日本AMD担当者に訊く、CPUとGPUの統合戦略。

昨年夏に発表したノートPCのビジネススタンダードモデルHP ProBook 4525s/CTは、高性能で省電力、なおかつアグレッシブな価格設定により大変ご好評いただいています。
それを支えているAMDのテクノロジーとHP ProBook 4525s/CTについて、日本AMD株式会社ビジネスディベロップメントマネージャーの松永圭右氏をお招きし、日本HPコマーシャルモバイルビジネス プロダクトマネージャー 白木智幸をまじえつつお話を伺いました。



Q:AMDとはどのような会社なのか、製品は競合他社とどこが違うのか簡単にご紹介いただけますか。


日本AMD株式会社 ビジネスディベロップメントマネージャー 松永圭右 氏

日本AMD株式会社
ビジネスディベロップメント
マネージャー
松永圭右 氏

松永氏(AMD):※以下敬称略
AMDはインテル社とほぼ同時期、1969年の創業となります。AMDが競合他社と決定的に違う点は、PCの主要コンポーネントであるCPUとGPUをトータルにサポートする企業であるというところにあります。単独でこれらすべてをトータルにサポートすることに、どのようなユーザーメリットがあるのかと申しますと、総合的なパフォーマンスにおいて非常にバランスが良く、高い信頼性を実現でき、なおかつコストも抑えることができるということです。

2006年に最先端のGPUベンダーであったATIテクノロジーズ社を買収し、CPUとGPUをトータルにサポートする取り組みを進めてきました。その成果として、2011年にCPUとGPUを融合させたまったく新しいAPUというプラットフォームを発売することになりました。



パソコンの「3つのコア・システム」を
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AMD最新テクノロジーAPUの
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Q:最近発表されたFusion APU (以下APU)という革新的な製品はどのようなコンセプトなのでしょう。


松永(AMD):
APUとはAccelerated Processing Unitの略で、CPUとGPUをひとつのプロセッサーダイの上に統合した新しいテクノロジーです。昨今はコンシューマーも企業ユーザーも、PCのグラフィックに依存した用途やアプリが非常に増えてきています。たとえばコンシューマーでは、YouTubeなどの動画やBlu-rayビデオであったり、企業ユーザーの場合はクラウド環境や仮想化などWeb系への依存傾向にあります。こうしたニーズに応えるために、競合他社のようにCPU速度を追求するアプローチもあります。 しかし、AMDはGPU依存のところはGPUにまかせ、CPUの負荷を極力下げてシステム全体のパフォーマンスを向上するという戦略を採用しています。

APUもそうしたアプローチから生まれたテクノロジーです。CPUとGPUをひとつのダイに載せることによってコストが下がり、なおかつ低消費電力であり、今までチップセットを経由していたことで生じていたメモリーレイテンシーなどもなくなることでパフォーマンスも向上します。



APUとは?
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Q:AMDの製品はどのような分野に導入され、どのような実績があるのかご紹介いただけますか。


松永(AMD):
まずスーパーコンピューターの分野ですが、日本国内では東京大学、京都大学、筑波大学にAMD Opteron? プロセッサー(以下Opteron)をご採用いただき、協業させていただいています。年に2回、世界中のスーパーコンピューターのランキングが発表されるのですが、昨年11月に発表されたTOP 50社中約半分にOpteronが採用されています。

このほか、ビジネス分野では、主要なグローバル企業様や大手ITベンダー各社様、たとえば大手検索エンジンの企業様や、最大手の動画配信企業様などでも、クライアントからサーバーまで幅広くAMD製品を既に多くご採用いただいています。
また、コンシューマーの分野では、最近3Dの製品が登場して話題となった人気のゲーム機など、何製品かにAMDのテクノロジーをご採用いただいています。

ちなみに、史上最多12コアのOpteron(Magny-Cours)は、米国のコンピューター専門メディア“infoworld”が主催する「InfoWorld's 2011 Technology of the Year Award」において“Best CPU”に選ばれています。物理コア数の多いことがどのようなユーザーメリットをもたらすのかと言いますと、今いちばん重宝されている用途は仮想化です。仮想化のパフォーマンスは物理コアの数に依存しますので、多い方が圧倒的に有利となります。 それと、これはコンシューマー製品の話題になりますが、価格.comのプロダクトアワード 2010 デスクトップPC部門で、AMDの6コアCPUを搭載したPavilion Desktop PC HPE-360jp/CTがNo.1の金賞を受賞しています。また2010年のCPU部門においてもAMDは2年連続で金、銀、銅の3冠を受賞しました。 個人、企業を問わず、コンピューターリテラシーの高いお客様からは、確実にAMD製品はご信頼いただいています。



InfoWorldにて2011年の
Best CPUに選ばれました
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Q:AMDのCPU、GPUが搭載されているHP ProBook 4525s/CTのユーザーメリットはどのような点でしょうか。


松永(AMD):
HP ProBook 4525s/CTは、搭載されたGPUとチップセットとCPUの3つがともにAMD製品であるということで、非常にバランスの良いPCになっています。オフィスで快適にお使いいただけるハイパフォーマンスの製品であると思います。それと、導入、運用コストの低さもポイントです。AMDを搭載したHP ProBook 4525s/CTは、競争力のある価格だけではなく、低消費電力であることから運用コストも抑えることができます。

