これが『自働サーバー』だ!HP ProLiantサーバー Generation 8誕生【後編】

これが『自働サーバー』だ!HP ProLiantサーバー Generation 8誕生【後編】


 


インテル® Xeon®
プロセッサー E5 ファミリー

2012年4月10日号 特集「これが『自働サーバー』だ!HP ProLiantサーバー Generation 8(Gen8)誕生【前編】」では、「サーバー導入の常識を変える」をキーワードに、①導入②監視という観点から、Gen8 の特長を取り上げた。

今回の後編では、HPが提供するサーバー運用の常識を変える③運用・保守を紹介するとともに、4月19日に開催されたパートナー向けイベントに潜入し、現地からのレポートを届ける。

 

サーバー運用の常識が変わる ? HP Insight Online


日本ヒューレット・パッカード株式会社
インダストリスタンダードサーバー
製品本部製品企画部
荒木 裕介

 
   

サーバー運用・保守といえば、導入したサーバーの構成管理が必須だ。モデル・スペック・シリアル番号・稼働OS・保守契約・期間など、必要な項目をサーバーごとにExcelシートに入力し、管理している人も多いのではないだろうか?
この基本である構成管理は、よくてExcelで実施。しかし、いつの間にか現状に追従できなくなる、あるいは、把握できなくなってしまうというのが、これまでのサーバー運用の常識だ。例えば、日本では4月といえば異動の季節。担当者が人事異動で転勤になってしまうこともよくあるケース。そんなとき、新しい担当者がExcelでの情報更新を滞らせてしまい、現状に追随できなくなってしまうこともあるはず。しかし、サーバーの構成情報や契約情報をきちんと管理していなければ、万が一の保守対応時などに余計な時間を取られたり、的確な診断ができない場合も出てきてしまう。

この常識を、HPが新たに提供開始する 「HP Insight Online」 が変える。
Gen8と共に発表されたこのサービスは、2012年6月から公開予定のクラウドサービスだ。
HP Insight Onlineは、HPが管理するWebサイト上で、ハードウェア管理ポータルを提供するサービス。確認できる内容は、サーバー構成情報、障害アラート情報、およびHPの保証・保守契約情報である。これらの情報収集の基盤となるのが、「HP通報サービス」だ。

 
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HP通報サービスは、サーバー・ストレージで検知された障害情報をHPに自動通報し、契約サービス時間帯に応じ、HPから顧客へご連絡。エンジニア派遣など必要な措置を行い、問題解決にあたる無償サービスだ。これによって、連絡の手間が減るだけでなく、障害の未然防止や早期発見、障害復旧の時間短縮が可能になる。2005年から開始されている本サービスは、「すでに世界で135万台以上のサーバー、ストレージで利用実績のあるお客様・ パートナー様に高い評価を得ているサービスです」とProLiant製品を担当する荒木 裕介氏(日本ヒューレット・パッカード社インダストリスタンダードサーバー製品本部製品企画部)は語る。
このサービスを基盤とし、クラウドサービスとしてさらに進化させたのが、HP Insight Onlineだ。

早速、HP Insight Onlineにアクセスしてみよう。インターネット上のクラウドサービスなので、Webブラウザ経由でのアクセスとなる。所定のIDとパスワードを入力してログインすると、HP Insight Online トップページが表示される。トップページには、ユーザーごとに、サーバー情報・サービスイベント情報・保証/保守契約情報が表示される。
これまで担当者が手動でExcel管理していたサーバー運用に必須の情報が、全てHP Insight Online上で管理できるようになるわけだ。つまり、HP Insight Onlineは、構成管理・障害管理・契約管理にかかる顧客の運用工数を、圧倒的に削減することになる。
「ただし、HP Insight Onlineは、単なるサーバー管理のポータルではありません。HPが提供するハードウェアのテクノロジーとサービスが一体となることで、真価を発揮するのです。」と荒木氏は続ける。

