「SANストレージは難しい」の常識を覆すP6300 EVA

SANストレージ新製品 P6300 EVA

この6月9日に、SANストレージの新製品 P6000 シリーズEVAが発売されました。
HP P6000 Enterprise Virtual Array 製品紹介

お知らせを見たパートナー営業担当の山口くん、早速ストレージ製品に詳しい加藤先輩から、P6300についていろいろ教わろうとしています。

ちょっと二人の会話をきいてみましょう。
HP P6300 EVA
HP P6300 EVA

ストレージ市場の半数を占めるFibre Channel(FC)-SAN向け新製品

山口くん:
P6300 EVAっていう新製品が出たそうですけど、これってどういう製品ですか?

加藤先輩:
EVA4400の後継だね。HPのSANストレージラインアップの中でも、ミッドレンジの位置づけだ。

山口くん:
ミッドレンジのSANストレージっていうと、既にP4000 G2 SAN(Lefthand)と、さらに先日買収した3PARもありますよね。これとは、どう違うんでしょう?

加藤先輩:
いい質問だな。まず、この3製品の位置づけはこの図のようになる。

山口くん:
P6000シリーズは位置づけ的には真ん中ですね。P4000シリーズとP6000シリーズの違いは、P4000シリーズがiSCSI、P6000シリーズがFC(Fibre Channel)…先輩。言っちゃなんですけど、FCっていうのはちょっと古い規格なんじゃないですか?

加藤先輩:
おいおい、たしかに世の中今はiSCSIだNASだって言ってるけど、実はFCの市場というのはまだまだとても大きくて、ディスクストレージ市場の半分はFCなんだよ。SANストレージを売るのに、この市場を見逃すわけにはいかないぞ。

iSCSIは手軽で、信頼性も向上してはきたけれど、それでもまだFCの信頼性の方が一歩上。それが決め手で、サーバーと直接接続されたストレージをたくさん導入したけれども、ストレージが増えすぎて困っている、統合を考えているようなユーザーにとって、P6300 EVAは手頃なソリューションなんだ。
既に10万台以上の出荷実績のあるEVAだから、ソリューションが豊富で導入も容易、かつ信頼性が高いので安心しておススメできる。


ストレージ市況
国内ストレージ外付ディスク
ストレージシステム市場
承諾番号:IDCJ-11-0609
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山口くん:
うーん、なるほど。では3PARとP6000 EVAのターゲットはどう違うんですか?

加藤先輩:
3PARはもっと大規模な、容量でいえば30TB以上をターゲットにした製品だ。変化の激しい環境で、プライベートクラウドなどを運用するようなケースに適している。

P6300 EVAは、そのような環境ではなく、決まったアプリをしっかりと守って、安定的に稼働させたいユーザーにおススメだ。たとえば、基幹系業務システムのストレージを仮想化して統合したり、あるいはバックアップストレージを統合したいといったニーズのあるユーザーだね。

2.5インチディスク対応で大容量化、iSCSIポート併設でRFP対策もOK

山口くん:
ハードウェアとしては、どんな特徴があるんですか?

加藤先輩:


EVA4400/6400と
P6300/P6500 EVAの比較
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EVA4400をベースに、パフォーマンス改善と大容量化を実現しているよ。
特に大きいのが、2.5インチハードディスクに対応したこと。それに合わせて収納できるディスクが増えて、データ容量が2倍以上になった。

2.5インチディスクは可動部が小さい分、節電にもなっている。また、電源にも、高電源変換効率 80PLUS認定パワーサプライ(PSU)を採用していて、省電力設計だ。

ポートについては、EVA 4400は4Gb/s FC 4ポートだったのが、P6300 EVA FCモデルでは8Gb/s FC8ポートへと、スピードとポート数が2倍になった。さらに、別モデルでは内蔵で1Gb/sのiSCSIポート、10Gb/sの iSCSI/FCoEポート搭載モデルがある。

山口くん:
あれ?FC製品だといっていたのに、iSCSIポートもあるんですか?

加藤先輩:
3種類のコントローラーが提供されていて、iSCSIにも対応できる。実は今まで、データベースを使った基幹業務システムのような、EVAが適していると思われる規模の案件でも、RFPに「iSCSIとFC両方に対応できること」という条件がついていたり、価格的な制約から泣く泣く両インターフェースを持つ製品としては1ランク下のP2000/MSA ディスクアレイを提案していたようなケースもあった。これからは適宜P6300 EVAを提案できるということだ。

もちろんRFP対策だけじゃなく、FC、FCoE、iSCSIの混在環境でも運用できる。柔軟な接続が可能だ。
P6300 EVAにはArray Based Management(ABM)が標準で搭載されており、P6300 EVAを1台管理するのであれば、管理サーバーは不要、ファームウェアのアップデートも、直接イーサネットで接続したPCから操作できるんだ。また、ABMはBusiness Copyをサポートしており、バックアップのための筺体内コピー機能も使用できる。


FCoE, Fibre ChannelとEthernet
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第三者機関が認めた使いやすさ

山口くん:
なるほど。でも、SANストレージっていうと、どうも専門的でとっつきにくくて、簡単なのがいいというお客様にはススメにくいというイメージがあるんですよ。

加藤先輩:
P6300 EVAだったら大丈夫だよ。ストレージ管理ソフトとして採用したP6000 Command Viewは、*Edison Groupという第三者機関が、競合他社の管理ソフトに比べて30%少ない操作で運用管理ができる、という評価をしている。

山口くん:
具体的にはどういうところがいいんですか?