これはひとつの参考意見ですが、IT専門メディアのwebマガジン「ASCII.jp×ビジネス」のテスト(「いま旬のビジネスPC 第14回」)では、冷却ファンが静かで動画や音楽鑑賞が快適であり、ビジネスでもマルチメディア用途でも使える「面白い選択肢」であるという お褒めの言葉を頂戴しています。



Q:3万円台からという大胆な価格設定ですが、HPのノートPCラインナップのなかでHP ProBook 4525s/CTはどのような戦略的位置づけでしょう。


日本ヒューレットパッカード株式会社 コマーシャルモバイルビジネスプロダクトマネージャー 白木智幸

日本ヒューレットパッカード株式会社
コマーシャル
モバイルビジネス
プロダクトマネージャー
白木智幸

白木(HP):
HPのビジネスノートブックPC製品は、モバイル製品、デスクトップリプレイス製品、ワークステーション製品という3つのカテゴリーがあり、モデル数にして現在16機種展開しています。そのなかで、HP ProBook 4525s/CTは、ディスプレイサイズ区分で、主力となる14インチから17インチのちょうど真ん中となる15インチモデルです。ProBookのSシリーズは、最新のテクノロジ-をいち早く採用することを主眼にしておりまして、AMDさんのチャレンジ精神に通じるラインでもあります。今、一番新しいテクノロジーで、なおかつ価格競争力のある製品を求めるSMBやSOHOおよび一部個人のお客様に向けた製品という位置づけになります。

現在、HP ProBook 4525s/CTは、弊社の販売ボリュームの中でも大きな比率を占める製品になっていまして、TOPセラーになる時期もある強力なプレイヤーです。また、価格に関しましては、現在「ウルトラバリュー・キャンペーン」として3万円台からという、非常にアグレッシブな価格にてご提案させていただいています。インテル製CPUを載せた同じ筐体のHP ProBook 4520もアグレッシブな価格展開をさせていただいていますが、同構成でも実質HP ProBook 4525s/CTの方がお買い得になっています。

HP ProBook 4525s/CT
HP ProBook 4525s/CT


Q:HP ProBook 4525s/CTを購入するとマングローブの植樹ができるという、ユニークなエコプロジェクトについて教えてください。


白木(HP):
「HP×AMD エコプロジェクト」と言いまして、HPのAMDチップが搭載された3製品(ビジネスモデルのノート型、デスクトップ型とも)をご購入いただくと、1台につき1本のマングローブ植樹が行われ、お客様が地球環境の保護に直接貢献できるというプロジェクトです。

導入のきっかけは、以前から環境保護活動に熱心に取り組んでおられるAMDさんからのご提案です。HPでも、かねがね何か環境問題に貢献できるアイデアがないものかと模索していたところでしたので、AMDさんのご提案を受け、非常に良いかたちで取り組みを始めた次第です。最近は、各企業の購買担当者様もエコロジーに対して非常に関心が高いので、AMDチップ搭載のHP製品は消費電力も少ない上にエコにも貢献できるという、ある意味尖ったメッセージングができているのではないでしょうか。

松永(AMD): マングローブの植樹活動は日本の環境NGOのイカオ・アコ様に委嘱されていまして、日本から若者のボランティアが毎年約5回フィリピンへ派遣されています。会社規模でエコに取り組んでいる例はありますが、このプロジェクトのようにお客様が直接貢献できるようなエコ活動は今まではなかったと思います。対象製品をご購入いただいた企業様のところへ我々が直接出向かせていただき、表彰式を行って植樹証明書を発行させて頂くこともございます。

従来はデスクトップPCのみを対象にしていましたが、今年(2011年)からはノートPCも対象となりました。AMDとHPは環境貢献活動を2008年10月より共同で開始し、継続しているということが理由で導入につながったケースもあります。導入コストもランニングコストも安いうえに、環境保護活動にも貢献できるということで、新規参入や差別化ポイントとしてもお話し頂きやすいのではないでしょうか。



HP+AMD エコプロジェクト
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環境保護(AMD GREEN)~AMD eco プロジェクト2011継続決定~
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白木(HP):
AMDさんは環境保護に熱心に取り組まれているから、という理由で商談がまとまったとい う話も社内の営業から聞いております。



Q:販売パーナー様に向けたメッセージをなにか一言いただけますか。


松永(AMD):
AMD製品はコストが抑えられているので競争力があり、安心してお見積を提出して頂けるかと思います。価格以外でも、スーパーコンピューターの話題や、CPUとGPUの統合テクノロジー、あるいは価格.comのプロダクトアワード2010/デスクトップPC部門の金賞、パソコンCPU部門での金銀銅賞独占など、セールストークに結びつくキーワードには事欠きませんので、ご提案の際にはお客様の特性にあわせて、話題提供を頂けたらと思います。

白木(HP):
HP ProBook 4525s/CTは、筐体デザインはProBookのSシリーズ共通ですが、価格とパフォーマンスという点で非常にバランスの良い製品になっているので、お客様に提案しやすいかと思います。たとえば、リプレイスで何か面白いPCはないのかと、お客様に聞かれた際にご提案するのにも適した商材かと思います。

AMD搭載でハイパフォーマンスであるとか、価格も3万円台であるとか、エコロジーも意識しているので買っていただければ自動的に1台で1本植樹できますとか、とにかく話題豊富です。是非こういったキーワードとともに、お客様にどんどんご提案いただきたいと考えています。


HP Partner News 2011年4月5日号 特集記事]
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