ビジネスPC販売の新提案 (1/2)

~HP MultiSeat Computing 編~

 

ビジネスPC販売の新提案  HP MultiSeat Computing 編

前回ではビジネスPC販売の課題として、購入時にはどうしてもイニシャルコストばかりが重要視され、価格勝負となりがちな現状をご紹介しました。本特集企画(全5回)では、話題のシンクライアント新製品から最新のCPU、無料セキュリティソフトウェアなどのテーマごとに、実際のセールスシーンを想定して分かりやすくご紹介し、これからのビジネスPC販売の新提案としてお役立ていただくことをコンセプトとしています。

さて、第1回目に取りあげるのは、1台のPCを複数ユーザで共有するという画期的なコンセプトで、しかも従来の半分のコストで導入可能という、現在大変注目されているソリューションです。

予算の限られた教育現場で、一人1台のPC環境を実現するには

営業の田中さんは、今年度から各自治体の教育委員会や学校等の案件を先輩から引き継ぎ、受け持つようになりました。そして、ある小学校のPC教室で、一人1台のPC環境を実現する最適なソリューションの提案を求められるのです。

     
 

お客様:
「小学校内に設置されているPC教室の、PCの入れ替えを検討しています。我校では、かなり早い時期にPCを導入したため、現在のPCはハードウェア的にも古くなり、OSも一世代前のもので使い勝手が悪くなってきていましてね……

現在教室には20台のPCが設置されていますが、これを機に一人1台の使用環境を作りたいと考え、一教室あたりの生徒数である40台の設置を検討しているんです。」

     
お客様イメージ
田中さんイメージ
 
     

田中さん:
「なるほど。現在のPC教室は、生徒一人に1台のPC環境ではないのですね?」

     
     
 

お客様:
「はい。日本では公立の小中学校のパソコン導入率はほぼ100%に達してはいるものの、児童7.2人に1台*という実状があります。*平成21年3月1日現在、文部科学省調査による

私立・公立学校など教育機関のPC導入普及率の現状は、米国では3人に1台,シンガポールでは2人に1台と言われています。国の施策として、教育現場におけるIT推進を示した「i-Japan戦略2015」が進められる中で、我校でも積極的にITを活用できる環境を整えていこうと考えています。

そこで、最新のPC環境を低予算で構築する最善の方法をご提案いただけたらと。」 

     
お客様イメージ
田中さんイメージ
 
     

田中さん:
「先生や生徒たちがストレスなく使え、最新かつ安心できるPC環境を低コストで実現したいということですね。スペック的にはどのような利用環境を検討されていますか?」

     
     
 

お客様:
「調べもの学習でのインターネットの利用や、学習ソフトなど使用するアプリケーションは限定されますので、比較的負荷は少ないと思います。ただし、教員が設定や管理を行うにあたって、シンプルで分かりやすいものが望まれますね。

     
お客様イメージ
田中さんイメージ
 
     

田中さん:
「お話をまとめますと、『導入時のコスト削減と設定のしやすさ』、『導入後の運用と管理のしやすさ』、『システム管理者など専門家が常駐しない環境で安心して使えること』、『ハイエンドな機能よりも使いやすさを重視すること』、以上の点が課題でしょうか?」

     
     
 

お客様:
「そうです。ただし、これまでの倍の台数を導入したいと言っても、予算は限られていまして。また、先生たちには面倒な設定や管理などで手を煩わせることのないことも譲れない条件なんですよ。」

     
お客様イメージ
田中さんイメージ
 
     

田中さん:
「わかりました。ひとまず自社に持ち帰り、ご要望にお応えできるプランをあらためて提案させていただきます。」

     

USBケーブルで繋ぐオールインワンソリューション

田中さんは、これまでのビジネス現場のお客様とは勝手が異なる、教育現場の提案依頼に頭を悩ませました。そこで、教育現場での案件に詳しい先輩の山本さんに相談してみました。

田中さんイメージ
 
     

田中さん:
「先輩、40台のPCを低価格でという依頼は、一般の企業様からもよく受けていた案件なので、今回もシンクライアントPCを検討してみましたが、すると導入の際の工数に費用が掛ってしまいます。導入時のコストも抑えられて、設定も簡単というリクエストにお答えする最適なソリューションはなんでしょうか?」

     
     
 

山本先輩:
「それなら、『HP MultiSeat Computing(マルチシートコンピューティング)』はどうかな?

1台のPCを複数人で同時に利用しながらも、従来のPCと使用感が変わらず、しかもコスト半減を実現できる。オールインワンソリューションとして、お客様にとって何よりも導入・管理が容易であるという大きな利点があるんだ。

一台のホストPCに対して最大10人までの複数ユーザが独立してアプリケーションを使うことができるんだけど、その構成は、ホストPCとなるマイクロソフトの新OS“Microsoft Windows MultiPoint Server 2010 ”搭載の「HP MultiSeat ms6000 Desktop」と、アクセスデバイスと呼ばれる「HP MultiSeat t100 Thin Client」をUSBケーブル1本で接続し、あとはデバイス側にモニターとキーボード、マウスを繋ぐだけという本当にシンプルなものなんだよ。

HP MultiSeat Computingの製品構成
<HP MultiSeat Computingの製品構成 ※クリックで拡大>

ケーブルのみの接続だから増設の際にも手間が掛らない。生徒たちは、Windows7と同じインターフェースを使って、それぞれ独立した環境で作業ができるんだから、最新PCを一人1台手に入れたのも同じなんだ。
管理PCがホストのみなので、セキュリティ向上にも繋がり障害率も低くなるため、授業への支障が出ないといった利点もある。

今回の提案は、10ユーザまで接続可能なインテル Core2 Quad プロセッサ搭載のホストPCとして「HP MultiSeat ms6000 Desktop Extendedモデル」を4台と、デバイスの「HP MultiSeat t100 Thin Client」40台という組み合わせが想定されるけど、5ユーザまで接続可能なインテル Core2 Duo プロセッサ搭載「Essentialモデル」もあるので、案件に応じて提案するといいだろう。

デバイス側の電源は、USBを介してホストPCから供給されるため、外部電源は不要となっている。ホストPCは省スペース型、デバイスは超小型サイズな上に、モニター裏側にマウント設置もできるので、教室の限られたスペースの有効活用も一緒に提案するといいね。」

     
山本先輩イメージ
田中さんイメージ
 
     

田中さん:
「USBケーブルだけで接続できるんですか!? 複雑な設定や管理に時間を掛けることなく利用できるというのは、システム管理者や専門家の常駐が少ない教育現場には持ってこいですね。
しかし、『Microsoft Windows MultiPoint Server 2010』は、どういったOSなのでしょうか。それとライセンスはどうなっているのでしょうか?」

     

次ページへ続く: Microsoft Windows MultiPoint Server 2010とは?   

 

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