とうとうキタ! 軽い!薄い! 待望の法人向けタブレットPC登場!

とうとうキタ! 軽い!薄い! 待望の法人向けタブレットPC登場!

11月29日、日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、タブレットPC 「HP Slate 2 Tablet PC(以下、HP Slate 2)」を発表した。
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OSにはWindows 7 を採用し、8.9型タッチ液晶を搭載した、重さ690gのコンパクトモデルだ。製品のメインターゲットは法人ユーザー。Wi-Fiモデル(69,300円)とSIMフリーのWi-Fi+3Gモデル(72,450円)の2種類が発表され、Wi-Fiモデルは、2012年1月上旬、Wi-Fi+3Gモデルは2月上旬から発売となる。


第一印象は、スタイリッシュ


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Slate 2の第一印象は、軽量(690g)、薄型(厚さ15mm)、そして、スタイリッシュということだ。日本HPによれば、(タブレット端末の中でWindows OSを搭載した)スレートPCとしては最軽量だという。片手で手に持ち、片手でペン入力も可能なサイズだ。実はこれ、実体験に基づいた意外と重要なポイント。これまで何台か試してきたが、片手で持って使い続けることができるものは思いのほか少ないのが実情だ。 2Gバイトのメインメモリ(DDR2)、64GバイトのSSD、そして、企業での利用に最適なWindows 7 Professionalを搭載している。 ディスプレイは、8.9型ワイドのデジタイザー+タッチパネル付き液晶(1024×600ドット) を搭載し、指先操作だけでWebサイト・資料・写真が快適に閲覧できる。また、小さい文字や写真を拡大したり、全体を見るために縮小することも指先で簡単に可能だ。

しかし、実機を触った最初の驚きは、スムーズな標準搭載のデジタルペンによる操作といいたい。 デジタルペンを使った入力で、思った通りに文字が書けなかったり、認識しなかったりしたことはないだろうか? あるいは、ペン入力をするとき、手のひらがタッチ画面に触れると、ポインターが手のひらに反応して、うまく入力できなかった経験はないだろうか? デジタイザーが搭載された液晶とデジタルペンを使って入力してみると、そのようなことが一切ない。思った通りに文字が認識され、文字入力でき、そしてデジタルペンが認識されている間は、画面に手のひらをつけても反応しない。そのスムーズな動きに感動する。 タッチ入力とペン入力の併用することで、業務ソフト端末としてサインなどを合わせたペン入力ならではの操作を活用したビジネスも展開可能となるだろう。

HPのこだわりはペン入力だけではない。新たに、画面上でのソフトウェアキーボードによる入力では、キーを一つ一つタッチするのではなく、指を離さずに連続してキーをなぞることによってスムーズな入力を可能とする新入力方式、「Swype virtualキーボード」を提供している。 また、ボタンによる操作系にもこだわりを感じる。全体的にボタンは上部または、左右の上部に位置している。これは、手に持って利用した時にちょうど押しやすい位置になっている。 左の側面上部には「キーボードボタン」。このボタンを押すことで、ソフトウェアキーボードまたは手書き入力メニューを表示することができる。 本体上部の左側には、「音量大-小ボタン」、上部右側には「Ctrl+Alt+Delボタン」、デスクトップを表示するWindowsキー+Dのショートカットに相当する「Homeボタン」を搭載する。 Windows 7 を搭載しているため、ログインの際やタスクマネージャを表示する場合など「Ctrl+Alt+Del」のキーを入力する機会もあるだろう。このとき「Ctrl+Alt+Delボタン」を使うことで簡単に入力できる。


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このような細かいこだわりが随所に感じられるのが、HP Slate 2 となる。 コマーシャルビジネス本部モバイルビジネス部プロダクトマネージャ 白木智幸氏によれば、「HPは、2001年4月にペン入力できるiPAQ Pocket PC H3600を発表し、2002年に最初のタブレット型PCであるCompaq Tablet PC TC 1000を発表、10年以上にわたってさまざまなタッチテクノロジーへの投資を継続し、ユーザーの声を常に反映してきている」からだという。 「Ctrl+Alt+Delボタン」や「Homeボタン」の搭載も、これまでのタブレット型PCでの経験から実現したという。

次に、メインターゲットが法人ユーザーであるSlate 2の特長的な機能に迫ってみよう。

法人向けPCには、セキュリティ機能が必須

コンシューマー市場でのタブレット端末が普及するつれ、 企業においても、タブレット端末を利用しようというニーズは高まっている。しかし、ここで課題になるのがセキュリティだ。 例えば、コンシューマー向けのタブレット端末の場合、パソコンでは当然のBIOSパスワード機能を持っていない場合も多い。企業からすれば、セキュリティの機能不足に起因する情報漏洩への不安を感じながら、タブレット端末を導入するには不安もあるだろう。そのため、コマーシャルビジネス本部モバイルビジネス部マネージャ 村上信武氏は、「HP Slate 2は、法人向けパソコンとして求められるセキュリティ機能をとても重視している」という。

