今年の夏を乗り切る、HP製品でできる節電のためのヒント

 

昨年に引き続き、2012年の夏も電力の供給と需要が逼迫しそうです。昨年の夏・冬に続き、3回目となる節電要請を実施しました。政府は今年の7月から3ヶ月間において、2010年夏よりも、電力消費を5~15%減の数値目標を設定しています。

電力会社もピーク時の電気料金(午後1~4時)を引き上げるなど電力使用量を減らそうと策をとる方向です。7月からの節電の夏に備えて、今回の特集では、節電のためのヒントや方策を紹介いたします。

節電だからこそ、まずは、電源ユニット

節電の夏を乗り切るためには、電力を消費するIT機器を効率的に利用する必要があります。しかし、何から手をつけていいのか正直迷っている方も多いはず。効果的に節電をするポイントは?

まず、IT機器の使用年数が長期なら最新機器への買い替えがとても効果的です。HP製品においては、入れ替え時期にある4年前のPC (dc7800 SF) に比較して、最新のElite 8300 USでは、最大消費電力が84%削減可能だそうです。このように最新の機器は、以前の機器に比べて、大幅に消費電力が少なくなっています。それは、日本だけでなく、グローバルでも、IT機器の消費電力が大きな課題となっているからです。そのため、この数年で急激に節電効果の高い製品が提供されています。

新しい機器を購入するときに、まず考えたいのが電源ユニット。とても地味なコンポーネントですが、電源ユニットが、安定した電力を供給してこそ、CPUやメモリ、ストレージなどのIT機器を構成するパーツが効率的な機能を発揮できます。 最近の電源ユニットには、「80PLUS」や「ENERGYSTAR」というロゴが表示されているのを見かけた方も多いことでしょう。「80PLUS」というのは、省エネ推進プログラム ENERGYSTAR http://www.energystar.jp/ にあるプログラムの1つです。80PLUSに準拠した電源ユニットは、80%以上の変換効率をもっているという認証になります。現在市場に多く流通している製品は、「80PLUS BRONZE」「80PLUS SILVER」「80PLUS GOLD」を取得したものが多く、後者になるほど変換効率が高いことになります。また、「80PLUS PLATINUM」という最上位グレードがあり、この認証は負荷20%以上で変換効率90%以上という非常に効率的な電源効率を持っています。まずは、これから購入するIT機器の電源ユニットが、「80PLUS」準拠であるかを確認してみましょう。

次に、考慮すべきは、CPUやSSDなどのコンポーネントです。CPUの節電機能の進化も大きく、インテル ターボ・ブースト テクノロジー搭載のインテルプロセッサーやCool’n Quietテクノロジーに対応したAMDプロセッサーのように、負荷状態に応じて動作周波数をダイナミックに調整し、消費電力を抑える機能が提供されています。これによって、例えば、CPUパワーが必要でないときは、過大な電力を消費しないことを実現できます。また、SSDのように駆動機構をもたないストレージを利用することで、発熱を抑え、消費電力を抑えることもできます。

こまめに節電、まとめて節電

IT機器の消費電力を抑える次のポイントは、「こまめに節電、まとめて節電」。
自宅で節電するときに、「こまめに電気を消しましょう! 使わない部屋の電気は消しましょう!」などと言いますが、 IT機器でも同じです。では、どのように行うのでしょうか?

例えば、PC。勤務中にPCを使用していても、ミーティングや食事などで、一定の時間席を離れることも多いはず。そんなときには、スリープ状態にすることで、わずかな時間であっても消費電力を抑えることができます。スリープ状態にすると、現在開いているウィンドウやアプリケーションの内容がメモリーに保存され、スリープが解除されると、元の状態から作業を再開できます。Windows® 7なら、ハイブリッドスリープ設定を行うことがさらに有効です。パソコンの使用を中断したとき、それまでの作業をメモリーに保存するスリープに対して、ハイブリッドスリープはメモリーとハードディスクの両方に保存します。つまり、例えば、突然電源が切断されてメモリーの内容が失われた場合でも、ハードディスクから作業内容を復元することができます。

そして、さらに、ここでお勧めしたいツールが、HP Power Assistant です。HP Power Assistant は、HPのクライアントPC専用のプリインストールソフトウェアです。利用環境に合わせて、パフォーマンスと消費電力のバランスを最適な状態にカスタマイズできます。夏の電力消費で一番注意を払うべきことは、日中の電力使用量の高まる時間帯に電力会社の電力供給量を超えないようにすることです。つまり、ピーク時に電力を使いすぎないよう調節することが大切です。ここで、紹介したい機能が、ピークシフト機能です。 PCをバッテリのみで駆動する時間、バッテリの充電を行う時間の指定を行う機能です。これらの設定を、日中の電力使用量のピーク時間帯にバッテリでの駆動を行う設定にして、夜間の電力使用量の低くなる時間帯にバッテリの充電をしておくといった設定を行うことで、日中の電力消費ピーク時を外したPCの消費電力を削減できます。

