お客様目線の提案で採用!≪Gen8導入事例≫


インテル® Xeon®
プロセッサー E5ファミリー

HP Partner Newsでは、「自働サーバー」HP ProLiant Gen8 を昨年春の発表以来、複数回に渡り取り上げ、多くの反響をいただいた。それらのフィードバックには、特に採用事例の紹介を求めるリクエストが多数寄せられた。
今号では、その声に応えるべく、運用・管理コストの軽減に注目し進化した管理性を備える最新のインテルXeonプロセッサーE5ファミリー搭載 HP ProLiant Gen8の採用をいち早く決定し、自社基幹システムを再構築した大木産業株式会社様の導入事例を紹介したい。


 


   
大木産業株式会社(以下、大木産業)は、兵庫県と岡山県の県境に位置する忠臣蔵で有名な赤穂市に本社を構える。1962年に設立された同社は、「人間愛と豊かな生活の創造」を企業理念とし、真珠から作られたミキモト化粧品の西日本代理店として、中部、北陸、近畿、中国、四国、九州、沖縄という広範なマーケットに営業部・支部を配置し、経験豊富なスタッフが、お客様に商品を販売する組織 (営業所・ビューティステーション) やビューティパートナーと呼ばれる販売員の方々へ、日々支援活動を行っている。

その大木産業では昨年、既存の販売管理システムを中核にした基幹システムを再構築した。本特集では、本プロジェクトのリーダーを担当された同社電算部 次長 丸山 直孝氏と、ソリューション提案を実施したピコシステム株式会社 常務取締役 相沢建紀氏、神戸営業所 所長 梶房 厚彦氏に話を伺った。

強固なセキュリティと、スタッフが販売支援に集中できるIT環境を厳守・維持

-最初に、大木産業様のIT戦略をお聞かせください。


大木産業株式会社
電算室 次長 丸山直孝様
 
   
   

丸山氏: 当社は、本社以外に、日々の販売支援活動を行う8ヶ所拠点(支部)が西日本の広範囲に点在しています。その支部ごとにシステム管理者を配置することは、人員リソース・コストを考えると厳しい状況です。そのため、本社がITシステムを統括し、支部を後方支援する体制をとっています。本社・支部へのITシステム提供にあたり、次のようなポイントに注意しています。

まず、支部のスタッフには販売支援活動に集中してもらう仕組みを作ることです。そのため、従来多くあったマニュアル作業をできる限りIT化することで効率化を図っています。また、本社と支部との情報共有のために、人の交流も活発です。それらの社員が、本社や支部に出張する際も、いつもと同じ環境を使用できるようにすることで、ストレスなくシステムを利用できるようにしています。そして、営業所・ビューティステーションやビューティパートナー、お客様といった多数の個人情報を含んだ大切な情報を取り扱いますので、セキュリティも強固でなければなりません。
これらの要件を厳守・維持できるITシステムの運用を心掛けています。

運用管理の効率化とコストダウンが課題

-システム再構築にあたり、当時抱えていらした課題をお聞かせください

丸山氏: まず、サーバー運用管理の効率化です。サーバーを、業務システムを停止せずに、安定して稼働させ、もし問題が発生したとしても、問題の特定を早急に確認できることも大切です。従来のシステムでは、問題が発生した場合に、十分な情報が得られず、問題点の特定ができないことがありました。システム運用管理の最も重要なことは問題発生時における原因究明と早期対応であります、そのレベルのさらなる向上が必要であると考えておりました。

次に、ネットワーク管理コストの削減が必要でした。本社・支部を含めて、人の移動や組織が変わったときなどには、オフィスレイアウトの変更が必要となることがあります。このとき、毎回有線LANの設置をし直していたため、運用・管理コストが大きくなってしまっていました。

また、支部に配置されているPCが故障した際は、代替機を本社から送付することで対応していましたが、すぐに必要になる場合も、場所が離れていて対応ができないこともありました。

当社の業務を理解し、近くにいてくれるベンダーに提案を依頼

-そのような課題に取り組むにあたり、どのような方針で臨まれましたか?

丸山氏: 2011年の夏ごろから、従来からお付き合いのあったピコシステム社と別のもう1社と、情報交換をし、検討を開始しました。再構築にあたり2社にお願いしたことは、上述したような課題を解決すると同時に、現場のスタッフが使いやすく、セキュリティを十分に担保できる提案です。

また、当社の特殊なシステム運用の中で、その内容を熟知したベンダーであることが必要です。こちらが当然だと思っていても、伝わっていないこともあります。それらを理解していただいた上で、ソリューション提案を行っていただけるベンダーを検討することにしました。さらに、当社は郊外に位置する企業ですが、電話での解決だけでなく、常に顔を合わせて直接対話のできる体制の整った企業であることも重要視しました。

最適なご提案を検討、HP製品のみでご満足いただける提案が可能と考えました

-では、ピコシステム社は、どのような方針で臨まれたのでしょうか?


ピコシステム株式会社
常務取締役 相沢建紀様
 

相沢氏: 当社は独立系のソリューションプロバイダーですので、お客様のご要求に合わせ、マルチベンダーで最適な製品を組み合わせて提案しています。

大木産業様と当社の取引は、数年前のウェブサイトを利用した販売システム構築をきっかけにして始まりました。このサイト構築にあたり、大木産業様の事業の理解を深め、また、丸山様と日々情報交換を行うことで、常に課題の把握・理解に努めてまいりました。丸山様からお声掛けをいただいあと、社内で要件分析をしたところ、今回の提案の軸として、HP社のサーバー、ストレージ、ネットワーク製品を軸にすることで、満足いただける提案ができるのではと考えました。

どこまで丸山様をラクにできるかが、ご提案内容のベースでした

-具体的には、どのような提案を実施されましたか?


