新!StoreVirtual&StoreOnceでさらにツヨク!カシコク!!

2012年最後の特集を飾るにふさわしい強力な新製品が、日本HPから発表された。国内iSCSI 市場をリードする『(P4000 G2 SAN LeftHand改め)HP StoreVirtual 4000 ストレージ』と、次世代重複排除テクノロジーを実装する『(HP D2D Backup System改め)HP StoreOnceバックアップシステム』だ。12月6日発表されたこれらの製品をいち早く紹介しよう。  

 

(P4000 G2 SAN LeftHand改め) HP StoreVirtual 4000 Storage


日本ヒューレット・パッカード株式会社
エンタープライズインフラストラクチャー
事業統括
HPストレージ事業本部
製品マーケティング本部
諏訪 英一郎


 

最初に紹介したい製品は、『HP StoreVirtual 4000 ストレージ』である。今まで、『P4000 LeftHand』として親しまれていたラインナップが、第3世代となり、『HP StoreVirtual 4000 Storage』として、今回生まれ変わった。「製品ファミリー名に、Virtual (仮想)と入っているように、StoreVirtual 4000 ストレージは、クラス最高の仮想化向け製品です」と話すのが、HPストレージ事業本部 製品マーケティング本部 担当マネージャー 諏訪 英一郎 氏だ。

調査会社のレポートによれば、2009年に仮想マシンの数が物理マシンを抜き、2015年にはアプリケーションの80%が仮想化されるという。これは、仮想化は一部の企業だけのテクノロジーではなく、中小企業から大企業まで導入される、一般的なソリューションになるということだ。そのような環境における最適なストレージとは、どのような製品だろうか?

「それは、仮想化による統合環境においても管理を簡素化でき、ニーズに合わせた拡張が可能で、ビジネス継続性のための信頼性に優れたデータ可用性を提供することです。もちろん、予算に合わせて選択できる手頃な価格のストレージプラットフォームであることも、いうまでもありません。」と諏訪氏。

このような分析から 開発され リリースされたのが『StoreVirtual 4000ストレージ』だ。

では、具体的に見ていこう。今回、ハードウェアとソフトウェアの両観点から、大きく機能が強化されている。ハードウェアでは まず、ベースとなる筐体として、”自働サーバー” HP ProLiant Gen8を採用し ている。「これよって、Gen8の特長である『管理の自動化』を実現し、管理者の手間を削減することができるようになります。もちろん、Insight Onlineも利用可能です」(諏訪氏)? 。さらに 接続方法もiSCSIに加えて、ファイバーチャネルもオプションとして追加された。

StoreVirtualの 第1弾として 発表された製品が、新エントリーモデル【StoreVirtual? 4130(以下4130)、4330(以下4330)】 だ。


省スペースでスモールスタートが
可能に

両モデルでは、ベースに1Uサーバーを採用したことにより、省スペース化を実現した。これまで P4000で最小の推奨構成3ノードでは6Uのスペースを必要としていたが、半分の3Uで、同等以上の性能と容量を、今までより低価格で提供できるようになった。
4130 は1Uに4台のSFFドライブを搭載する低コストのエントリーモデル。
4330は1Uに8台のSFF SASまたはMDL SASドライブを搭載する、手頃な価格のハイパフォーマンスモデルだ。 4330はさらに、接続ポートとして 10GbEへのアップグレードが可能であり、ファイバーチャネルオプション( 900GB SASのみ) も選択可能だ。
上述の強化ポイントに加え 、もちろん 「 スモールスタート可能で拡張性に優れ」、「クラス最高レベルの高可用性を提供」し、「仮想化のためのストレージに必要な機能がすべて追加費用なし」に利用でき、
「HP Systems Insight Manager, vSphereおよびHyper-Vなどと統合管理が可能」といったLeftHandの特長は健在。まさに、クラス最高の全仮想化時代に最適なストレージとなっている。


リモートコピーのパフォーマンス向上
  
 

VSAのパフォーマンスも約2倍に
  

ソフトウェアでは、LeftHandオペレーティングシステム (SAN/iQソフトウェアを名称変更) を10.0にバージョンアップ。 以前のバージョンに比較して、リモートコピーのパフォーマンスが3倍にアップしたことをはじめ、ボリュームの再同期や再ストライピングなどパフォーマンス全般が向上している。また仮想化環境は、従来のVMWare vSphereに加えて、Hyper-V 環境もサポートした。最新OSとしてWindows Server 2012をサポートし、Active Directoryとの統合も可能になった。

また、サーバーのリソースを利用して共有ストレージノードを作成し、StoreVirtual 4000ストレージとの間でリモートコピーが可能なStoreVirtual VSA (LeftHand VSAから名称変更) も、10.0 がリリースされた。今までは 仮想CPUのサポートが1CPUということで 性能に不満があったユーザーも、セカンダリの仮想CPUをサポートすることで 性能が向上し、満足いただけるのではないだろうか 。

そのためテスト環境だけでなく、小規模災害対策環境の構築にも最適となっている。ライセンスも、同時にお得な15ライセンスも提供開始された。ぜひ 検討して欲しいソフトウェア製品だ。


 

