内容を比較検討、2002年6月にHP BW Packの導入を決定している。その採用理由について、日本デルモンテ管理本部総務部で課長を務める栗原氏は「HP BW PackにはSAP BW導入に必要な全ての要素がすべて含まれているから」と説明する。「SAP BWはアプリケーションの性格上、システムのインフラ部分やベーシスの重要性が大きい。アプリケーションだけではなくこれらの部分もトータルサポートできることが、最も大きな前提条件になったのです」

しかしHP BW Pack採用の理由はこれだけではない。もうひとつの決め手になったのは、SAP BWをユーザ企業自らが最大限に活用できるように"スキルトランスファ(技術知識やノウハウの移転)"を行ってくれる点だと栗原氏はいう。データウェアハウスはいったん本番稼働にこぎつけても、それでシステム構築が完了するわけではない。データ分析の目的や方法論は経営環境や方針によって大きく変わっていくため、この変化に追随するために常にシステムに変更を加えていく必要がある。これを迅速かつ低コストで行うには、システムをベンダ任せにするのではなく、ユーザ企業自らがコントロールできるようにしなければならないのである。

導入プロジェクトがスタートしたのは2002年8月。まずはシステムインフラの整備や開発環境の準備、要件の明確化などが並行して進められていった。9月からは開発フェーズに入り、11月には本番環境の構築を開始。12月にデータ移行とテストを行い、2003年1月から本番稼働を開始する。開発作業に要した期間はわずか3ヶ月。これはHP BW Packの提案を行ったときにHP側が約束した期間であり、その約束を忠実に果たしているのである。

「最初にHPから"3ヶ月で開発が終わる"と聞いたときには、本当に終わるのだろうかと思いました」と振り返るのは、日本デルモンテ管理本部総務部の岡田氏だ。これまでのSAP R/3導入プロジェクトを考えれば、3ヶ月という期間は無謀にも思えたという。「しかし実際には、プロジェクトの進行には全く無理がありませんでした。むしろ余裕があったくらいです」

プロジェクトをトラブルなくスムーズに進められた理由として、栗原氏は「HPの技術者には高いスキルがあるから」と指摘する。SAP BWは非常に間口が広く、多岐にわたる知識が必要になるが、HPの技術者はそのすべてをきちんとカバーしていたという。また短期導入を可能にする方法論の存在や、プロジェクト進捗状況のドキュメンテーションのレベルの高さも、高く評価しているという。さらにプロジェクトの進め方も着実で、一度立てたスケジュールを忠実に遂行する姿勢にも安心感がもてたという。

  図:システム概念
図:システム概念図
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システムの効果


日本デルモンテ株式会社 管理本部 総務部 岡田光博氏
日本デルモンテ株式会社
管理本部 総務部
岡田光博氏
システム基盤にはProLiantを選択 
最小限の導入コストで大きな効果

今回構築されたシステムの概要は図に示す通り。SAP R/3 から売上実績データと原価データ、オフコンから売上計画データを抽出し、SAP BW内で4種類のデータキューブを作成、売上実績/計画と間接費実績/計画の4種類のレポートが日次で生成されるようになっている。キューブサイズは全体で約11GB。このデータ処理を、HP ProLiant ML580(2CPU/2GBメモリ)1台とHP StorageWorks 4314R(300GB)の組み合わせで実現している。

HP BW Packではプラットフォームとして、IAサーバ(Windows 2000 Server )、AlphaServer、HP-ux Serverが用意されており、求められるシステム規模や能力に合わせて最適なものを選択できる。これによってシステムの導入コストを必要最小限に抑えることが可能になっているのだ。もちろん導入期間の短さもコスト低減に大きな貢献を果たす。このような投資効果の高さも、HP BW Packの大きな魅力のひとつだといえるだろう。

このシステムによって期待されている効果は大きく3点ある。

まず第1は管理レポート作成の手間を削減できることだ。これまでは売上データなどはSAP R/3のレポートをいったんExcel 等に移し、それを人手で加工することで経営者が求めるレポートを提供していた。レポートは日次で作成されており、その日の状況は翌日の昼までにレポートに盛り込まれていたという。もちろんそのためには、毎日レポートを加工するという作業が発生する。この作業負担は非常に大きなものだったのである。

第2はレガシー系のデータもSAP R/3 のデータと統合して扱えること。日本デルモンテでは1998年からSAP R/3の全面稼働が始まっているが、既存のオフコンが完全にリプレースされたわけではない。売上計画に関する処理は現在もオフコンが利用されているのである。この部分に関してはSAP R/3 へのデータ集約は行われていないため、レポーティングも個別に行われていた。しかしSAP BWなら異種システムのデータも取り込むことができ、すべてのデータを統合した上でレポートを作成できる。基幹系に異なるシステムが混在する場合でも、それを意識することなくデータ活用することが可能になるのだ。

第3はデータ活用の柔軟性が高まることである。SAP BWはレポートをExcelに直接出力できるが、あらかじめExcel のマクロを作成しておけば、データに基づいたシミュレーションなども簡単に行えるようになる。「以前は間接費のレポートにSAP Report Painterを使っていましたが、レポートが画面に表示されるだけで、レポート内容にも制約がありました」と岡田氏。しかしSAP BWを導入してからはこのような制約がなくなり、レポートの自由度は一気に拡大したという。すでにグラフ作成用のExcelマクロなどが作成されており、データ分析に活用されている。

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今後の展望


試行段階を経て活用を本格化
将来は工場経営の仮想化も視野に

 現在(2003年3月)はまだ導入直後ということもあり、SAP BWの活用方法を試行している段階。この試行によって実際にどのようなレポートが必要になるのかを確認した上で、来期以降に機能の拡張を進め、活用を本格化していく計画だ。

 将来は工場経営のバーチャル化を、SAP BW等のIT活用によって実現することも視野に入っているという。「日本デルモンテには国内に5つの工場がありますが、現在はそれぞれ個別に運営されており、間接部門も重複しています」と三津氏。これをITの活用によって統合し、まるで"ひとつの工場"に見えるようにしていきたいというのである。「工場が地元に存在することは企業としての社会貢献のひとつであり、これを物理的に統合することは望ましくない。しかしITを活用すれば、物理的に分散している工場を統合管理することも可能になるはずです」。また食品業界では"食の安全"を確保するために、トレーサビリティ(生産・流通の追跡可能性)を高める取り組みが進みつつあるが、今回のSAP BW導入はこの取り組みにも大きな貢献を果たすことになるだろうという。

 業務データの集約から、そのデータの積極活用へ。日本デルモンテはHP BW Packを活用したSAP BWの導入によって、IT活用の新しいフェーズに入りつつあるのだ。

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会社概要


日本デルモンテ株式会社
所在地: 東京都中央区日本橋小網町4-13
取締役社長: 西山覚次
資本金: 9億円
設立: 1961年(昭和36年)
事業概要: トマトケチャップ、ソース類、ドリンク類等の加工食品製造・販売。

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  本ページに記載されている情報は2003年5月時点のものになります。
閲覧される時点で変更されている可能性がありますので、予めご了承下さい。
 
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