ピコシステム株式会社
第一事業部 神戸営業所 
所長 梶房厚彦様
 

梶房氏: サーバーの運用コストを低減するために、パフォーマンスと省電力、さらに運用管理に優れた機能を持つ、インテル Xeon プロセッサー E5ファミリー搭載のHP ProLiant Gen8 を提案しました。検討当初はGen8が発表される前でしたが、HPの担当営業から新製品の情報をタイムリーに提供してもらえたため、HP ProLiant DL380p Gen8を選定することとしました。OSはWindows Server 2008 R2を採用し、運用コストを削減するために、採用が進むHyper-Vを活用したサーバー仮想化を実施しました。そして、システムを止めないために、Microsoft Failover Clusterを活用し、すべてのHyper-Vをクラスタリングすることで、システム全体の可用性の向上を図っています。
    

 
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クライアントPCは、全ユーザー向けにHPの同一機種のWinodws7搭載モデルを採用し、ユーザープロファイルを本社で一元的に管理することで、どのPCでログインしても同じ環境で使用できるように考えました。また、PCには重要なデータを保持せず、本社にあるHP Storage P2000に保存するように設定することで、バックアップを一元的に実施し、それらのデータについては、ネットワーク上のNASと、マイクロソフト社クラウドサービスであるWindows Azureにバックアップを取ることで、多重に災害対策を図るという仕組みになっています。シンクライアントを活用したクライアント仮想化も検討しましたが、大木産業様が使用されている一部のソフトウェアが、クライアント仮想化することで逆に大きく割高になる可能性もあったため、FatPCでの提案としました。

ネットワークの提案は、本社と支部をつなぐ回線容量を、価格を抑えながら大きくなるように考えました。さらに、本社・支部ともに有線LANからHPネットワークの無線LANソリューションにすることで、柔軟にネットワーク環境を使用できるように提案しました。

また、今まで、インターネット・サービス・プロバダーが提供していたメールシステムを、マイクロソフト社のクラウドサービスである『Office365』への移行もお願いしました。これによってセキュリティを確保しつつ、本社・支部どこからログインしても、オフィスツールを利用することができるようになります。

システム全体の管理ツールとして、以前から利用されていたMicrosoft System Centerを提案し、管理の仕組みを大きく変更しないようにしています。

たった2日で移行を完了!!

-導入決定から運用までの流れをお聞かせください。

丸山氏: 2011年年末にベンダー決定を行い、4月からピコシステム社内で構築の開始、6月から当社内でテスト稼働、7月中旬に新しい本番機カットオーバーという予定で進めました。数日、ITシステムを止めて移行するという考えもありますが、それではお客様にご迷惑をおかけすることになってしまいます。タイトな日程となりましたが、無事に切り替えに成功しました。ピコシステムさんには、お世話になりました。

梶房氏:今回の移行時は、並行稼働はしていません。事前に現環境とは別に、新環境を作成しユーザーテストを行ってもらいました。そのうえで本稼働要件の見極めを行い、本番移行作業は、土日の2日間で一気に移行(HW・NW・クライアントの切り替え、DB共有データ・メールデータ等すべての移行)を行い、翌日から本稼働を行っています。
丸山様はIT管理者として、システムのつぎはぎはせず、全てを一気に入れ替えられるというお考えのため、これは絶対に実現する必要がありましたし、そのお考えがあったからこそ、実現できたものだと思っています。

過去から取り扱ってきたため、HP製品におけるノウハウが弊社にあること、HP営業を通じてHP製品に対するスキルアップを図ってもらうような支援を継続的に受けていることももちろんですが、今回導入したHP ProLiant Gen 8にある『インテリジェントプロビジョニング』という、すべてのファームウェアからドライバーまでを最新状態に更新できる機能も、当社側での構築期間短縮化に貢献してくれました。

『アクティブヘルスシステム』がある安心感

-新システム稼働から、およそ6カ月が経過しました。どのように評価されていますか?

丸山氏: 現在まで大きな不具合もなく稼働しています。課題のひとつであったトラブルの原因をすべてのログから解析できるという、サーバー版フライトレコーダー『アクティブヘルスシステム』を活用した、障害解析が必要なケースには、現時点では見舞われていません。しかし、今までのサーバーベンダーから変わって新しいサーバーベンダーであるHPへの移行ですから、導入当初に大きな問題が起こり解決に手間取ると、決定権のある経営側に悪いイメージを持たれる可能性があります。先般ご説明したとおり、今回導入したサーバーでは販売管理の基幹システムもありますが、従業員が使っているクライアントのプロファイル配信の役割も担っており、サーバーが止まればすべてのユーザーに影響します。そのため、もし問題が発生した際には、『アクティブヘルスシステム』が大きな威力を発揮すると思っており、その安心感が選定理由のひとつとなっています

『Insight Online』の実力を試していく

-最後に、今後の予定をお聞かせください。


   

丸山氏: ピコシステムさんからは、昨年秋に、HPが提供するクラウド型の管理サービスである『HP Insight Online』のサービスが始まったと聞いています。このサービスの導入を、ピコシステムさんと検討を開始したところです。『HP Insight Online』を活用することで、さらに、運用の効率化を図れると期待しています。

梶房氏: 私たち、サービスプロバイダーとしても、『HP Insight Online』には大きく期待しています。大木産業様のさらなる運用効率改善のためには、当社としても運用支援の効率を上げていく必要があります。『HP Insight Online』は、そのためのキーとなるサービスだと認識しています。

相沢氏: これからも、大木産業様のお近くで支援させていただきたいと思っています。

-本日は、お忙しいところ、お時間いただきまして、ありがとうございました。

HP Partner News 2013年1月29日号 特集記事]
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