 
  図1 Platinum電源と、Platinum Plus電源の効率比較

HP Power Assistantでは、この機能以外にも、現在の消費電力の確認や電力仕様設定を細かく行えます。 さらに、PC本体だけでなく、外付けモニターを含んだ設定も可能です。また、今までの電力利用実績も確認できますから、夏以降の電力管理も含めて、計画を立てることができます。
サーバーの場合は、どうするのでしょうか? サーバーも、最新のテクノロジーを採用したモデルに置き換えることで、従来よりも省電力を実現することが可能です。最新世代のHP ProLiant サーバー Gen8では、電源モジュールに、「80PLUS PLATINUM」をさらに改良した、「PLATINUM Plus」電源モジュールを採用し、特にサーバー負荷が低い夜間などであっても、より高い省電力性能を実現できるように改良が加えられています(図1)。

加えて、より多くの温度センサーをサーバー内部に配置し、より綿密なファンの制御を行うことができるようになっています。こういった機能などにより、前世代のサーバーと比較して、平均10%の省電力化を実現することができます。

今運用しているサーバーでできることはないでしょうか? 1つは、サーバーの最大消費電力にキャッピング(フタ)をかけてしまう方法です。これは、実際に稼働している電力を把握して、削減したい目標値に合わせて、消費電力使用量の上限を設定することで実現します。

HP ProLiant サーバーに標準搭載している専用チップは、動的消費電力上限 (HP Dynamic Power Capping) という、サーバーの最大消費電力を任意の値に制限することができる機能を持っています。(この機能を使用するには、HP Insight Control ライセンス または iLO Advanced ライセンスを購入が必要です。) まず、実施することは、現在の消費電力を把握することです。管理画面にログインすると、直近24時間と20分間の消費電力を確認できます。次に、この24時間の消費電力を元にして、このサーバーの使用要件(パフォーマンスが必要な処理を行うか、あまりパフォーマンスが必要ないなど) にあわせて、最大消費電力の上限値を決めて、設定します。これによって、HP ProLiantは、この上限値以上の消費電力を消費しなくなります。 また、複数のサーバーを管理している場合には、HP ProLiant 標準搭載されている管理・監視ツール「HP Systems Insight Manager 」から、HP Insight Control の機能を呼び出して、管理対象サーバーの最大消費電力を一括して設定してしまうことも可能です。

さらに、一歩進めて、使わないときはサーバーを停止して節電するという方法もあります。 夜間や休日などサーバーを使用しない時間帯は、サーバーを停止させることで消費電力を削減することができます。そういう場合に活躍するのが、HP UPSです。HP UPS のスケジュールシャットダウン機能を使うことで、簡単な設定を実施すれば、接続したサーバーのシャットダウンも可能ですし、そして、再起動も予め設定した日時に行うことができます。

 
  HP X5500G2 Network Storage System
クリックで拡大

また、物理的に使用するIT機器をまとめてしまうという方法もあります。 例えば、昔から使っているファイルサーバーをWindows NASであるHP X Network Storage System に統合する方法です。HP X Network Storage System は、Windows Storage Server 2008 R2 Standardを搭載した消費電力に削減に優れたHP ProLiantテクノロジーをベースにしたファイルサーバーです。古いファイルサーバーに比べて、搭載されるストレージ容量が多く、また、重複ファイル排除機能を持っているため、ストレージを効率的に利用できます。そのため、複数の古いファイルサーバーをこのHP X Network Storage System にサーバー1台に統合可能です。 そして、もちろん1台分の電力しか使わないので、必要となる消費電力を削減できます。

さらに、使用しないデータは、テープに保存してしまうことでも節電できます。テープなら、まさに使用電力がゼロ! もちろん、大切なデータを守れます。高速バックアップが可能で、長期保管に優れたHP LTO テープドライブがお勧めです。データ量が多いならば、複数のテープドライブに保存することも必要です。その場合は、テープHP LTOテープオートメーションシリーズ? オートローダー、MSLテープライブラリを活用するのは、いかがでしょう。 テープ管理を自動化することで、運用コストの削減も可能です。

最後に

基本的なことですが、PCやサーバーのファン周りを掃除するだけでも電力は抑えられるといったことも言われています。
そういった基本的で見落としがちなことも、この機会に見直してみてください。
日本HPでは、PCやサーバーの節電に役立つヒントをまとめたウェブページを公開していますので、こちらもご利用ください。

パソコンの設定で手軽にできる節電対策 ›
節電時代のサーバー対策 ›

HP Partner News 2012年6月26日号 特集記事]
本ページに記載されている情報は取材時におけるものであり、
閲覧される時点で変更されている可能性があります。予めご了承下さい。