(D2D Backup System改め) HP StoreOnce Buckup System

続いて 紹介するのは、次世代重複排除テクノロジーを実装する『HP StoreOnceバックアップシステム』【モデルStoreOnce 2600/4200/4400】だ。

この新しいモデルでの最大の特長は、いままでハイエンドモデル B6200でしか提供されていなかった、<連携重複排除テクノロジー StoreOnce Catalyst> が実装されたことだ。

その背景には、お客様の環境の変化があるという。

「今、企業ではデータが年40%で増加しているにも関わらず、バックアップに使用できる時間やコスト・ ヒトの工数は一定か縮小傾向です。しかし、昨年の東日本大震災を契機として、お客様の30%がデータのバックアップおよびリカバリの必要性も認識しています。このため、バックアップやリストアを効率的に実施し、コスト効率がよく、同じ拠点だけでなく遠隔地のバックアップも可能であり、そして、信頼性あるソリューションが必要とされているからです」と、諏訪氏は説明する。

これに対して HPが提案するのは、場所を問わずに 複数拠点にあるデータをバックアップ ・リストア ・管理を実施できるようにすることだ。そのために必要となるキーテクノロジーが、重複排除である。しかし、一言で 重複排除といってもベンダーにより 違いがあるという

「HPでは、個々の製品が混在し、個別の重複排除テクノロジーが採用され 管理が複雑になっている状態を、重複排除1.0と呼んでいます。この状態では ソフトウェアとハードウェアの連携など、複数のシステムを一元的に扱えないといった課題があります。さらに、そこでは バックアップパフォーマンスとバックアップウィンドウのみを重視して、リストアについては 重要視されていません。これでは 現在のお客様の要望を満たしていないことになります。重複排除2.0と呼ぶ次世代のテクノロジーでは、場所を問わないデータの重複排除、データの効率的な移動、集中型の管理を実現し、バックアップと同様に リストアパフォーマンスを重視する必要があります。」と諏訪氏は指摘する。

この重複排除2.0を実現するのが、HP研究所とHPストレージ事業部が共同で開発した、単一の <連携重複排除 ソフトウェアアーキテクチャー StoreOnce Catalyst>だ。今まで この<StoreOnce Catalyst>を実装していたのは、HP StoreOnceファミリーでは B6200だけであったが、エントリーからミッドレンジをカバーするモデル【StoreOnce 2600/4200/4400】においても 提供されることになった。


StoreOnce Catalyst
が実現する次世代バックアップ
 

「どこでも重複排除」で性能大幅
アップ HP StoreOnce Catalyst
対応モデル登場

この<StoreOnce Catalyst>をもう少し詳しく見ていこう。

一般的な重複排除の実装方法は3つある。
SQL ServerやExchange Serverのようなアプリケーションデータがある①「ソースサイド」、バックアップソフトウェアが動作して データの集約化を図る②「サーバーサイド」、バックアップの格納先となる③「ターゲットサイド」のいずれかで実装する。いずれの場所で重複排除が行われても、それぞれ 長所・短所がある。最も多く使用されている③ターゲットサイドでは、サーバー側に負荷をかけずに処理できるが、ネットワークに負荷がかかる。一方 ①ソースサイドでは、データの送出元で重複排除処理を実施 し、データ転送量を少なくできるため ネットワークへの負荷が小さい。しかし、重複排除を行う①ソースサイドへの負荷が大きい。また、②サーバーサイド で重複排除する場合は、①ソースサイドの負荷を軽減できるが,バックアップソフトウェアが稼働する②サーバーに負荷がかかる。

こうした従来の重複排除に対して<StoreOnce Catalyst>は、すべての重複排除処理を1ヶ所で実施するのではなく、ソースサイド ・バックアップサーバーサイド ・ターゲットサイドで連携 /分担して 行うことによって、ネットワークの負荷を低減し、各サーバーの性能も低下させることなく バックアップする。つまり、システム全体で 重複排除処理とデータの移動を効率的に実施し、一元的にコントロールできるようになる。

「他社のバックアップアプライアンスでは、このようにソース・サーバー・ターゲットのどこでも重複排除
ができて、システム全体で連携した管理・運用をすることができません」(諏訪氏)という。

この次世代の重複排除テクノロジーが【HP StoreOnce 2600/4200/4400】に実装されたことにより、エントリーモデルからミッドレンジまでをカバーする。なお、既存のD2Dバックアップシステム 2500/4000シリーズも継続して販売される。


最後に、パートナーへのメッセージを諏訪氏に聞いた。

HP StoreVirtual 4130、4330、VSA およびHP StoreOnce 2600/4200/4400 は、中小企業・中堅企業 および地方に拠点がある大企業に 最適なストレージ製品 ・バックアップ製品です。ストレージの運用やバックアップに頭を痛めたり、どうすべきか迷われているお客様は、想像するよりはるかにたくさんいらっしゃます。今日ご紹介した製品は、そんなお悩みに非常に有効な製品です。年度末商戦に向けても非常に強力な商材になっていますので、ぜひ一度ご提案 してみてください。」

現在開催されているHP Partner Communication(HPPC) においても 紹介されているので、参加可能なパートナーは、ぜひ その目で確かめて欲しい新製品だ。

HP Partner News 2012年12月18日号 特集記事]
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