加藤先輩:


従来型のRAIDのディスク管理
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P6300 EVAコントローラは、全てのディスクを一つの大きなストレージプールとして論理ディスクを割り当て、それぞれにRAIDの設定ができる。物理ディスクの割り当てを管理者が行う必要はないし、容量や使用率の最適化も全て管理ソフトウェアが行ってくれる。必要に応じたRAIDタイプの変更や単価が安いHDDへのデータ移行、階層化も2~3クリックで可能だ。

また、個々のアプリケーションが要求する容量に対し、サーバーには要求通りの容量を見せ、実際に必要となる領域のみを確保することで、ディスクスペースを有効に使うシン・プロビジョニング機能と、自動的にボリュームサイズの拡大・縮小を行うDCM(Dynamic Capacity Management)も提供されている。

山口くん:
へー。そんなことまでしてくれるなら専任のストレージ管理者がいなくても、サーバー・ネットワーク管理者がいれば、運用はできそうですね。

加藤先輩:
ディスクの増設って面倒くさいんだよね。たいていのストレージはサーバーとストレージを止めてメンテナンスするものだけど、ほぼ休日や夜間の作業になってしまう。

山口くん:
サーバー・ストレージを止めるとなると、そうなっちゃいますよね。

加藤先輩:
でもP6300 EVAは、さっき話したストレージプールの中に、増設したハードディスクが自動的に組み込まれていくから、休日や夜間に作業する必要がないんだよ。

山口くん:
それはシステム管理者にもやさしいですね。

加藤先輩:
バックアップ対策が豊富なのもP6300 EVAの特徴だ。P6000 Business Copyのライセンスで、従来のスナップショットだけでなく、クローンを作成したり、ミラーリングによる補完など、用途に合わせてさまざまなバックアップが取れる。

仮想化サーバーと相性がよい、移行ソリューションも万全

山口くん:
ところで、はじめに「ストレージ統合を考えているユーザー」が対象という話がありましたが、最近は安いストレージでも10TB、20TBというディスク容量を積めるじゃないですか?それでもストレージ統合はできる気がするんですが、なんでP6300がいいんですか?

加藤先輩:
確かに最近のエントリーのストレージでも10TBくらいなら対応しているよね。でも仮想化統合で大事なのは、容量だけじゃないんだ。仮想化統合するとストレージ側にOSやデータがすべて集まることになる。

もしこのストレージが使えなくなったら、そこに格納されているOSやデータは全部使えなくなることになる。だから、特に仮想化統合ではストレージの選定は充分注意しないとならないんだ。P6300であればストレージプールという構造をとっているから、難しいパフォーマンスチューニングもいらないし、オンラインでディスク増設も簡単なんだよ。仮想化統合したシステムは、運用が始まったら、そう簡単には止められないケースが多いから、エントリー機にありがちなRAIDの設定のし直しをしようと思ったら、またイチから構築みたいなストレージでは困るだろ?

さらにWindows Server、HP-UX、OpenVMSだけでなく、Linux、SolarisなどなどさまざまなOS、またVMware、Citrix XenなどのHyper Visorにも対応している。

山口くん:
VMwareにも対応してるんですね。最近話題となっている事業継続についてはどうでしょうか?

加藤先輩:
事業継続に適したアプリケーションとの連携も強化されているよ。VMware Site Recovery Manager adapterやWindows Hyper V with Live Migrationをサポートしている。

山口くん:
事業継続も含めいろいろと柔軟に対応できる製品なんですね。でも、ストレージ統合を考えているお客様で、データの移行が大変だから、ストレージ統合に踏み切れないお客様がいるんじゃないでしょうか?

加藤先輩:
いいポイントだね。マルチファンクションルーターMPX200を使うことで、オンラインでのデータ移行ソリューションが用意されているよ。データの移行も容易に行えるんだ。

価格は前モデルより30%安く。初期費用を抑えたいお客様にもおススメしたいP6300 EVA。

山口くん:
うーん、こうして見ていると、今までの「SANストレージは難しい」という常識を覆す、新しい製品な気がしますね。

加藤先輩:
そうだね。値段も、従来のEVA4400と比べると、約30%下がって、かつ、1エンクロージャーに25本もディスクが積めるようになったので、スモールスタートとしても申し分ないだろう。私は間違いなく提案できるお客様の幅が広がったと思っているんだ。山口くんも選択肢のひとつとして、必ずご紹介してみたらいいよ。


HP P6000 EVA 概要まとめ
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山口くん:
はい!SANストレージに抵抗のあったお客様にもおススメしてみる価値がありそうな気がしてきました。早速お話してみますね!

*Edison Group: http://www.theedison.com/ 

HP Partner News 2011年6月28日号 特集記事]
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