新春企画 「パートナー営業トップが語る、2013年事業戦略インタビュー」

HPは、昨年11月から2013年度を迎えています。 HP Partner News編集部では、新春企画として各事業トップに対しインタビューを実施。
昨年度を振り返りながら2013年度における事業戦略並びに抱負、注力製品などを聞きました。

【インタビュー回答者】

平松 進也 執行役員 プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 パートナー営業統括本部長
吉谷 清 常務執行役員 エンタープライズグループ事業統括 エンタープライズパートナー営業統括

プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括   エンタープライズパートナー営業統括

 

プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括の展開について、パートナー営業統括本部長 平松 進也よりパートナー様へのメッセージです。

 

 
 
執行役員 
プリンティング・パーソナルシステムズ
事業統括
パートナー営業統括本部長
平松 進也




 

■2012年の事業部のビジネスを総括してください。

昨年のビジネスは、上半期と下半期の結果がはっきりと分かれたことが特徴です。

上半期は、PCおよびプリンターともに過去最高の売上、出荷台数、シェアを獲得しました。もちろん、我々にとって最も重要であるパートナー様とのビジネスも、過去最高を記録することができました。
一方、下半期のビジネス状況は一転し、急速に冷え込んでしまいました。これは国際関係のもつれや政治不安なども原因となり、先行き不透明感から企業がIT投資を控える傾向に転じたことが要因と考えています。また、上半期の勢いのままにベンダー各社が強気の生産計画を立てていたことも手伝って、一気に供給過剰の状態を引き起こし、市場の在庫調整のための価格下落を招いてしまったという悪循環ともいえる状況でした。
ただ、IT市場そのものの需要トレンドの根本が大きく変わったわけではなく、生産・出荷調整が進む中で徐々にその状況は正常化すると考えています。
また年末には、株価の上昇や極端な円高からの反転など、IT投資を後押しするであろう明るい兆しも実感できるようになりました。

■では、2012年のビジネストピックをいくつかご紹介ください。

 
 

まず紹介したいのは、11月に発表したWindows 8タブレット「HP ElitePad 900」です。この製品の登場により、今まで特定のベンダーが独占してきたタブレット市場の勢力図を大きく塗り替えることになると期待しています。評価サンプルをご覧頂いただけで、
ここまで大きな評価と期待を頂く製品は過去に経験がないほどです。開発コンセプト的にも、企業に導入されているIT環境との親和性、互換性、セキュリティ機能などの面から、ビジネス市場におけるタブレットでは魅力満載の自信作です。

また、製品ラインナップを強化したHP Ultrabook? も注目を浴びました。大画面でありながら、薄型かつ軽量、そして長時間駆動可能な新しいカテゴリーのPCです。このUltrabookが持つ特長は、今後のPCのトレンドをリードしていくものとなるでしょう。

プリンティング事業では、HP Officejet 150 Mobile AiO を取り上げたいです。印刷、コピー、スキャンもできるバッテリー駆動の世界初オールインワン型プリンターです。PCはもちろんタブレットやスマートフォンなどの携帯端末の普及が急速に進む現在、、車に搭載してルートセールスに活用したり、保険販売の方がお客様先で使用したり、また各種チケットを現地の会場で印刷する等、様々な活用シーンが想定される製品です。

■2013年度のビジネス動向について、展望をお聞かせください。

日本国内は海外市場と比較して、まだまだプレイヤーが多いことが特徴です。日本には20社近くのPCメーカーが存在し、プリンター市場においても、国産から外資までベンダーが数多く存在しています。今後はさらに、アライアンス・統合等を含めた淘汰がこれまで以上に進むでしょう。日本に代表される成熟市場では、単独で生き残れる企業は多くはないと推測します。HPのようなグローバル企業における規模を生かしたコストメリット、先進技術の商用化などは、大きなアドバンテージになると考えます。

PC市場では、ここ数年盛り上がりかける度に色々な要因がのしかかり先送りされてきたプリレース需要が顕在化するはずです。特に企業内のPCでは、1,500万台以上ともいわれるWindows XP搭載モデルからの切替えが待ったなしです。サポート終了が2014年と残り一年を切ることになりますから、セキュリティリスクを含めてもう時間がありません。この需要を確実に刈り取り、Windows 7そして将来のWindows 8への移行につなげていくことが必要と考えています。