まずは、ハードウェアのテクノロジーから見てみよう。最新のHP ProLiant Generation 8 (Gen8)では、前編で紹介したように、OSから独立して動作し、フライトレコーダーのようにあらゆる情報を監視する「iLO Management Engine」が搭載されている。このiLO Management Engineには、HP Insight Onlineへ接続するための機能が新たに追加されており、OS上に監視エージェントや特別なソフトウェアをインストールすることなく利用できる。接続方式としては、中継サーバー(HP Systems Insight Manager)を介して接続する方法に加えて、将来的にはiLO単独でHP Insight Onlineへ接続する方法が可能だ。もちろん、Gen8以前のProLiantサーバー (G6/G7)であっても、監視エージェントを利用すればHP Insight Onlineに登録することができる。

続いて、サービスとの連携を見てみよう。HP Insight Onlineは、HP通報サービスを基盤としているため、登録されたサーバーに万が一の障害が発生した場合は、即座にHPに通報される。また、HP Insight Onlineでは、通報された障害の状況や対応履歴を確認し、レポートとして出力することも可能だ。
「テクノロジー、クラウド、サービスを一体で提供できるのはHPだけの強みです。」と荒木氏が語る通り、HP Insight Onlineは、これまでのサーバー運用の常識を変えるクラウドサービスと言えるだろう。

このHP Insight Onlineの特徴を活かすことで、これまでにないサーバー管理の提案が可能だ。例えば、全国に点在している支店に配置されたサーバーを管理するために、支店ごとのサーバーをHP Insight Onlineへ登録する。これにより本社IT部門は、それらの集まった情報を HP Insight Online経由で一元管理できるようになるというわけだ。全国に散らばる大量のサーバー管理に頭を悩ませていた企業のIT部門にとって、非常にメリットの大きいサービスとなる。将来、iLO単独での通報機能が利用可能になれば、さらに適用範囲も大幅に広がっていくはずだ。

そして、パートナーにとっても、このHP Insight Online には様々なメリットがある。HP Insight Onlineには、エンドユーザー向けのポータルに加えて、パートナー向けのポータル画面も用意されるのだ。つまり、パートナーが納品あるいは管理している顧客のサーバー情報を、このクラウドサービス上で閲覧することが可能となる。顧客満足度を高める第一歩は、お客様の環境を把握していることだろう。パートナー向けのポータル画面には、販売したお客様ごとの情報がまとめて閲覧できるため、お客様のサーバー環境を一元的に管理することが可能となる。例えば、担当営業が急に異動や転勤になっても、細かな引き継ぎをせずとも、HP Insight Online から納入された機器構成や保守契約情報などを把握することができる。保守契約切れ等の情報をInsight Onlineで確認し、契約延長やリプレース提案を行うことで、ビジネス機会損失を防ぐことも可能となるだろう。また、万が一の障害発生時には、HP通報サービスによる迅速な障害対応に加え、HP Insight Online上の情報をお客様と共有しながら対応に当たることも可能となる。つまり、パートナーにとって、HP Insight Online は、顧客満足度を高め、ビジネス成長を支援するツールともいえるのだ。
単なるスペックや金額だけではなく、こんな機能を持った製品を売る、という選択肢を持つということは、販売する側のその後の時間や効率にも、大いに関係してくるのではないだろうか?

