これが『自働サーバー』だ!HP ProLiantサーバー Generation 8誕生【前編】

これが『自働サーバー』だ!HP ProLiantサーバー Generation 8誕生【前編】


 


インテル® Xeon®
プロセッサー E5 ファミリー

2012年3月、待望のHP ProLiant Generation8 (Gen8) がとうとう国内でも発表された。

HP ProLiant サーバー Generation 8 ›

今回のキーワードは、「自働サーバー」。Gen8では、最新のインテル® Xeon® プロセッサー E5ファミリーによる性能向上に加えて、「サーバー導入の常識が変わる」とも言われるHP ProActive Insight アーキテクチャーに注目が集まっている。本特集では、前編後編の2回にわたり、新たなHP ProLiant Gen8の魅力に迫ってみたい。

 

最新のインテル® Xeon ® プロセッサー E5 ファミリー登場

 
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今回、第1弾として発表されたHP ProLiant Gen8ラインナップは、タワー型ML350p、ラック型DL360p 、DL380p、ブレード型 BL460c、及びスケーラブル型のSL230s、SL250s の6種類だ。今後も、多くのラインナップがリフレッシュされ、リリースされる。

これらのHP ProLiant Gen8の心臓部を支えるのが、性能・内蔵機能・コスト効率の最適な組み合わせを提供する新しいインテル® Xeon ® プロセッサー E5 ファミリーだ。前世代のインテル® Xeon® プロセッサー 5600番台と比較して最大80%性能向上した。しかしただそれだけではない。インテルによれば、急速に増加するデータセンターのトラフィック需要に合わせて拡張できるように設計したという。インテル® インテグレーテッド I/O とPCI Express 3.0の対応によって、プロセッサーへのデータ転送能力が最大3倍になり、大量のデータ処理が必要なアプリケーション分野で過去最速の処理能力を実現しているという。

 
 
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HP ProLiant Gen8 開発の背景 - プロジェクト Voyager

 


日本ヒューレット・パッカード株式会社
インダストリスタンダードサーバー
製品本部製品企画部
荒木 裕介

 
   

HP ProLiant Gen8開発の背景を探ってみよう。「HP ProLiant Gen8 は、HPが2年にわたり240億円以上もの開発投資をかけ、900以上の特許を取得し始動した新たなプロジェクト『Project Voyager』 のひとつの成果です。」とProLiant製品を担当する荒木 裕介氏(日本ヒューレット・パッカード社インダストリスタンダードサーバー製品本部製品企画部)は語る。

そして、「このプロジェクトでは、HP ProActive Insightアーキテクチャーという新たな設計思想に基づいて、テクノロジー、インフラ、サービスを融合させた新しいサーバーの使用環境を提供することで、『お客様を楽にする』ということを目標としています。」(荒木氏)
どういう意味なのだろうか? HPでは、Gen8のキーワードとして「自働サーバー」を掲げる。これは、サーバーの導入・監視・運用・保守について、『自ら働く』サーバーという意味だそうだ。簡単にいうならば、「サーバー運用の常識が変わることです」と荒木氏は自信をもって語る。
では、サーバー運用の常識を変えるGen8の特長を、パートナーにとって想像しやすいように、実際のサーバー販売シーンである、①導入、②監視、③運用・保守に分けて、説明しよう。

① サーバー導入の常識が変わる - HP Intelligent Provisioning

 
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今までのサーバー導入では、通常、次のような手順をとるだろう。

  1. ファームウェア、ドライバーなどのソフトウェア最新版の調査
  2. それらのソフトウェアのダウンロード
  3. ダウンロードしたソフトウェアをメディアにコピー
  4. ファームウェアアップデート作業の実施
  5. OSおよびドライバーのインストール

「今まではセットアップに取りかかるまでに、ファームウェア・ドライバーの最新版を調査することだけでも、かなりの作業時間が必要でした。そして、調査が終わってやっとセットアップに取りかかれるようになります。つまり、サーバーを導入するまでにたくさんの作業と時間がかかるというのが、いままでのサーバー導入の常識だったのです」と、荒木氏は説明する。