プリンターの市場では、企業向けにはこれまでレーザープリンターが中核を占めていますが、インクの改良ならびに印刷品質の向上によって、インクジェットプリンターも、有力な選択肢になってきたと思います。市場トレンドとしても、省エネ・省電力は重要なテーマです。コストパフォーマンスで比較しても、環境性能でみてもインクジェットプリンターの企業利用における最適な選択肢であるということを積極的にアピールしていきたいと考えています。

そして、市場全体としては引き続き「クラウド」が市場をリードしていくキーワードになるでしょう。クライアントデバイスやプリントについても、今後ますますクラウドに最適化されたソリューションが必要になると考えます。そのクラウドソリューションの主役であるサーバー、ストレージ、ネットワーク製品をポートフォリオに持つ、世界最大のIT企業のHPにとって、トータルソリューションでお客様に最適な環境をご提案できることを、これまで以上に強みに変えていきたいと思います。

■では、そのような動向をふまえて、本年度の事業戦略をお聞かせください。

PC事業では、Windows XPからの移行需要をしっかりと捕まえ、新市場としては、Windows 8搭載HP ElitePad 900を中核にタブレット市場を開拓したいと思います。また、タブレットと従来のPCの中間的な存在として、キーボード分離型のハイブリッドノートというカテゴリーも、新たな選択肢、新たなニーズを創出する素材として、積極的に開拓していきたいと考えています。

プリンター市場では、世界No.1のプリンターのラインナップと、HPがこれまで培ってきた法人向けビジネスパートナーの強みを最大限に活用して、プリンティングソリューションを企業に提案できる体制を拡張していきます。

そして最も重要なことは、これらの戦略を推進するにあたり、中核になるのがパートナー様との強固な協調関係だということです。ITにおける成熟市場である日本で勝ち抜いて行くためには、またメーカーと販売パートナーのそれぞれに立場を考えても、ビジネス効率を最大化するための継続的な変化が必要です。長きにわたって存在可能なパートナーであり続けるために、世界規模のスケールメリットと技術トレンドへの対応、そしてお客様目線でのビジネスのあり方を共有するためのパートナー様との協調関係、この全てを提供できるのは、HPしなかいと言っても過言ではありません。

これまで以上に丁寧かつ密度の濃いコミュニケーションも重要になってきます。HPはPCやワークステーション、プリンターのサプライヤーとして、製品の持つ価値をパートナー様に伝えていきます。またパートナー様からはお客様視点でソリューション提案にあたってのフィードバックを頂戴することで、エンドユーザーにとっての最適な回答を求め続けていきたいと考えています。
まずこの1月には、HP Partner Communication (HPPC) を全国各地で開催することからスタートします。年度末の需要期を見据えて、パートナーの皆様にとって、新しい提案材料のヒントになるものをご紹介してまいります。ぜひご来場いただき、忌憚のないご意見をお聞かせ下さい。

■最後に、新年にあたりパートナー様にメッセージをお願いします。

昨年は、市場そのものも、そしてHPの中でも大きな変化を経験した年になりました。前半・後半の市況の変化、タブレットやスマートフォンの浸透、HPの中ではPC事業とプリンター事業の統合などなどです。
2013年は、それらの変化と経験をビジネスに結び付け、今一度大きな成長への足がかりにしたいと考えています。パートナー様との協調関係をより一層拡大し、ビジネスを飛躍させるための提案を強化していきます。

これを実現するためにHPは魅力的で付加価値の高い製品作りに取り組み、そしてその素材の上に、組合せの提案やお客様向けの味付けをパートナー様と共同で実施していきます。

大きな変化を体験した私たちだからこそ、パートナー様のソリューションを1つのショーケースと捉え、特定アプリケーションや業種ごとのソリューションなど、新しい使い方提案として、様々な機会にプロモーションさせていただきたいと思いますし、新たなアイデアをビジネスの現場で発見する機会を増やしていけると期待しています。

本年も引き続き、ご協力・ご支援を賜ります様よろしくお願い申し上げます。

HP Partner News 2013年1月15日号 特集記事]
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