『HP/Intel presents 「New HP ProLiant Live 2012 」for パートナー』潜入レポート

 

2012年4月19日(木)、グランドハイアット東京で、『HP/Intel presents 「New HP ProLiant Live 2012 」for パートナー』と題したパートナー向けHP ProLiant  サーバー Generation 8 (Gen8)? 発表イベントが開催された。
会場正面スクリーンには、HPとインテル社ロゴが配置され、Gen 8のフロントべゼルを摸した落ち着いたブルートーンのステージ。開始前には、すでに事前に設置された席が埋まってしまい、スタッフが急遽、イスを配置するほどの活況を呈していた。


オープンニングに、Gen 8 プロモーションビデオが流れ、イベントがスタート。

まず、最初に登壇したのは、インダストリースタンダードサーバ事業本部 事業本部長 林良介氏だ。林氏は、HPビジネス近況、Gen 8 開発の背景やパートナーに対する期待を語った。静かな中にも、新製品の手応えを確実に感じている意思を明確に伝えた。

 
   

続いて、インテル株式会社 岡本航児氏が、Gen8の心臓部である新世代 Intel® Xeon® プロセッサー E5ファミリーについて、実際の製品を手に持ちながら、強化ポイントを簡潔に説明した。前世代のインテル® Xeon® プロセッサー 5600番台と比較して最大80%性能向上しただけではなく、インテルR インテグレーテッド I/O とPCI Express 3.0 の対応により、プロセッサーへのデータ転送能力が拡大。大量データ処理が必要なアプリケーション分野で必要となる能力を実現しつつ、セキュリティ機能への強化などを語った。

 
   
 
   

そして、HPパートナー向けイベントといえば、定番の寸劇を交えたセールスポイントをまとめたセッションだ。 この寸劇を使ったセッションは、非常に評判が高い。なぜなら、パートナーにとって実際の提案現場を想定しやすいことや日本HP社員による熱演により、製品差別化のポイントが理解しやすいということだからだ。
まず、オープニングは、サーバーマーケティング統括本部 木村剛氏によるGen 8 の詳細説明。そして、競合ベンダー製品を利用している顧客から、「どのようにして関心を引くか」という設定で、寸劇がスタート。本特集における前編、後編でも紹介した導入、監視、運用の観点から、セールスポイント紹介を中心に、実際のデモンストレーションを交えて、熱演。各パートの最後に、明日から使えるセールストークのまとめを実施。このとき、多くのパートナーが、手元の資料にメモを書き込んでいたのが印象的だった。

続いて、サーバーマーケティング統括本部事業企画部部長 宮本義敬 氏によってパートナー支援施策への説明へと進んだ。セッションの中で、宮本氏が強調したのは「Gen 8は、過去の新製品に比べて滑り出しが非常に好調であること」、日本HPがお客様やパートナー様へヒアリングした結果では、「皆様の期待が、スペックから運用・管理に変わってきていること」ということだ。そのため「パートナー様が、お客様に今回のGen 8 のコンセプトや特徴の話をすれば、確実に興味をひいていただける」と自信を持って語った。
また、昨今のクラウドの活用が増えてきている背景から、HP Insight Onlineに対する期待も高まっていることを話すとともに、そして「HP Insight Onlineに加えて、パートナー様の独自のサービスを付加することで、お客様を100%満足していただけるようになると信じている」とパートナーとの協調を強く訴えた。

 
   

そして、最後にパートナー支援策として、さまざまな強力な施策、驚きのキャンペーンを発表した。
このパートナー向けイベントの締めの挨拶として、壇上に上がったエンタープライズアライアンス営業統括本部長 吉谷清氏は、「待ちに待った強力な新製品です。パートナー様と一緒に、シェア1位に向けてがんばりたい。」と強い言葉で締めくくった。
余韻の冷めないセッションの後、会場外の実機展示コーナーでは多くの熱心なパートナーが、日本HP社員によるサーバー内部や筐体などの紹介、スマートフォンを使ったiLO管理画面の操作やHP Insight Onlineのデモンストレーションの説明を聞き入り、熱心に質問を繰り返していた。

これからのサーバービジネスは、単純なスペック競争から、「運用・監視が差別化である」と、HP ProLiant のキーメッセージは、進化した。パートナーにとって、この日、その変化を実感することができたのではないだろうか?

これが『自働サーバー』だ。HP ProLiant Generation 8誕生!【前編】 ›    

HP Partner News 2012年4月24日号 特集記事]
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