 
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この常識を変えるのが、HPが提供するHP Intelligent Provisioningだ。 Gen8ではDVDやCDメディアを一切使用することなく、自動的に必要なファームウェア・ドライバー・OSをダウンロードし、インストールしてくれる。インストール作業は極めて簡単だ。手順を見ていこう。
インストール作業を開始するには、Gen8起動時に、キーボードでF10を押すことでスタート。F10ボタンを押すと、自動セットアップ画面が起動する。メニューからインストールしたいOSを選択して、OSのインストールイメージを指定するだけ。これだけで、ファームウェア・ドライバー・OSのすべてのインストールが始まる。インストールが始まると、Gen8は必要なドライバーやファームウェアをHPのWebサイトから自動更新する。

たったこれだけで、最新版の環境にOSインストールが完了する。荒木氏によれば、「いままでのインストール工数を45%削減し、セットアップ時間が3倍高速化します」とのことだ。
もちろん、インターネット環境に接続できない場合は、社内の代替サーバーを使用してインストールできる。

② サーバー監視の常識が変わる - Agentless ManagementとHP Active Health System

これまでのサーバー監視の常識といえば、次のようになるだろう。

  • NIC用には、HP Insight NIC Agentsをインストールするといったように、監視したい項目にあわせたエージェントを稼働OS上にインストールする。
  • 監視用のネットワークを構築し、エージェントが監視する情報を別途構築した監視ネットワークを経由し、管理サーバーへ通知する。
  • そして、障害発生時には、監視サーバーに保存されているログをコールセンターと共有し、解決にあたる。
 
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しかし、これらの従来からの監視方法は、いくつかの課題があったことは否めない。
「お客様によっては、稼働システム上に監視エージェントのようなシステム稼働そのものに直結しないソフトウェアを動作させたくない場合がありました。また、動作認定サポートされていないCentOSようなコミュニティLinuxを監視したい場合も多くあります。また、リモート管理用に導入しているiLO以外に、別途、監視ネットワークを構築したくないお客様もおられました。」と荒木氏は語る。

そして、その中でも一番の問題となるのが、障害発生時の対応だ。

荒木氏は続ける。「問題解決のために、障害発生前の情報を入手したい場合があります。障害対応時に必要となるログには、何かが発生したということは記録されるが、その前に何かがあったという情報は通常記録されていません。例えば、ログが記録される前に誰かが誤ってハードウェア構成を変更してしまっていたりしても、わからないことがほとんどです。実際の障害発生理由がそのハードウェア構成変更であったとしても、その記録が残っていないならば、なかなか障害解決に至らないこともよくあります。」
Gen8は、この監視や障害対応にも、革新的な仕組みを提供することで、今までの常識を変えることになった。

 
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まず、リモート管理用に評価の高いiLOに、単体でサーバー監視を行うための機能を統合した。iLOは、OSが稼働するCPUと異なるオンボードCPUで動作する。この利点を生かして、iLOがOSに依存せずに、稼働ハードウェアの情報を監視する『Agentless Management』機能が実装された。。OSに依存しないため、監視エージェントも不要だ。そして、監視した情報をiLOが接続される管理ネットワークから情報を共有できるようにした。これによって、監視ネットワーク構築と監視エージェントが不要になった。また、監視エージェントをなくすことで、セットアップ時のエージェントインストール作業も必要なくなる。稼働するOSも問わなくなるため、動作認定されていないOSでも監視できるようになった。

「しかし、Gen8は監視にエージェントが不要になったというだけではありません」と荒木氏。「iLOは、サーバーに電源が投入されてから、構成情報の変更を含めて、1600もの監視項目を記録し続けます。これは、HP Active Health Systemと呼ばれる機能で、いわば、航空機の運行情報をすべて記録する『フライトレコーダー』なのです。これにより万が一の問題発生時にも、迅速な問題把握と解決につなげることができるようになるのです。」と説明する。
つまり、電源投入時からあらゆる情報を記録し、効率的な監視を可能にする。それが、Gen8から実装された、Agentless Management、そしてHP Active Health System であり、サーバー監視の常識を変えることになるわけだ。

前編では、「サーバー運用の常識を変える」をキーワードに、①導入②監視という観点から、HP ProLiant Gen8 の特長を取り上げた。
後編では、HPが提供するサーバー運用の常識を変える③運用・保守を紹介するとともに、4月に開催されるパートナー向けイベントに潜入し、現地からのレポートを届けたい。

これが『自働サーバー』だ。HP ProLiant Generation 8誕生!【後編】 ›    

HP Partner News 2012年4月10日号 特集記事]
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