遂に発表!!HP 3PARに待望のスターターキット

 

ヒューレット・パッカード(HP) が、競合との激しい争奪戦を勝ち抜き、ストレージベンダーの“3PAR”を買収してから、およそ1年半が経過した。

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HPストレージ製品の中核として位置づけられた3PARは、買収後1年で約3桁の売上が増加し、また単一アレイとしてOLTP (オンライントランザクション処理)パフォーマンス世界記録 (Storage Performance Council が実施するSPC-1ベンチマーク) を樹立するなど、めざましい成果を上げている。そのビジネスの勢いをさらに国内市場に展開すべく、日本HPは4月26日、 HPパートナー向けに新たな施策を発表した。

3PARが業界に先駆け投入した「シン・プロビジョニング」


日本ヒューレット・パッカード株式会社
ストレージ事業本部
製品マーケティング部
志渡 みず絵

 
 
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3PARは、「ホスティングプロバイダートップ10の全社で導入されている」ことからもわかるように、大規模な環境においても、多数の導入実績があるストレージだ。そのため、従来ハイエンドストレージの印象が強い製品であった。しかし、以前から日本HPでは、ミッドレンジ向けに本格展開できないかということを模索し、検討を進めてきた。「私たちが目指したのは、これまでハイエンド向けストレージ製品として3PARが提供してきた機能をすべて提供し、パートナー様にとって、より簡単でより早く提案可能な製品を提供するということでした」と語るのが、日本HPで3PARを担当する志渡みず絵氏 (ストレージ事業本部 製品マーケティング部)だ。
今回発表されたパートナー向け施策を紹介する前に、この3PARの特長について、おさらいしてみよう。

3PARの製品コンセプトは、「ユーティリティ・ストレージ」。英語では、ユーティリティという言葉は、必要なときに、必要なだけ使用するサービス「電気・ガス・水道」を意味する。「電気・ガス・水道のように使いたいときに、使いたい量だけの容量を、面倒な設定や構成変更の作業なしに利用できるストレージという意味が込められています。」と志渡氏。
このコンセプトを実現するキーとなるテクノロジーが、「シン・プロビジョニング」である。

従来、ストレージの設計は、あらかじめ必要になると想定したストレージ領域をプランニングし、データ量の増加を見込んで行っていたため、必要以上のストレージ容量を購入していた。しかし、実際にはその割り当てられた領域が使用されない場合もあり、不必要な領域が確保され、ストレージに「ムダ」が発生していた。また、電力費用や設置面積などのコスト面からも、重要な課題となっていた。

この管理性の問題を解決するため、「ストレージ容量」を仮想化して、ストレージを割り当てたと仮定することで、ストレージを効率的に使用できるようにしたのが「シン・プロビジョニング」だ。例えば、実際には全体で容量10TBしかない場合でも、容量が50TB存在するものとして運用できるようにすることができるのだ。アプリケーションから見る場合、実際に容量が50TBあるものとして認識される。そして、実際に必要になる前にストレージを増設すれば、問題なく増設された領域を活用できる。この画期的なテクノロジーは、「3PARが業界に先駆け投入したもの」(志渡氏) だそうだ。

このシン・プロビジョニングによって、最小限の物理ディスクを割り当てるだけで運用を開始でき、空き容量を効率的に使用し、実際に割り当てられる物理ディスク容量を意識せずに、大容量の論理ディスクを作成できるなど、初期導入コスト、運用コストを大きく削減できるようになり、また大幅に管理性が向上した。

現在は、他のストレージ製品でも提供されるようになったこのシン・プロビジョニングだが、元祖である3PARはさらに一歩進んでいる。3PARでは、独自に開発した専用IC (HP 3PAR Gen4 ASIC) を活用し、ハードウェアでシン・プロビジョニングの処理を実施する。そのため、ストレージ性能が低下することはない。しかし、「他の製品で提供する シン・プロビジョニング機能はソフトウェアで実装しているため、他の処理に影響を与えてしまうこともよくあります。3PARではハードウェアを活用するため、性能に影響を与えずにシン・プロビジョニング機能を十分に活用できるのです」と志渡氏。さらに、「そして、3PARでは一度ストレージ領域を割り当てたあとでも、定期的に、そして効率的にディスク上に残っている使用できない領域をクリーンナップして、使用できる領域に再生する機能が実装されていて、無駄になるスペースをほとんど作りません。よって、3PARはストレージ利用率を90%以上維持する事ができます。」と強く語る。これらの機能は、3PARの先進性を表す1つといえるだろう。