HP Slate 2で提供される主なセキュリティ機能は、次の3つだ。

  • BIOSパスワード

    法人向けPCでは、当然必要となるのがBIOSパスワードロック機能だろう。電源を入れたときに、BIOS画面上でソフトウェアキーボード表示をサポートし、外付けのキーボードを接続せずに、Slate 2本体だけでパスワードを入力できる。この機能は、他社のタブレット端末では、ニーズが高かったにもかかわらず、これまで搭載例がほぼなかったという。


  • 内蔵セキュリティチップによるデータの暗号化 ~ Embedded Security for HP ProtectTools~
    企業では、パソコンに保存されているデータを保護するために、ファイルやフォルダを暗号化することも一般的になってきた。内蔵セキュリティチップと組み合わせたファイルやフォルダの暗号化機能を搭載するHP Slate 2を採用すれば、ローカルデータに対するデータ保護の対策をとることができる。


  • 万が一の紛失や盗難に備える ~ Computraceソリューション for HP ProtectTools ~
    万が一紛失や盗難にあった際、遠隔操作でSlate 2に保存されたデータの削除・ロックが行える「Computraceソリューション for HP ProtectTools」のサービスが提供されている(別途有償サービス購入必要)。これは、グローバルで展開されているAbsolute社のComputraceソリューションをHP ProtectToolsに統合したものだ。GPS搭載モデルの場合は、HP Slate 2の存在する場所を特定し、経験豊富なスタッフによる回収も実施されるという。例えば、お酒をたくさん飲む機会の多い忘年会・新年会シーズンに、不注意でモバイルPCを電車に忘れて、ひやっとしたという経験を聞いた人も多いだろう。そんな場合は、このサービスを使えば、遠隔からPCをロックし、さらに回収を依頼することも可能となる。

今までの投資をムダにしない


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法人向けパソコンで必要になるのは、セキュリティだけではない。今まで行ってきたさまざまなIT投資を守ることが必要となる。そのため、今回採用されたのが、企業向けパソコンの標準OSといってもいいWindowsテクノジーだ。今回、Windows 7を搭載することで、企業の持ついろいろな既存IT基盤を活用できるようになる。例えば、プリンター1つとってみても、ドライバーを含めて、新たに提供する必要はない。なぜなら、Windows 7対応のプリンターであれば、いつものようにHP Slate 2に認識させて、設定するだけですぐに使えるようになる。USB端子も搭載されているので、USBメモリーなどが利用できる。今まで手元で使っていた周辺機器が、ほぼすべて使えるわけだ。また、SDカードスロットが用意されているので、デジカメの写真もすぐに取り込める。

もちろん、企業で使用する社内用ソフトウェアも、Windows 7に対応していればそのまま使用できる。さらに、今後のソフトウェアを開発するときも、新たなプログラミング言語を採用することもなく、今までと同様に開発することも可能だ。投資の最適化が常に必要される企業では、大切な視点といえるだろう。

新しいワークスタイルを提案

東日本大震災以降、ワークライフバランスを考慮した形での在宅勤務など、ワークスタイルの多様化が加速している。しかし、企業でのコミュニケーションの重要性は、変わっていない。そのため、コラボレーションを強化するために、急速に市場を伸ばしているのがWeb会議システムだ。HP Slate 2では、外側向きのカメラに加え内側向きのVGA Webカメラを搭載。HPは、SaaS型のオンラインWeb会議システム「HP Virtual Rooms」を提供しているが、例えばSlate 2でこの「HP Virtual Rooms」を使えば、アプリケーション・デスクトップの共有、グループチャット機能の機能といったWeb会議システムの一般的な機能に加え、ペン入力を生かしてホワイトボード機能で手書きのアイディアを共有したり、VGAカメラを使い顔の見えるリアルなコミュニケーションを実現するなど、遠隔地とのリアルなコミュニケーションに活用できるだろう。


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このように、法人向けパソコンとして必要とされる機能を提供しながら、Slate PC としての新しい価値を提供しているのが、HP Slate 2だ。サービス業での受付端末、医療機関での診察結果開示ツール、教育機関での電子教科書、小売業でのデジタルサイネージなど、さまざまな分野で手軽に活用することができるだろう。そのため、パートナーにとっても、新たな販売機会が広がったといえる。
今後、日本HPでは、案件支援をするHP Slate PCのソリューションチームを設置し、パートナー向けセミナーを定期的に開催するなど、販売・導入を支援する体制を整えていくという。ぜひ、みなさんもHP Slate 2 を手に取り、新しい体験をしてほしい。

HP Partner News 2011年12月6日号 特集記事]
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