事業トップが語る、2010年度事業戦略インタビュー

~「成長」をキーワードにビジネス拡大路線をドライブ~

 

パーソナルシステムズ事業統括 取締役 副社長執行役員 岡 隆史

前号のHP Partner Newsよりお届けしております、「事業トップが語る、2010年度事業戦略インタビュー」企画。一足早く11月から2010年度を迎えたHPより、新年度の事業戦略並びに抱負、注力製品などをご紹介させていただきます。
第2回目は、パーソナルシステムズ事業統括(以下、PSG)の事業展開について、取締役 副社長執行役員の岡 隆史よりパートナー様へのメッセージです。

2009年度PSGビジネスレビューと、2010年度以降のビジネスPC市場

--HPのPCビジネスといえば、コンシューマー向けからビジネス向けまで、幅広いラインナップで展開しています。まずは、それぞれの昨年度のビジネス状況についてお聞かせ下さい。

最初にパートナーの皆さまには、2009年度HPのPCビジネスを支えて頂いた事に、心より厚く御礼申し上げます。 HPのPC事業においても、昨年度は厳しい市況環境にもまれた一年間でした。リーマンショック以降の急激な企業業績の悪化から大半の企業ユーザーでビジネスPCやワークステーションの導入は凍結され、国内市場全体が急収縮しました。

ただ、HPはその中でも新規顧客の開拓と新規リセラー様との連携に取り組んだ結果、業界平均を上回る前年比成長を維持し、ビジネスPCの市場シェアは過去3年連続で常にアップしています。また、2年前から開始した個人向けPC事業も前年比約70%の台数増で、PSG全体の成長を支える要因になりました。

--2010年度以降のビジネスPC市場について、どのように予測されていますでしょうか。

過去2年以上にわたりマイナス成長を続けているビジネスPCにとって、2010年度はプラス成長へと転換する重要な時期になると考えています。
新OSのWindows 7も登場し、これに対する企業のお客様の評価も高い。また、市場に存在するPCの多くは既に更新サイクルを迎えており、生産性と業務効率の改善はもちろんのこと、省エネ・セキュリティなどのキーワードに応えるクライアントPC環境の構築を、お客様自体が強く望んでいます。今後、企業業績が改善に向かう中で、ビジネスPCへの需要が確実に強まると予測しています。

新年度PSG事業戦略について

--2010年度におけるPSG事業戦略の概要をお聞かせ下さい。

「成長」をキーワードにビジネス拡大路線をドライブしていきます。HPのビジネスPCの国内シェアは約15%に過ぎません。お客様の業種や地域によってシェアにも大きなばらつきがあるのが現実です。パートナー様との協調による市場カバレッジの拡張、どれだけ多くのお客様にHPのPC製品を紹介できるか、という地道な活動が重要だと考えています。この為に、HPでは

  • 他には無い、特長ある差別化製品の提供と新規市場の開拓
  • 新たな業種や地域カバレッジを実現する、サービス & サポートプログラムの導入
  • お客様から声がかかる、“選ばれるベンダー”を目指したブランディング活動

等の中で、お客様とパートナー様から「HPはおもしろい!」と言われるアクションをスピーディーに展開していきたいと考えています。

--この事業戦略に基づく、2010年度で注力する製品やサービスについてお聞かせください。

  タッチ機能搭載PC HP TouchSmart 600PC

タッチ機能搭載PC
HP TouchSmart 600PC

  水冷ワークステーション Z400/Z800

水冷ワークステーション
Z400/Z800

  クラウド専用シンクライアント端末 HP t5730wi Internet Appliance

クラウド専用シンクライアント端末
HP t5730wi Internet Appliance

HPの強みは、価格競争力をはじめとした「世界No.1シェアを活かしたスケールメリット」と「製品ラインアップの豊富さ」ですが、国内では未発表の製品がまだたくさんあります。