容易な管理性と安心の運用サポート

ハイエンドストレージというと、管理が複雑ではないかという心配をするパートナー様もいるかもしれない。しかし3PARは、ストレージ側で自律的管理を行う事を前提に設計をしており、極力ユーザーによる管理をなくして、簡単に運用ができるようになっている。そのため、高度なストレージ知識を持った運用エンジニアが必要とならない。実際に、「3PAR を導入されたほとんどのお客様は運用工数を1/10に削減でき、その浮いた工数を他の業務に割り当てる事に成功しています。」(志渡氏) とのことだ。

そして、「もしものとき」を支えるのが、HPが提供するリモートサポートだ。稼働する3PARをサポートするために、通常の電話サポート以外に、米国にある3PARサポート部隊がリモートで24時間365日運用を監視、保守するサービスを提供している。障害が発生する前に事前に検知し、3PARのエキスパートエンジニアがリモートからタイムリーに保守を行う手厚いサービスを提供。リモートで保守が完了しない場合は、オンサイトエンジニアを速やかに派遣する。このようなリモートサポートは、従来ハイエンドストレージ製品にのみ提供されてきたことが多かった。しかし、今回ミッドレンジ向けにもこのような手厚いサポートが提供されることになったのは画期的だろう。これによって顧客は、最新のテクノジーも、安心して活用できるのだ。

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パートナーが手間いらずのオールインワンパッケージ登場

3PARには、ミッドレンジのFクラス・ハイエンドのVクラスが存在する。

●Fクラス
拡張性と効率性を重視する部門、および中堅企業向け。ファイバーチャネル(FC)のホストポート数は最大24、iSCSIホストポート数は最大16、ディスク容量は最大384TB。
●Vクラス
エンタープライズクラスの仮想データセンター、およびクラウドデータセンター向け。FCが最大192、ディスク容量は最大1.6PBを誇る。

今回、HPパートナー向けに提供されるのは、ミッドレンジであるFクラスのF200、F400だ。ミッドレンジといっても、上述したシン・プロビジョニングをはじめとした機能はすべて提供されている。詳しい仕様はこの表の通りだ。


今回提供されるパートナー向けの製品は、1つの型番に必要となるコンポーネントがすべて事前に構成された、オールインワンパッケージとなっている点が特徴だ。

「エンタープライズ向けストレージというと、『構成が大変』『事前プロビジョニングが面倒』といった感想をお持ちのパートナーもいるかもしれません。しかし、今回のパッケージ製品を活用すれば、必要な構成はすべて事前に実施されているため、いままでの導入に必要となる構成・見積の時間を50%以上短縮できるメリットがあります」と、志渡氏は語る。「つまり、パートナー様にとって、商談のスピードアップを図ることができ、また、非常に手離れがいい製品なのです。」

そして、パートナーを支援するために、「パートナー支援プログラムを強化します。営業やエンジニア向けに人材育成プログラムを用意し、また、共同プロモーションも企画しています。」(志渡氏)とのことだ。

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最後に

 
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最後に、パートナーにとっての3PARのメリットについて、志渡氏に聞いた。

「現在お客様は、サーバーを統合し、仮想化することが前提となってきています。このとき一緒に導入されるストレージは、導入時に設計されたものです。そして、仮想サーバーの数が増えると、ストレージの容量が足りなくなったり、パフォーマンスが低下したりするため、お客様はもう一度ストレージを買い直す必要がありました。しかし、一度3PARを導入していていただければ、追加で容量が必要になったとしても、新たな設計を必要とせずに増設が可能であり、パフォーマンスの低下も発生しません。ハイエンドストレージ領域で実績があるストレージですので、安心してご提案頂けますし、またお客様も安心して運用を継続して頂けます。HPでは、パートナー様のお客様を守る大きなソリューションと考えています。ぜひ一緒にビジネスを展開しましょう。」

最新のテクノロジーを簡単に提案でき、安心して導入し、顧客を守ることができる3PARは、HPパートナーにとって新たなストレージビジネスの機会を提供することになることは、間違いない。ぜひ、今回の発表を機会に、3PARを提案してみるのはいかがだろうか?

≫  HP 3PAR

HP Partner News 2012年5月15日号 特集記事]
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