2010年のビジネスPC市場の領域では、タッチ機能搭載などWindows 7に最適化した新製品群や、省エネや静音性を追求した水冷ワークステーション、同時にパートナー様による自営保守アプローチの拡張、24時間保守サービスなど、ハードとサービス両面での強化を進めます。更には、クラウド専用端末や教育市場向け端末など、"ドアオープナー"となるイノベーション型の新製品も投入します。
これにより、今までHPとしては接点が持てていなかった、お客様やパートナー様との新しいビジネス機会を創出したいと考えています。

--HPの事業3本柱のうちの2つであるイメージング・プリンティング事業(以下、IPG)・エンタープライズ・ビジネス事業(以下、EB)との連携で、HPだからこそ可能な戦略についてお聞かせください。

様々なハードウェアやソフトウェア、サービスなどの組み合わせで実現される企業システムにおいて、お客様はよりシンプル化された、信頼性の高いソリューションを最もコスト効率良く利用したいと考えています。それぞれの製品分野で世界最高水準の実績を持つHPは、そういったお客様のニーズに対応できる数少ないベンダーです。

PSGにおいても、シンクライアントはじめ顧客のクライアント環境の提案に際し、サーバーやストレージ、管理ツールなどEB製品との連携が重要で、ベンダー統一によるシステムの親和性、発展性、さらには導入後のサポート効率の高さが大きな差別化要素になっています。IPGのプリンティング製品も同様で、特に個人、中小・中堅企業のお客様に対してメリットをご提供できるようなシナジー効果も狙っていきます。

パートナービジネスについて

--上記で挙げられた注力製品やサービスは、パートナー様のビジネスにどのようなメリットやチャンスをもたらすことになるのでしょうか。

まず、今年は企業向けPCの更新需要が顕在化するタイミングである事を意識し、お客様とのコンタクトを増やし、そのビジネス機会を出来る限り多く取り込めるように動くべきです。
5~6年前と比べ、現在の企業向けPCに求められる要件レベルが飛躍的に高まっており、単なるハードウェア入替えではなく、セキュリティ、省電力、管理性等を満たすクライアント環境が必要です。また、クラウド対応や仮想化運用を望むお客様も増えています。パートナー様にとって、提案の切り口となるソリューションやサービスの選択肢が大きく拡がっており、それはビジネスチャンスそのものの増加です。

また、日本のお客様で海外での事業展開を加速する動きも急速に拡がっています。ここでも全世界170ケ国に拠点を持ち、グローバルにビジネスを展開しているHPだからこそ、お手伝いできる機会が増えていくと考えています。

--これらのビジネスに関連して、パートナー様に期待することとはどのようなものでしょうか。

HPはお客様にとって最適なプラットフォーム製品と、それらが安心して利用できる基本サポートとサービス提供に特化しています。その上で、個々のお客様が求めるシステム構築にはパートナー様がそれぞれ得意とするソリューションが不可欠です。また、地方エリアのカバレッジやお客様との密なコミュニケーションはパートナー様との協調が大前提と考えています。

--その他、ビジネスを促進していくためのプログラムやキャンペーンについてお聞かせください。

HPはパートナー様にとって「手離れが良く」「付加価値を提供しやすい」、そして「お客様に喜んで頂ける」製品の提供ベンダーになりたいと考えています。その為には、コストパフォーマンスに優れた製品と高い品質、サポート力が何よりも重要です。
さらに、その製品特長や優位性を、各種キャンペーンやPR活動を通じて、あらゆる角度から広くお客様に伝えていく事が、パートナー様ビジネスの効率化に繋がると考えております。同時に、パートナー様との戦略共有や製品トレーニングを狙いとした各種セミナー活動の全国展開も引き続き実施していきます。

--最後に、パートナー様へのメッセージをお願いします。

パートナー様へのメッセージ  

私ども日本HPは日本国内でのビジネスがその事業基盤です。国内のお客様のビジネスが成長する事で、さらにIT投資が加速され、それがまた日本企業の強さに繋がるという、プラスの流れを創る事にパートナー様と共に貢献したいと考えています。

ぜひ、日本のお客様のグローバル競争力を高める、その結果としてのパートナーの皆様と日本HPのビジネス成長を獲得する、という共通目標を持ちながら、今期も良いビジネスを展開していきましょう。